島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

雇用不安は受験戦争を激化させるか

2009-01-19 23:03:01 | 時評
 若者たちの間でフリーターとか非正規労働者とかいう身分が“気楽”な身分と思われ、また当の本人たちもそう自覚していた時代がつい最近まであったことは確かである。
“正社員”は給料等が高額で安定した身分であるものの、決して気楽なものではなく、神経が休まる暇すらないものだから、そんなら収入は低額でもまあまあの暮らしができる限り気分的に楽な方が良いと考える若者が多かったのは決して不思議なことではない。
 しかし、昨年後半からの世界的な金融不安や景気の大幅後退が日本にも押し寄せ、非正規労働者や派遣社員に対する仮借ないリストラの嵐が吹き荒れるようになって住む家すらなくなり、最貧状態にまで堕ちるようにっては、やはり身分が保障されたエリート・コースを目指すべきという意識が若者の間でも再浮上してくることになろう。
 すなわち、その前段階として有名大学や有名高校、はては有名幼稚園までおのれの子女に目指させる“お受験”熱が親たちの間で輪をかけて激化することになりそうである。