天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

散る桜

2013年03月31日 | 春はあけぼの
咲く花を 散らさじと思ふ 御吉野は
心あるべき 春の山風
徳川家康

限りあれば 吹かねど花は 散るものを
こころ短き 春のやまかぜ
西行

風さそふ 花よりもなほ 我はまた
春の名残を いかにとやせん
浅野長矩

散るを見て 帰る心や 桜花
むかしに変はる しるしなるらむ
西行

桜花 何が不足で ちりいそぐ
小林一茶

散ればこそ いとど桜は めでたけれ
憂き世になにか 久しかるべき  
伊勢物語

散りぬべき 時知りてこそ 世の中の
花も花なれ 人も人なれ
細川ガラシャ

散る桜 残る桜も 散る桜
良寛

春の夜の ゆめのうき橋 とだえして
峰にわかるる 横雲のそら
藤原定家

久方の 光のどけき 春の日に
しづ心なく 花の散るらむ
紀友則