胃袋の上げ底

テレビ番組の影響で寒天によるダイエットを始めた私だから偉そうなことは言えないけど、寒天ブームは行き過ぎだ。ヤフオクを見たら楽天値段の倍ぐらいで落札されているみたいだし。寒天を摂取したらほかに食べたもののカロリー吸収を抑制するみたいな書き方がされているが、これは疑問。もちろん、砂糖水をそのまま飲むのと、寒天で固めて食べるのを比較したら吸収率に差はあるだろう。でも砂糖水をそのまま飲むのなら寒天を食べてからでも食べなくても吸収率に有意な差が出るだろうか。

吸収を抑制するというのなら余分なカロリーばかりじゃなくて、必要な栄養素の吸収だって阻害するはずだ。カロリーや塩分など、現代人が過剰摂取していると言われるものだけを選択的に吸収抑制するとは思えない。寒天は本質的には「胃袋の上げ底」食品なんじゃないかと思うんだけど、どうなんだろ。寒天を茶碗1杯分食べればその後普通に食事をとったつもりでも自然と食べる量が少なくなる。その効果でダイエットに効いているんじゃないか。効果は確かにある。この2カ月で4kgぐらいは減った。

とはいえ精密な体重計を使ってグラフを付けている。食べているときなど「この後体重を計るんだな」と考えると腹八分にすることができる。