とんねるず主義+

クラシック喜劇研究家/バディ映画愛好家/ライターの いいをじゅんこのブログ 

「ピンク色の研究」フレーム・バイ・フレーム 4

2012年12月28日 00時36分17秒 | SHERLOCK/シャーロック



Artist: alicexz http://alicexz.deviantart.com/gallery/35264500

フレーム・バイ・フレーム3はこちら



つい最近、スクリーンキャプチャのやりかたをやっとおぼえまして。
これでフレーム・バイ・フレーム書き放題!イェイ!
ぴったりの画像をさがしてネットをさまよっていたあの時間をかえしてっ


ところで、このエピソードを見直していて(もう何度目なのかカウントできないくらいですが)あらためて思ったこと。

これはもうひたすらに、


シャーロックとジョン はじめての○○


のオンパレードですね(笑)

それを今日は逐一見て行きたいと思います。
その前に。


○電話がおっかけてくるぞ~





ロンドン名物の電話ボックスも、最近は携帯の普及でだいぶ数が減ってるみたいですね。
見た目は可愛いけど、実際使うと受話器は重いし中は汚いんですよね(笑)
でもやっぱりこれがないとイギリスって感じしません。

監視カメラの多さも、ロンドンはハンパないらしい。







うん いいツラがまえだ





○アンシア







しかし彼女のキャラクターは、いったいなんだったんでしょうか? 「ピンク」以来、まったく登場しなくなりましたが・・・なかなか良い味を出してたと思うんですけどねえ。

ファンのなかには、このアンシアが後にジョンと結婚するんじゃないか?(シャーロック失踪中に)という大胆な仮説を出す人もいるみたい。





○イングリッシュ・ジェントルマン







冒頭で言った「はじめて」づくしと同時に、「スタディ・イン・ピンク」はやはり長年のホームズファンや原作ファンを納得させねばならん!!という意気込みにあふれている感じがします。

このシーンで登場するミステリアスな英国紳士。原作ファンなら即「モリアーティ教授だ!」と思う。最後の最後までミスリードするんだもんなあ~この制作者は!ニクイ!


いえ本来はね、ミステリーとかサスペンスの映像作品で、観客をあまりにミスリードするやり方って、わたしあんまり好きじゃないんです。でも、このエピはそりゃもう気持ち良くだまされました(笑)


謎の紳士のセリフを巧みに使ったファンビデオ

Sherlock + John - ♪ 'Arrival of the Birds'






それにしても、映像がキレイ!






TVドラマと思えないほどの映像美。さまざまなレンズを多用して撮影してるようです。だから思い切り引いたロングショットも、ぐっと近づいたクローズアップも画に深みが出ている。










「都合よければ来い。都合が悪くても来い」by SH

ホームズとワトソンの関係を如実に示す名セリフ。






ジョンの表情がいい!


シャーロックのメールに従ってベーカー街へ帰るジョン。
これはもしかして、ジョンがシャーロックのワガママをきいてしまう第1号では!





ちょっとしたシーンですが、重要。
それまで滞在していた部屋に寄って、ジョンは銃を持って行く。

「君は戦場が恋しいんだ」という紳士のことばは、まちがいではなかった・・・ジョンは無意識にそれを受け入れ、危険がこの先に待っていることを直感する・・・










○ニコチンパッチ三枚分の問題

原作では「パイプ三服分の問題」。これもまた原作ファンをニヤリとさせる粋なアレンジ。










ソファの真上からのこのショット、良いですよね。このエピ限りで使われなくなったのが惜しい。







ジョンの身体の線、バスター・キートンを思わせます・・・











「次はワイロを受けとれよ。山分けできる」
シャーロックがジョンを笑わせたはじめての瞬間!










「それは君がバカだからさ。怒るなよ、事実上人間はすべてバカだ(僕以外は)」by SH
ジョンの潜在意識に「僕の顔を殴れ」というシャーロックの声が響いたはじめての瞬間(笑)






「ガイコツより人間のほうがいい」
シャーロックがジョンを笑わせた2度目。






○アンジェロ





シャーロックとジョンがはじめて町を一緒に歩いた瞬間。






シャーロックとジョンはじめてのディナー♪





アンジェロ。

パイロット版をごらんになった方はお気づきのように、パイロット版アンジェロはやたら明るいイタリアーノです。シャーロックにベタベタするわ、捜査に協力するわ、明らかにドラマ「フレンズ」に登場するような行きつけのカフェ状態。本編でこのアイディアが却下されて、ほんとうによかったと思います。


アンジェロはかつて殺人の容疑をかけられたが、同時刻に別の場所で泥棒をしていたことをシャーロックが立証して助かった(刑務所へは行ったが)。そしていまは立派に更生し、レストランのオーナーにおさまっている・・・

この逸話は、とても大事です。

シャーロック・ホームズという人は、なんだかんだ言いつつ結局は、弱きを助けて強きをくじく大衆のヒーローなんです。警察がたびたび犯す“冤罪”という世にも恐ろしい罠から、民衆を守る存在。

しかも正義感からではなく、純粋に知的遊戯としてそれをやる。だから、決して恩着せがましくないし、自分をヒーローだなんて名乗らない。そんなことに興味がないから・・・






この笑顔、またしてもキュンキュンポイントでした!
左の目尻だけにきゅーっと笑い皺がよるベネディクト独特のスマイルに、あたしゃメロメロさ♪






グー!






○Do you have a boyfriend?…which is fine, by the way.


「シャーロック」というドラマをある意味象徴するようなこのシーンについては、前にくわしく書きましたので、そちらを参照していただくとして、ここでくりかえすのはやめます。


BBCドラマ「シャーロック」に萌えるの巻


「シャーロック」を観て最初に書いた記事。いや~なーつかしーですね。

今年の3月30日付けかあ。その頃は、よもやマーティンとベネディクトが来日するとは、そしてたくさんのシャーロックファンのみなさんとの交流ができるようになるだなんて、夢にも思わんかった・・・






この場面の照明がすばらしい!
シャーロックの顔をやわらかく包むラヴェンダーの明かり。その陶器のような肌と高い頬骨のラインを、ゆるやかに照らす陰影・・・ジョンとシャーロックの会話にぴったりのライティングです。


「ガールフレンド?僕の管轄じゃない」by SH



おやっ?













おやっ?





オールオッケーだよ。





Thank you.








いつもうれしくなるんだけど、ジョンに口説かれていると勘違いしたシャーロックが、とてもていねいにことわるんですよね。「君の気持ちはうれしいんだけど・・・」なんて言って。誰にたいしても横柄なシャーロックなのに、この場面だけは誠意を見せる。それが、なぜかうれしい。


だけど、シャーロックともあろう者が“勘違い”なんて・・・しないわよね?
ジョンが口説いてるとシャーロックが考えたということは・・・?



さあ、次回いよいよ、シャーロックとジョンはじめての冒険のはじまり!





Sherlock/John - Closer HD










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4 コメント

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近い近あああい (aiko)
2012-12-28 22:18:26

この二人はいつだって、顔が近いwww



なかよしさんで結構なんですが

この二人、何もかも、理想なんですよね、すぐに意気投合し、お互いの陰影を埋めるようなピッタシ感、ゆるぎない信頼感、こんな人間関係自分にもあったらいいなって、思うんです。ベネさんマーさんが好きだというよりは、このドラマの二人の姿が好きなのかもしれないですね。

アンシアは、マイクロフロの側近は美女ばかり、ワトソンは女好き、それを印象付けるためのキャラですかね(笑)

closer 最高(*^_^*)


ジョンって…シャーロックを見て、ぺろって舌出しません??ぺろって。もうマーティンかわいいんだけど…でもちょっとだけヤラシイよ(笑)

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aikoさん (ファイアー)
2012-12-29 00:46:12
こんにちは!

>ベネさんマーさんが好きだというよりは、このドラマの二人の姿が好きなのかもしれないですね

そこらへんが、おもしろいですよね。
どっちも好きだし、なんとなく役を実物に重ねてしまってるところもあるし・・・
素顔のふたりってキャラが役と逆って感じがして、そこがまたキュンです(笑)

>アンシアは、マイクロフロの側近は美女ばかり、ワトソンは女好き

ワトソンの女好きは絶対うまく出てますね(笑)
マイクロフトはね~やっぱり役としてもゲイなんじゃないかなってわたしは思うんですけど・・・
映画版でもゲイを公表してるスティーブン・フライが演じてましたし。

>シャーロックを見て、ぺろって舌

ぺろってやります、ぺろって!!
舌なめずり!?
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もうすぐ今年が終わります。 (ki-chi)
2012-12-29 20:31:54
今年最大の私的重大ニュースはやはり「シャーロック」と出逢ってしまったことでしょうか。何度も繰り返して恐縮ですが、本当にファイヤーさんなくして「シャーロック」に出逢うことはありえませんでした。おそらく一生キワモノ作品と認識し続けているでしょう・・・おそろしいい。

tumblerは相変わらず漁っていますが、やはりジョンとシャーロックの再会を描いたものはジーンときます。それほどまでに皆から愛されているんだなあ、と思います。はやく再会させてくれージョンとファンのためにも!!

今年ほど色んな俳優に落ちた年はなかったです。我ながら浮気者だとおもいつつ(苦笑)ちゃっかり「スカイフォール」を観て、今度はダニエル・クレイグにウハウハしています。「ホビット」は年明けになりそうです。
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ki-chiさん (ファイアー)
2012-12-31 23:52:41
こちらこそ、いつもすてきなコメントをありがとうございます!
わたしこそ、ki-chiさんに教えていただいて出会った作品・役者、いっぱいいました。
来年もよろしくお願いします^^

>はやく再会させてくれージョンとファンのためにも!!

明日さっそく初詣で拝んできます、早くジョンとシャーロックが再会しますようにってw

>ダニエル・クレイグ

「スカイフォール」が女子の間ですごい人気ですねえ!
もともとあまり007を観たことがなくて、今回も完全にノーマークだったんですが・・・
やっぱ観るべき??
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