The Phantom of the Opera / Gaston Leroux

ガストン・ルルー原作「オペラ座の怪人」

田畑のセシウム

2011年08月12日 | 原発問題

セシウム浸透速度、想定より速い=水の0.1倍、放射能土壌汚染-東大

  福島第1原発事故で放射能に汚染された土壌について、
  放射性セシウムの地中への浸透速度は水の0.1倍で、想定よりも速かったことが、
  東京大と福島県の共同研究で明らかになった。15日付の学術誌「ラジオアイソトープス」に掲載される。

  東大は農業分野での放射能汚染研究データ計5件を速報として報告。
  長沢寛道農学生命科学研究科長は「通常は年単位で論文をまとめるが、
  農業の現場に還元するため、データの早出しが重要と判断した」と語った。
  概要とグラフは既に同誌発行元の日本アイソトープ協会のホームページに掲載されている。

  共同研究では、福島県農業総合センター(郡山市)の水田に降り注いだ放射性セシウムの
  地中への浸透速度を調べた結果、水の0.1~0.2倍と判明。従来の研究では0.001倍程度とされていた。

  セシウムと土壌の結合力についての研究では、同センターの水田や畑から採取した土を、
  普通の水や肥料成分入りの水でかき回したところ、セシウムが溶け出すのは約20%で、
  残りは何度かき回しても土壌と結び付いたままだった。
  田畑のセシウムを水などで流し出すのは困難とみられる。

時事通信社 (2011/08/12-16:15)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011081200573

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武田先生も早川教授も「耕してしまった事によって除染が困難になる。削るべき」と言っていたのに。
確かに大雨や台風にもかかわらず校庭の線量も微動だにしませんものね。

専門家なら分かっていたと思うのですが、「目先の事しか考えなかった」「補償を少なくしたい」「少しくらいの摂取なら直ちに影響ない」「影響があってもごまかせる」とか考えて、農作物・米を作らせたのか疑いたくなります。

 

 

【関連ブログ記事】

原発 緊急情報(55) これから:工程表と除洗
http://takedanet.com/2011/04/55_8617.html

しかし、このままにしておくと畑やグランドでは下の方の土に混ざってしまいますし、またアスファルトや家の壁等についたものはへばりついてなかなかとれないようになります。
特に、雨の多い梅雨になるまでにある程度、とってしまうことが必要です。
ひまわり等を植えると放射性物質が取れるという話もありますが、畑を耕すと、せっかく一番上に薄くのっている放射性物質を土の中の方に入れてしまいますから、望ましいわけではありません。
放射性物質というと何か特殊なように感じるので、そのまま近づかずにしておきたいと思うでしょうが、実際には身の回りにある火山灰と同じです。早いうちに取り除いてしまうことです。
一刻を争います。 
 


二転三転・京都送り火

2011年08月12日 | 原発問題

京都の「五山送り火」(16日)の一つ「大文字」で岩手県陸前高田市の被災松を使う計画を中止後、大文字保存会が一転して受け入れを決めた問題で、京都市は12日、現地から届いた松から放射性セシウムが検出されたため、送り火での使用を断念すると発表した。

 当初の中止に対し批判が殺到したため、京都市が被災松の割木を500本調達。五山の各保存会でつくる京都五山送り火連合会に受け入れを打診し、11日の大文字保存会で五山全ての送り火で燃やされることになっていた。

 ところが、薪の表皮を削って検査したところ、放射性セシウムを検出したため、取り寄せた500本全てについて、送り火での使用を取りやめることにした

 この問題をめぐっては、大文字保存会の松原公太郎理事長が11日、市内で会見。「多くの方に心配と迷惑をかけ、われわれの都合で被災者を振り回したことを心よりおわびしたい」と謝罪した。決定が遅れた理由については「いろんな意見を集約できなかった」と釈明していた

 

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やはり放射能を帯びている可能性のある物については危機感を持った方がいいですね。

北九州の瓦礫焼却も、東京の焼却場の近くの学校の放射線量が高い、とも聞きますから気をつけた方がいいですよね。どうせ特殊なフィルターもつけず、普通ゴミとして燃やしてしまうんでしょうから。
こういう安全対策もコストカットするって学習能力・反省がないとしか思えません。最悪の事態なんか考えてないんでしょ?他人事なんでしょ、と突っ込みたいです。

風下の誰かが放射能に敏感な体質かもしれないし、瓦礫にストロンチウムやプルとニウムが入っていないと言いきれないわけですしね。

「大体検査がどうせザル」という不安感や不信感がいっぱいです。


被災地を心配する気持ちと汚染拡散を受け入れるのは別問題だと思います。

 

【関連ブログ】
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