とんねるず主義+

クラシック喜劇研究家/バディ映画愛好家/ライターの いいをじゅんこのブログ 

印象・コント55号

2006年01月10日 18時15分24秒 | 日本的笑世界
わたしの2005年は、コント55号のコントとともに暮れた。


昨年の大晦日にフジテレビで放送された「コント55号のコントちょっとだけ見せますスペシャル」を見ました(ひょっとしたら、再放送だったのかも)。たまたまチャンネルを変えたらやっていて、思わずがばっとはねおきました。ドリフターズチルドレンのわたしにとって、コント55号は完全に未体験の領域なのです。


この番組はTBS・フジテレビ・テレビ朝日合同企画 祝!結成40周年記念 コント55号傑作コント集 永久保存版というDVDが昨年10月に発売されたことに関連して放送されたもののようです。しかしタイトル長っ。


番組の冒頭を見逃してしまったのですが、見たコントは5本。中でも印象的だったのは「当たり屋」というネタでした。これは77年に「元祖コント55号の笑って笑って」という番組で放送されたものだったそう。


コントの内容にはここでは立ち入らないことにします。第一印象だけ、ちろちろっと。


「当たり屋」は、とてもよくできた、おもしろいコントでした。おどろいたのが、欽ちゃんの動き。55号は二郎さんが動き担当、という印象をわたしは勝手に持ってたのですが、ここで見せる欽ちゃんの動きのおもしろさは、格別でした。


セリフもいい。欽ちゃんは二郎さんの幼い息子の役。みょーにこまっしゃくれた言葉を何度もくりかえして言う言い方が、おもしろく、ちょっと不気味でさえあるのです。


ところで、若い頃の欽ちゃんを見ながら、なぜか自然にタカさんと比較していました。
と、いうのも…欽ちゃんは徹底的に二郎さんをイジる(というかいたぶる)。その執拗さというか長さが、なんとなく、タカさんが自分自身を執拗に追い込みいたぶって何らかの結果を出そうとするのと、ちょっと似てるような気がするんですよね~。


もちろん「イジり」の方向性も質もまったくちがうんでしょうけども。
簡単に言うと、欽ちゃんはサディスティック、タカさんはマゾヒスティック、とわたしは考えるんですが・・・
この辺は、もっとコント55号を知ってから、つっこんでうんぬんしてみたいと思ってます。



正直に告白すると、欽ちゃんのイジリ芸のおもしろさが、どーもわたしにはいまひとつわからない部分がある。もっとも、「欽ドン」「欽どこ」の欽ちゃん限定での話なんですけれど。


簡単に言うと、わたしにはちょっとくどい。
素人相手にえんえんと同じボケをくりかえさせるというのが、途中でちょっと痛々しく感じちゃって、心から笑うことができないのです。もっとも、「欽ドン」は大好きな番組でしたが、これは視聴者からのネタハガキ通りにやるというのが基本で、欽ちゃんのイジリが介入する余地がすくなかったから、それほど違和感を感じなかったんだろうと思います(あとイモ欽トリオが大好きだったし)。


この印象は、コント55号のネタを体験する=真の萩本欽一を知ることで、はたして払拭されるのでありましょうか?ちなみに前述のDVDの他に、日本テレビからコント55号のなんでそうなるの?も発売されています。



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