天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

荒城の月

2011年06月27日 | 花鳥風月


春高楼の花の宴 巡る盃かげさして
千代の松が枝わけ出でし 昔の光いまいずこ

秋陣営の霜の色 鳴きゆく雁の数見せて
植うる剣に照りそいし 昔の光いまいずこ

いま荒城の夜半の月 替らぬ光たがためぞ
垣に残るはただ葛 松に歌うはただ嵐

天上影は替らねど 栄枯は移る世の姿
写さんとてか今もなお 嗚呼荒城の夜半の月



土井晩翠作詞・滝廉太郎作曲