12月19日の「した」で、新(?)企画「通好み80年代ソコキタ紅白歌合戦」が放送されました。
わたしは非常に心配性な人間でして、前週の予告で紅白の学ランを着たとんねるずの映像がちらりと映ったとき「えっだいじょうぶかな」の危惧の念がまず頭をよぎりました。よくある「なつかし伝説再現」的なことを、ついにとんねるずもやってしまうの?と・・・
でも、いつものとおりその心配は杞憂に終わり、番組は、ものすご~くおもしろかった。
往年の80年代アイドルたちが歌合戦をするという企画自体は、よくあるもの。ちなみに出演アイドルは、
赤組:早見優、堀ちえみ、松本伊代、伊藤つかさ
白組:風見しんご、竹本孝之、渋谷哲平、とんねるず
この企画の何がおもしろかったのか、わたしなりのおもしろポイントを箇条書きにしてみましょう。
おもしろポイント1:とんねるずの二十数年ぶりの「一気!」が、主役じゃなかったこと。
おもしろポイント2:作りこまれた企画だったこと。
主にこの2点です。
あんまり「分析」とかは、とんねるずに関してはもうしたくないんだけども、数週前の企画との合わせ技で、ちょっと考えるところがあったので、つまらないコラムになるのを承知で、ちょっと冷静にとんねるずの笑いについて書いてみようと思います。ひさびさに。
企画のタイトルに「通好み」とある通り、今回のキャスティングはかなりレア。伊藤つかさや渋谷哲平をひっぱりだしてくることがまず、よくある懐古趣味バラエティとひとあじちがう。しかも、彼らにフルコーラス歌わせるとは!
ところで、「あまちゃん」人気をあげるまでもなく、いま「80年代」は、文化批評においてひとつのキーワードになってきています。
少し前に、Eテレで「80年代の逆襲」という番組が放送されたのを、ごらんになった方も多いでしょう。宮沢章夫氏が“講師”になって、10~20代の若者に80年代カルチャーとはなんぞやということを“教える”番組でした。
この番組を見て、つくづく思ったんですけど、ひとくちに80年代といっても、いろんな側面があったんだなあと。80年代に青春どまんなかを過ごした自分なのに、宮沢章夫氏の紹介する80年代サブカルチャー(YMO、ビックリハウス、スネークマンショー、ラジカル・ガジベリビンバ・システム、ニューアカなど)の世界から、いかに遠いところに自分がいたか、痛感させられた・・・
わたしは、以前から《30年後の法則》というのを勝手に提唱しています。ある年代の文化の再評価がはじまるのが、だいたい30年後なんですね。これは、その年代に青春時代を過ごした人たちの子どもの世代が、大人になる頃なんです。
当事者というのは、えてして自分が生きた時代を客観的に見られないもの。しかしその次の世代なら、逆に新鮮に感じておもしろがったり、距離をおいて冷静に見て、良い所を発見したりできるわけです。
それはともかく。
さっき80年代サブカルチャーになじめなかった自分のことを書きましたが、とんねるずもまた、80年代の先鋭的な、あるいは地下的な文化から距離をとっていました。デビュー当初こそ「ビックリハウス」に連載を持ってたりしたけど、すぐやめた。自分たちの志向との違和感を、彼らも感じていたのかもしれない。
もちろん、「ソコキタ歌合戦」のテーマであるアイドル文化は、80年代サブカルとまったく接点がなくはない。「80年代の逆襲」でも、現在のオタク文化やAKBブームの源流が80年代にある、という方向で語られていました。
しかし、今回の「した」の企画タイトルにある「通好み」が、“そっち系”でないことは確かです。
とんねるずの言う「通好み」とは、たとえば、松本伊代に「センチメンタル・ジャーニー」ではなく「TVの国からキラキラ」を歌わせる「通」である。渋谷哲平の「DEEP」のバックダンサーとしてとんねるずが踊って、92年の「おかげです」コントを再現する「通」である・・・
こういうことができるのは、なぜか。それは、とんねるず自身が「アイドル文化」の渦中にいたからなんですね。彼ら自身がアイドルだった。外から見ていたんじゃなく、当事者として現場にいたからこその「通」。これは、とんねるずにしかできない企画です。
とはいえ、とんねるずは「お笑い」なので、アイドル時代にも、やはりロープー(プロ)のアイドルとは多少距離もあったでしょう。彼らなりにプロへのリスペクトもあっただろう。
今回の企画でとんねるずが「一気!」を生歌で披露してくれたことは、ファンにとってはナミダものだった。が、予想していたほどの衝撃を受けなかったのは、とんねるずが自分たちよりも他の出演者を立てていたからではないだろうか、と思ったりしたわけです。
次に、おもしろポイントのふたつめ「作りこまれた企画」。
こちらが、今回の記事タイトルと関係の深いポイントです。
「ソコキタ紅白歌合戦」を見た方は、出演者たちが、“アイドルが憧れるステータスシンボルとしての歌番組”というコンセプトを、終始守り通していたことにお気づきでしょう。特に、赤組出演メンバーたちのノリの良さが、とてもおもしろかった。「夢が叶ってハワイの家族も喜んでます」と、顔色ひとつ変えずに言ってのける早見優が、最高でした。
番組は終始このノリで進んでいき、最後には「蛍の光」でしめる。白組キャプテンの石橋貴明は「3回目の紅白歌合戦にむけてがんばっていきたい」とマジメに抱負を語る。異常な量の紙吹雪に出場者全員がびっくりするなか、小僧さんが寺の鐘をつき「ゆく年くる年」がはじまる・・・と、あきらかに本家紅白のパロディになっていました。
出演者全員が、このパロディ企画の主旨をカンペキに理解したうえで、遊んでいる。「大人の遊び」を楽しそうに遊んでいるといった雰囲気が、非常に良かった。おもしろかった。
と、同時に、この企画が、あたかも1本の長いコント、いわばとんねるずの「ネタ」になっていたことに、わたしは感銘をうけました。
食わず嫌いや男気ジャンケンのように、台本なしで流れにまかせた自由な企画も、もちろんとんねるずの得意分野ではあります。いっぽう、「ソコキタ紅白歌合戦」は、きちんと台本を作ってつくられた1本の「パロディネタ」だった。どちらかというとわたしは、こういう作りこまれたとんねるずの企画のほうが好きなんです。
じつは、これに似た感覚を、数週前のモジモジ君でも感じました。熱湯プールにうかんだおでんのネタ(ハリボテ)を、上からぶらさげられた状態で取っていく新企画「人間UFOキャッチャー」の1回目です(11月14日放送)。
これにタカさんがチャレンジすることになり、わちゃわちゃやってるうちに、なぜか敵チームのノリさんがコントローラーを握ってしまう。
ノリ:そこで大丈夫?オッケー?
タカ:・・・
ノリ:OKって自分で言って、大きな声で!
タカ:おっけー!
↓
ロープ切断→タカさん熱湯に落下
もちろん、このあたりのやりとりは、台本なんかない。ただひたすらに、タカ&ノリのかけあいと、絶妙なタイミングのおもしろさでした。
このやりとりをさらにおもしろくしたのは、熱湯からはいあがって来たタカさんが、マジメな顔ではなった一言。
「何やってんだよ!白滝とれたぞ、いま!」
・・・白滝ねらいだったわけです(笑)
これはほんとにおもしろかった。熱湯に落ちたことよりも、白滝をとれなかったことのほうを悔しがるという・・・
参照記事:本気と書いてリアクションと読む
「ソコキタ紅白歌合戦」とは逆に、「人間UFOキャッチャー」は台本のない企画だった。にもかかわらず、このシーン(と、特にタカさんの最後の一言)は、あたかもとんねるずのコントを見ているような気にさせられました。
「ソコキタ歌合戦」と「モジモジ君」、いずれについても言えることは、企画力って大事だということです。企画はネタになりうるのだ、ということ。
「ネタ番組がなくなった」、「芸人がネタを見せなくなった」ということは、よく言われます。たしかに、それも事実なのですが、しかし「ネタ」というものをもうすこし広義にとらえてもいいんじゃないか。ひとくさりの漫才やコントだけが、ネタなのか?バラエティの世界では、企画そのものがひとつの長いネタになりうるんじゃないだろうか?
これまでも何度も書いてきたことですが、とんねるずの強みとは、シンプルかつ強靭な企画を生み出しつづけることのできる力です。そして、とんねるずらしさを決して見失わないこと、ぶれないこと。
おそらく、企画立案のプロセスのなかで、タレント自身がイニシアチブをとれる環境にあることが、企画を成功させる最大の秘訣ではないか・・・というのが、いまわたしが描いている仮説です。
ソコキタ紅白っておそらくゲストには「あえてソコな曲をフル尺で」くらいの感じでオファーをしたと思うんです。
(「緩い」という意味ではなく、この番組はこのご時世では随一と言っていいほどセットなどの作り込みが凄い)
全く世代じゃない私でさえ、かつてのアイドルが往年の曲を一生懸命歌ってるだけでもう面白い。
お懐かし…ではなく、当時から現在まで第一線に立っているとんねるずが現出させた場に確実に乗せられていましたよね。
とんねるずで無ければ、木曜9時で無ければ現出しなかった光景だったと思います。
あととんねるずの持つ「身体性」がキーワードになると常々思ってるんですが、とんねるず自身も場に合わせて凄まじい反射能力で変容していく。
『一気』や『DEEP』のバックダンス。
食わず嫌いで、話の流れからシームレスで「マネージャーに辛く当たる女優」や「ギョーカイ用語丸出しのプロデューサー」の即興。
世のコント大好き芸人とは一線を画すのが決してゲストを置いてけぼりにすることを良しとしない態度だと思っていて。
2人だけの世界になることは決してない。
尺も含めて本当に適度。
とんねるずの笑いがシームレスであることはゲストも含めた空間もだと思ってます。
最近のヒットではとんねるず参観日でのゲスの極みなハマカーン浜谷の相談に「ギャンブルでイカれちゃった」様を即興(かけあいで!)。
ゲス極まりない相談を、あの場を救済したのは紛れも無くとんねるずの笑いの力だったと思ってます。
文中にもありましたが「遊んでいる」し、遊ばせている。
なぜなら一番遊んでいるのはとんねるずだし、シームレスと書きましたが出演者の関係性も平等。
以前、タカさんは「設楽、時計を買う」の中で「この番組はドキュメンタリなんだから撮ってる間に方向転換しても面白い方に行ったらOK」とおっしゃっていました。
面白ければ場の「主役」の座を明け渡すことも全く厭わないし、むしろ積極的に改変する方向に動く。
役割やイニシアチブやポジションの獲り合いの笑いではないんですよね。
タカさんは世間的には傲慢なイメージをもたれていますが笑いの前では本当に謙虚な方だと思います。
ファイアーさんとも以前話題に上りましたが、今回の企画は求めていた物とかなり近いものがあり
とても面白かったです!
かつてバラエティ番組にはゲストの歌のコーナーもあったものでした。
歌手達がコント、ゲームなどをしたものなら尚更歌もどこか楽しめましたね。
今回出演していた方達はベストテン、トップテンの常連でもありましたが、
バラエティ番組にも積極的に出演していた方々が多かったと思います。
とんねるずも当時身近に感じた人たちと考えたのでしょう。
普段から歌ありお笑いあり涙ありみたいな番組がみたいですね。
どうも企画が偏る傾向がありますので(笑)
男気も年一くらいが丁度よいのではと思います!
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ネットで日頃、なにかとんねるちゃんの記事は無いかな~って散策してます。
アンチの意見はスルーです。
視聴率の記事も沢山上がってますがそれは数字として事実な事だと思います。
過去の数字と比べるのはあまり現実的ではありません。
全体的に下がってきてますしね。
じゃあ、今の世の中に数字を取っているバラエティとは何が違うのでしょうか?
どんなアイドル、俳優、芸人でも「世代層」「ファン層」があると思います。
どれだけ「層」以外の人たちを取り込めるのかがキーですよね。
できるならばテレビ離れと言われていても敏感な若い世代に。
ビートたけしさんの番組は相変わらず人気だと思いますが、
10代の人ってあまり見ていないような気がします。
「やっぱたけしだよな~」っていう世代は漫才ブーム、ひょうきん族、たけし城、
スーパージョッキー、元気がテレビを見ていた世代かと。
その世代が今のたけしさんの番組を支えていると思うのです。
とんねるずと言えば・・・
どこで好きになるか(たとえな曲で言えば一気か野猿か、みたいな)で年齢の幅がでますが。
30歳のとき一気を好きになった人なら59歳くらい。
10歳のときGet downを好きになった人なら25歳くらい。
どれだけゴールデンの時間帯にまずは日頃のファンを取り込めるか・・・
残念ながら「みなさん」はリアルタイムでテレビは見ることが少ない世代だと思います。
自分は一度なったファンというものは大抵は年齢が変っても以降していくものだと思っています。
(中には一発屋とかで「なんでこんなの好きだったんだろう」というのもたまにはありますが)
そうは「とんねるず離れ」はないと思っています!
視聴率という問題、ファイアーさんの意見も聞いてみたいです。
これはとんねるずに限らず、欽ちゃん等、ある程度の大御所が直面する事だと思いますね。
久し振りなので長文書いてしまいましたm(_ _)m
わたしはとんねるずのコントがほんとうに大好きで、
それこそ彼らのコントの「ネタ」を若い世代に見てもらえないのがくやしいのですが、
でもちゃんとしたネタでなくとも、普段の会話やちょっとしたやりとりが、
常にコント的になる素地をはらんでるんですよね。
「シームレス」というすばらしいキーワードをいただきましたが、
これこそまさしく「我が意を得たり」です!
芸に関しても、分野横断的なありかたも、
まさに「シームレス」というワードで表現できそうですね。
大昔ですが、タカさんが結婚会見(一度目の)で
記者の質問をことごとくはぐらかしてました(大マジメな顔で)。
いまでもとんねるずのインタビューってどっか絶対素にならない部分がありますよね。
彼らがシャイだからでしょうが、ある意味芸人魂でもあるなあと。
そこまで素の顔を犠牲にするタレントって、めずらしいんじゃないでしょうか。
>この番組はこのご時世では随一と言っていいほどセットなどの作り込みが凄い
そのとおりですね。
ソコキタもぜいたくに生バンドでしたしね!
いろいろやりくりして、がんばってるんでしょうなあ・・・
>タカさんは世間的には傲慢なイメージをもたれていますが笑いの前では本当に謙虚な方
タカさんファンとしては、うるるときてしまいそうにうれしいお言葉です・・・
タカさんがある意味自己演出しつづけている「ヒール」性も、
一度きちんと考えてみたいなあと思ってます。
>どうも企画が偏る傾向がありますので(笑)
男気も年一くらいが丁度よいのでは
そ、そうかもしれない(笑)
スペシャルのときだけでいいのかなって気もしないでもないですね。
でも、とんねるず嫌いを公言してるわたしの知り合いが、
男気だけはおもしろいねと言ってました(笑)
>視聴率
ネットを見てると、確かに「した」の低視聴率を強調する記事が多いですね。
それを目にするたび落ちこみますが・・・
でもよく見ると、結構11%とかとってるんですよね。
これだけ長く続いてる番組で、これだけテレビ離れが進んでる時代に、
これは決して悪い数字じゃないですよ。
視聴率というものについては・・・正直、どう考えたらいいかよくわからないですね。
録画率とか、あと最近では放送中のツイート数で反響を調べようとする動きもあるようですし、
もっと多様にかんがえなきゃいけない時代なんでしょうね。
ただ、「半沢直樹」のようにお化けのような高視聴率をとる番組が、
実際に出現しうるんだーと思うと、うーむとなってしまいますね。
以前「家政婦のミタ」が40%超えか何かした時に、
タカさんが「テレビもまだやればできるんだから」って言ってましたよね。
ああそうかあ、ってあの時思ったんですよ。
なかなか難しいですね。
>どれだけ「層」以外の人たちを取り込めるのかがキーですよね。
できるならばテレビ離れと言われていても敏感な若い世代に。
まったくそうですね。
自分も年をとってきてるから、いまの十代、二十代の好む笑いって、
どっかやっぱり理解しきれない部分があって。
それは、だからダメなんじゃもちろんなくって、世代のギャップなんですよね。
そこをどう埋めるか・・・
いまの若者は、ダウンタウンやウンナンのことはどう見てるんでしょうね?
とんねるずのようなタイプの芸人は、我らのように青春時代に出会っちゃったら、
もう一緒に育ってるようなものですからね~人生の一部ですよね。
わりと若い人でとんねるずに熱い思い入れがある人たちも、
結構いそうな気がするんですけど・・・気のせいでしょうか?(笑)
思う点があったので、書き込みさせて頂きます。
何か不快な点などがございましたら、たいへん申しわけありません。
>ネタというものをもう少し広い広義で考えてみてもいんじゃないか
ひとくさりのコントや漫才だけが、ネタなのか?
バラエティーの世界では企画そのものが長いネタになりうりんじゃないのか?
仰る通りだと思います。
そこで思ったのですが、「ファイアー」様は漫才ブーム以降のテレビ界についてどう思われますか?
一連の日本テレビの名番組を創った第一世代の方々(例えば「井原高忠」さんら)は漫才ブーム以降のテレビ界についてはご立腹のようで、時間や手間暇についてはもちろんですが、「背作者側が頭を使わなくなった」と言及しています。
「小林信彦」さんの著書「テレビ黄金時代」では、漫才ブーム以降「プロデューサー」らの仕事自体が完全抑えに(つまりプロダクション側と仲良くしておいて、その場その場の人気者を招くだけ)なってしまったという記述がありましたが、
「ファイアー様」の仰る通り、「ひとくさりの漫才やコント」がネタの定義になってしまっよたのはこの漫才ブームから始まった認識なのではとも感じます。
そもそも「文芸文春」の「小林信彦」、「井原高忠」両氏の対談で、「漫才ブーム以降笑いがキャッチフレーズ化した」と話されておりましたが、現在のネタという言葉の定義がこの辺りから出来てしまったのでは?とも感じます。
俗にいう「漫才ブーム」以降は主に配給先であるプロダクションの「吉本興業」を中心とした芸人を、(いわゆる関西芸人)ネタ見せ番組とやらで発掘し、人気がなくなれば使い捨てるということを今日までずっと続けているようですし・・・・・
彼らが「ヴァラエティー」と「バラエティー」(いわゆる漫才ブーム以降の関西漫才師を中心としたお笑い番組)という言葉を使い分けている点でも明白ですが・・・・・
ただ80年代から90年代中頃にかけて、以降長いコント番組というのが、結構制作されてきましたが、どうもバブルの匂いがしますね。
人気者をメインにして金を使えば視聴率が取れるという発想で、これは判断材料にはならないと個人的には思っております。
関東勢の笑いが、ほぼ壊滅的となってしまった漫才ブーム以降のテレビについて、いががお思いでしょうか?
あと話題に添った話だと
「たけし」ですが
そもそももう「たけし」、「タモリ」、「さんま」らが一般的にはもうつまらないという認識になったのはもう20年以上前の話ですが、昔「たけし」のファンだった方でも現在、見限っている方はかなりいると思います。
私の信頼できる筋の方もそう仰っておりました。
こうした方々が凋落していったのをきっかけに「とんねるず」がテレビを制し、「ダウンタウン」、「ウッチャンナンチャン」らがメキメキと頭角を示してきたという流れでしょう。
「ダウンタウン」に関しては人気絶頂は「90年代中頃」(今から15年~20年前)あたりですが、私あたりがギリギリの世代です。
現在の20代後半辺りまでは、かろうじて面白い(かったでも良いのですが)という印象はあると思います。
20代前半から10代の世代はちょっとわかりません。
私自身も気になる所ですが
まあいずれにしましても私自身も、やはりもっと若い世代の芸人に目が行きがちです。
現時点では先ほど名前を挙げた芸人の方々はあまり関心がないのというのが本音です。
長々と失礼いたしました。
これがとっても新鮮で面白かったです。一本の長いコントという表現がしっくりきました。
個人的には『Deep』で踊るとんねるずに感動してしまいました。野猿が最後にミュージックステーションに出演したときの『Fish Fight!』を思い出しました。
全力でハアハア言いながら踊る姿が、なんだか美しかったです。
ちなみに貴さんが合間にはさんでいた動きはなんだったんでしょうか・・・?
>漫才ブーム以降のテレビ界について
そうですね~結構長いスパンだから、なかなか一言でいえませんけれど・・・
あくまでいち視聴者目線でひとつ感じるのは、
ネタ見せ番組自体は漫才ブーム以前からあったけれど、
ブーム以降はそれが若者向けになったことですかね。
それまでは演芸番組とかで昔ながらの芸人さんがネタをやるのをどの世代も見れてましたけども、
漫才ブームで芸人のアイドル化が急激に進んで、とんねるずやDTやウンナンも出たりして、
笑いのサブカル化が進んだのは確かかなと思いますね。
「ネタ」に対する概念がガラッと変わってきたのは、やっぱり近年のエンタの神様とか、
そういう番組の影響は大きかったのかなあという気はしてます。
そのへんの番組をあまり見てなかったので、印象でしかないですけど。
ネタ見せ番組がないからテレビでネタがやれない、と
若い芸人さんがたまにぼやくのが、ちょっと気になったんです。
そもそもテレビって、かっちりしたネタをやるのに適した媒体なのかな?と。
本当にちゃんとした「ネタ」は、多分舞台でやるべきものであって、
テレビで2、3分の短いコントなんかをやるのはほんとに「ネタ」なのか?と。
>80年代から90年代中頃にかけて、以降長いコント番組
これについては、いいのも悪いのもあったでしょうけれども、
個人的には長いコントは大好きでしたね。
これは井原さんも仰ってますが、やっぱりお金をかけることも必要だと思います。
セットとか衣裳がガチで、リアリティがあればあるほど、ナンセンスな笑いが生きますから。
モンティパイソンの映画がそのいい例ですね。
『ホーリーグレイル』なんて、これほどバカバカしい映画もないですが、
時代考証や衣裳、小道具などを完璧にしてるからこそ面白いんですね。
その辺をもし適当にやってたら、面白くも何ともなかったと思います。
普通のドラマよりも真剣に背景を作りこめば作り込むほど、
笑いは増幅されるものなんじゃないでしょうか。
まあ、もちろん、お金をかけりゃいいってものでもないですけどね~^^;
VSNFさんが仰るように、カネだけかけて使い捨て、ではダメでしょうね。
最近じゃ、カネもかけないし使い捨てだし、って傾向かも?
もう一個例をあげると、バブル時代に定期的にやっていたビッグ3共演の特番。
あれも、カネをかけるからこそ面白い番組=ネタでした。
さんまさんのレンジローバーを、たけしタモリが嬉々として破壊していくだけですけどw
そういうナンセンスを許せる時代の空気があったのは、確かですね。
>やはりもっと若い世代の芸人に目が行きがち
そうですよね。それが自然なことだと思います。
「とんねるずの昔のコントは・・・」なんていくらホメてても、
結局ノスタルジーでしかない部分もありますしね。
そこらへんは、自覚してるつもりなんですけど、ついつい^^;
若い人に過去からいい所を吸収してもらいたい、というのがあるんです。
なんか、質問への答えにぜんぜんなってないですね、スミマセン。
これにこりず来年もよろしくお願いします!
まだキレあるじゃん!と(笑)かっこよかったです。
渋谷哲平もふくめ、かなりキツそうでしたが(笑)
3人が同級生で仲良さそうなのも、すてきでしたね。
>貴さんが合間にはさんでいた動き
あれは多分、合間に入るギターを表現してるんじゃないでしょうか?
こっそりリンクしますが、これが元ネタ映像みたい。
http://www.pideo.net/video/youtube/0972432d74524464/
タカさん、まったく同じことやってます(笑)