以下は上岡直見氏の論文である。「日本インターネット新聞」より
「衣食住」プラス「交」のセーフティネット
上岡直見2009/01/06
JanJanでも連日報告されているとおり、公的セーフティネットで保護されない人々に対して、市民の支援活動が行われている。生活に必要な要素として「衣食住」が伝統的に挙げられる。しかし、国民の大多数が徒歩で移動できる範囲で職業と日常生活を営んでいた時代には、これで必要条件を満たしたかもしれないが、現代の社会・経済システムのもとでは、これに「交」を加えて考える必要がある。「交」とは交通の意味であるが、狭義には移動を、また広義には通信を含む。
日本の交通体系の変化を振り返ってみると、モータリゼーションの初期には、社会的な強者からクルマを所有していった。いまでは「田舎ほどクルマが必要」と思われているものの、初期には、実際にはクルマは都市から先に普及していったのである。次に、モータリゼーションが日本の隅々まで浸透する時期になると、経済・社会がクルマ社会を前提とした構造に変化していった。いわゆる「クルマがないと生活できない」社会になった。(以下、省略)
全文は http://www.news.janjan.jp/living/0901/0901020587/1.php
「衣食住」プラス「交」のセーフティネット
上岡直見2009/01/06
JanJanでも連日報告されているとおり、公的セーフティネットで保護されない人々に対して、市民の支援活動が行われている。生活に必要な要素として「衣食住」が伝統的に挙げられる。しかし、国民の大多数が徒歩で移動できる範囲で職業と日常生活を営んでいた時代には、これで必要条件を満たしたかもしれないが、現代の社会・経済システムのもとでは、これに「交」を加えて考える必要がある。「交」とは交通の意味であるが、狭義には移動を、また広義には通信を含む。
日本の交通体系の変化を振り返ってみると、モータリゼーションの初期には、社会的な強者からクルマを所有していった。いまでは「田舎ほどクルマが必要」と思われているものの、初期には、実際にはクルマは都市から先に普及していったのである。次に、モータリゼーションが日本の隅々まで浸透する時期になると、経済・社会がクルマ社会を前提とした構造に変化していった。いわゆる「クルマがないと生活できない」社会になった。(以下、省略)
全文は http://www.news.janjan.jp/living/0901/0901020587/1.php