天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

春告鳥

2013年03月04日 | 春はあけぼの
鴬は 今は鳴かむと 片待てば
霞たなびき 月は経につつ

大空は 梅のにほひに かすみつつ
曇りも果てぬ 春の夜の月

人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香ににほひける

紀貫之