我が家で作っているヨーグルトの作り方をまとめる。2005年5月ごろから作り続け、試行錯誤しながら現在の作り方にほぼ落ち着いている。ただ、最近はヨーグルトを作ることとそのヨーグルトを食べることが生活の一部に組み込まれてしまったので失敗が許されなくなり実験がやりにくい。こうした状況はマンネリを生み思わぬ失敗を招いたり、より良い作り方を見逃す危険性がある。そこで2006年3月時点での作り方を記述することで自分でも客観視できるようにした。
器具と材料

100円ショップで買ったねじふた式のプラスチック容器で作る。公称容量1200mL、容器のへりぎりぎりまでは作れないので実際は1050mL程度が実用範囲内だ。スキムミルクをダマにならないように溶かすためにステンレス製のみそこしを使う。プラスチック容器に入る小さめサイズのものを選んだ。

再現性よく作るには材料の量と温度を適切に管理することが重要だ。デジタル式のキッチンはかりは2kgまではかれる分解能1gのものを使っている。写真はドリテックのKS-208という製品。2500~3000円程度で買える。デジタルはかりだと「ゼロボタン」を押すだけで即座に表示をゼロにできるのが便利。材料を攪拌している途中で「ヨーグルトを5g加える」のような操作が別の計量カップなどを使うことなくこなせる。
温度計は温度センサーと本体がケーブルでつながっているドリテックのO-203という製品を使っている。予備の温度計として同じくドリテックのO-207も用意している。なぜかドリテックの製品ばかりだが、安かったというだけで他意はない。

電気製品のヨーグルトメーカーも市販されているが、もっぱら保温だけでヨーグルトを作っている。発泡スチロール製の箱。かつて保温調理鍋を利用していたときはそれだけで大丈夫だったが、寒い時期に発泡スチロール箱だけでは保温能力が不足する。そのため小さな容器に熱湯を入れて「湯たんぽ」として使っている。

ダイエット目的も兼ねているので使うのはスキムミルク(脱脂粉乳)。写真は森永の250g入りパック。価格は300円前後だ。これでヨーグルトをおよそ2L作れる。私が使っているのは楽天市場のぶーらんじぇという店で買った2.5kgで1980円(税別)のスキムミルクだ。森永の250g入りパックと比べると若干溶かしにくいが単価が安い。なお、普通の牛乳や低脂肪牛乳を使っても何の問題もなくヨーグルトは作れる。
ヨーグルトのタネに
明治乳業のLG21というのむヨーグルトを使っている。120mL入りでコンビニなどでは126円で販売している。それと香り付けにバニラエッセンス。バニラエッセンスは入れなくてもヨーグルトはできる。
作り方
約1Lのヨーグルトに必要な材料は以下の通り。
○スキムミルク:115~140g 普通の濃さのヨーグルトならば115gでよい。濃厚ヨーグルトにするとありがたい感じがするので多めに使っている。
○砂糖:40~50g まったく使わなくてもよい。その場合はプレーンヨーグルトになる。あらかじめ砂糖を入れておくことで食べやすくなる。砂糖を50g使っても市販の「甘さひかえめ」というヨーグルトよりももっと「甘さひかえめ」。なお、スキムミルクを使っている限り、砂糖40gを加えたヨーグルトは普通牛乳で無加糖のヨーグルトとほぼ同じぐらいのカロリーである。
○タネヨーグルト:5g 3gでもできる。
容器に砂糖を入れ、45℃ぐらいのぬるま湯を半分ぐらいまで注ぐ。かきまぜて砂糖が溶けたらみそこしを入れてその中にスキムミルクを入れる。容器の大きさやみそこしの大きさによっては何回かに分けて入れた方がよい。スプーンで良く攪拌して完全に溶けたらタネヨーグルトとバニラエッセンスを加えて、さらに総量が1Lになるまでぬるま湯を加えてよくかき混ぜる。保温箱に入れて、別の小さなプラスチック容器に熱湯を注ぎ湯たんぽ代わりにして保存する。約24時間で出来上がり。タネの量を増やせばもっと短時間でもできるとは思うが、この作り方では24時間かかる。ぬるま湯の温度は気温によって変える必要がある。厳冬期には47℃にしていた。夏にはもう少し低めの温度でも大丈夫だろう。
器具や容器の洗浄について
容器やスプーンなどは自動食器洗浄機で洗った後、自然乾燥したものを使っている。煮沸などはしていない。当初は安全を見て少量の湯を入れて電子レンジで加熱して煮沸していたが、やらなくても特に問題は発生していない。
追記(2008-6-9):このブログはexcel2000が実験して記述したものである。ブログ内のヨーグルトに関する記述、ならびに写真を「内容を一部書き換え」「このブログからの転載であることを伏せたまま」とある出版物の文書例として転載することを許諾している。