この冬はマフラーを“シャーロック巻き”で通すことに決めたいいをでございます。
○タクシー
タクシーの中でジョンとシャーロックが事件について話し合う、というシーンは、このあと何度となく出てくることになります。これはグラナダ版を踏襲してるんだろうと思う。グラナダ版ホームズでも、ふたりはしょっちゅう馬車や列車の中で話し合う。
そういえば「シャーロック」にはまだ列車が登場していませんね。ホームズと鉄道もふかーい関係にあるから、ぜひS3ではふたりを列車に乗せていただきたいものです。
携帯電話から自分の家族についてあれこれ言い当てられてしまうジョン。しかし彼はPiss off!(失せろ!)なんて逆上するほどちっちゃい男ではなーい!
Amazing! Extraordinary!
ジョン→シャーロックの賛辞第一号。ホメられて意外な顔をするシャーロックが、いたいけです・・・ブリリアントな才能を、それまでだれにもホメてもらったことがなかったなんて。いやむしろ、そのせいで変人扱い、モンスター扱いされてきたんだろうなあ・・・
○事件現場
タクシーを降りて、推理が正しかったかをシャーロックがジョンに確かめる。兄の「ハリー」が実は姉の「ハリエット」だった(つまりジョンの姉はレズビアンあるいはバイセクシャルである)というオチにくやしがるシャーロック。
ここでのシャーロックの
There's always something!
のセリフが、日本語吹替えでは、(ジョンの「僕はここで何をすればいいんだ」に答える形で)「何かやることはあるさ」と訳されていました。わたしの解釈がまちがっていたらご指摘願いたいのですが、これは明らかな誤訳です。
このセリフは「いつも何か間違ってしまうんだよな!」という、シャーロックの自戒をこめたひとりごとのはず。
誤訳・迷訳をいちいち指摘する趣味はないのですが、このセリフに限っては結構大事なんですよね。
このドラマが描くのは、いわば「シャーロック・ホームズの修行時代」、つまり推理力を磨きつつある段階の若いホームズなわけ。だから間違うことも多い。そういうニュアンスを、このひとことから感じとるべきだろうと思う。
○ドノヴァン
サリー・ドノヴァン巡査は、このドラマでいちばん損な役回りかもしれませんね。一貫してシャーロックに懐疑的な姿勢をくずさないし、アンダーソンほどコミカルでもないし・・・
でもよくよく考えれば、彼女はまじめに職務をまっとうしているだけなんですよ。スコットランドヤードの名にかけて、アマチュア探偵なんかになんで大きな顔されなきゃいけないのよ?と感じるのは、プロとしてまっとうなことだし・・・
○アンダーソン登場
ついに出ました、地域の知能指数を下げる男(笑)
原作にはないこの鑑識課員キャラをつくったことは、モファットxゲイティスの天才の成せる技としか言いようがない!歴史的にはレストレード警部が担ってきたイヤミなコミックリリーフの役割を、ドノヴァンとアンダーソンに分散させたことで、世界がぐわっとひろがったんですね。
シャーロックの推理能力への、一般的な反応を代表してるのがアンダーソン&ドノヴァンなんでしょう。ふたりの不倫関係、だけでなく、サリーがゆうべアンダーソンの「床を磨いた」ことまで言い当てられちゃったんじゃ、「フリーク」と呼びたくもなるわいな。
なぜホグワーツに(笑・加工画像です)
パイロット版のアンダーソンはなぜかひげもじゃ。結構かっこよかったりなんかする。本放送でルックスが完全にイヤミ君になって、大成功してます。
○ピンクレディ
いよいよ4人目の自殺者とご対面~
・・・白状しちゃっていいですか?
最初にこの「ピンクレディ」を見た時、ぷっと笑ってしまった・・・
DVDをお持ちの方は、パイロット版とくらべていただきたい。本放送の遺体は、はっきり言ってヘンですよ。まるきりコントの死に方ですよ、これ(笑)
パイロット版 ちょっとわかりにくいですが
そして、そこがおもしろい。このドラマはある意味コメディなんだよ~マジな推理ものと思わないでね~ルンルン♪っていうモファティスの声がきこえてきそう。
○Rache
原作『緋色の研究』では、「Rache」はドイツ語の「復讐」を意味した(被害者じゃなく加害者が残したメッセージだった)。
原作通りの展開を、あのアンダーソンに語らせるって!!
これぞまさに英国流ユーモアってやつですか・・・最高やろー!
「シャーロック」では、原作みたいな劇的な展開にはならない。Racheにつづくのはもちろん「l」、つまりRachel=レイチェルがダイング・メッセージなのである。当然。
ところで、
「ジョンとはじめての共同作業」のシーンのベネディクト、超美しくないですか!?
私的キュンキュンポイントでした♪
○おだてにゃ弱い
ファンタスティック!
もっと言って!
『緋色の研究』でも、ワトソンはかなり早い段階で「ホームズはおだてに弱いところがある」と書いている(笑)
○ピンク!
・・・と叫んで走り去る天才。取り残される凡人ふたり。
ぽかーん
だけどさあ、全身ピンクにコーディネイトしてるからって、スーツケースまでピンクとかぎりますかしら?あえてちがう色をあわせる可能性だって、絶対ないとはいいきれないんじゃ・・・
と、ツッコんでしまうとホームズ譚は成立しないのであーる。ホームズの推理が演繹か帰納か、とかよく議論されてるように、このへんの穴ボコな展開もじつはいかにもホームズらしかったりする。
シャーロック・ホームズの推理学 (講談社現代新書) | |
内井 惣七 | |
講談社 |
○忘れられたジョン
見事に置き去りにされるジョン。まだこの時点で、シャーロックにとってジョンは「アウト・オブ・眼中」(古いな~表現(笑))。ふたりのあいだには、まだ友情さえ芽生えてはいない・・・
パイロット版と本放送の大きなちがいのひとつがここ。パイロット版では、外に出たジョンが、高い建物の屋上でスーツケースをさがすシャーロックを見つけて思わずみとれるショットが入っています。
Sherlock Pilot - Sherlock on the Roof under the Moon
これを本放送に残してほしかった、というファンは多いようですが。うーむ、どうだろう。なんか『トワイライト』みたいじゃない?このシーンそのものはかっこいいですけどね。
かっこいいショットのかわりに本放送では、ジョンがドノヴァンに「尋問」されてしまう。
このときの彼女のことばが、よもやS2最終話への伏線になっていようとは・・・
次回はいよいよあのひとが登場!
このコントラスト、おもしろいね
なにやってんのアンダーソン!!
グレッグもシャーロック巻き!!
がんばれスコットランドヤード
Sherlock + John - ♪ 'Cosmic Love'
(追記)↓今月初めロシアで開催された「スラッシュ・コン」。会場で上映されたシャーロック・ホームズ “スラッシュ” コンピレーションがこちら。うぐわあああかっこよすぎる!
Sherlock Holmes - Trailer 2012 (Multiverse)
タクシーだけでなく、列車での移動もいいですね!なぜか乗り物に乗って話し合ってる彼らが好きです。タクシーの中で得意の推理をバババと早口で説明するS。この時のSの顔がwwまるで「またやっちゃった…」と言うかんじです。またpiss offって言われるかも…。
でも褒められた。あんなポーカーフェイスしてるけどほんとはすごく嬉しかったんですよねS。
There's always something!
なるほど~確かにそうですね。完璧な推理でなかったことをいつまでも引きずってるところがSかわいいです。
そうかあ、これが修行時代だったとすれば、ジョンとともにSは推理力を磨いていったことになりますね。なんか、うれしい(笑)
ドノヴァン…確かに一般人的な思考ですが、キャラ的にも損ですけど、お前なあああとやっぱり思ってしまいます。S3では出てくんですかね。
ピンクのベネさん、どの場面でもきれいですよね~。やっぱり痩せている方が好きだな♪
「ホームズはおだてに弱いところがある」ってウケる(笑)
ということは、あのおやじギャグを引き出したmeretricious もテレ隠しだったってわけですね。やっぱりツンデレ探偵…
ピンク研究で印象的なのは、自殺連続4件に遺書!と大喜びするS。ここではじめて「ジョン!」と名前で呼ぶんです。つい嬉しくて名前で呼んでみた?記念すべき第一回目の、「ジョン」。まだそこまで仲良くもないけど、なんだか勢いで呼んじゃった、みたいなのが、見てるこっちがおかしいやら恥ずかしいやら…wだってその後の現場では「ワトソン」とか、かしこまって呼んだりして。レストレードの前だから?フラットではジョン?と、こんなことをいろいろと考えてしまいます(笑)←ヒマ人!
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=tAYp8HIfnHs#!
これは…マジ泣きしたクリップです。もしブロマンス以上の関係だったら、と一瞬でも考えると涙腺崩壊でした。そうでなくてもこれは泣けました。
ジョンに出会ってシャーロックはきっと大きく成長したんだと思うんですよ。勝手な想像ですけどw
推理を話せる相手がいると頭が整理できる、と原作のホームズも言ってますけど、
でも誰でもいいってわけじゃあないですよね。
ジョンだからこそ!!
>自殺連続4件に遺書!と大喜びするS。ここではじめて「ジョン!」と名前で呼ぶ
うわっほんとだ!気づかなかった!
飛び出していく前に「くつろいでてくれ。先に寝てていいよ」って言うのも好きです。
まだジョンはそこに住むと答えてもないのに(笑)
そうそう、このあとの現場では「ドクターワトソン」って呼ぶんですよね。
あれもなぜだかグッときますね♪もーなんでもいいんかい(笑)
>マジ泣きしたクリップ
ああ~ありがとうございます!これは・・・あいや、目にゴミが入っただけです・・・
曲もたまらんですね・・・
ブロマンス以上の関係、きっと単なる妄想と一蹴されるんでしょうが、
でもこのふたりは一緒にいることが運命なんだとわたしも思います。
だからこそこんなにひきつけられるんでしょうね。
じつは・・・わたしもそのセンでかんがえてましたw
ジョンと暮らし始めて、精神的におちついたのではないかと。
ジョン以前のシャーロックってどんなだったんでしょうね?
12月にベネディクトの来日が決定しましたね!!
MOVIESTARのWEBに情報が載ってました!!
成田行こうかな。。
貴重な情報をありがとうございます!!
もお~いまひっくりかえってます!!!!!