嘘
に
し
て
い
で
逢
ふ
ま
で
の
片
時
雨
滝野瓢水
祖先を尊び、亡くなった人をしのぶ
散る桜 残る桜も 散る桜 良寛
うらをみせ おもてをみせて 散るもみじ 良寛
形見とて 何か残さむ 春は花 山ほととぎす 秋はもみじ葉 良寛
生き死にの 界はなれて 住む身にも さらぬ別れの あるぞ悲しき 貞心尼
磯までは 海女も蓑着る 時雨かな 滝野瓢水
嘘にして いで逢ふまでの 片時雨 滝野瓢水
やがて死ぬ けしきは見えず 蝉の声 芭蕉
月影や 四門四宗も ただ一つ 芭蕉
極楽も 地獄も先は 有明の 月の心に 懸かる雲なし 謙信
反逆児 知己を百年の 後に待つ 水野広徳