えりはな の 「いま」を伝えたくて

「いま」目の前にある感動や景色をたくさん伝えたくて、ここを作りました。

入院

2012-10-07 23:09:27 | メリーランドで暮らす
海外に来て、先月、二度目の入院となりました。

一度目は、4年前、NY。
この時は、ICUに長く、長期入院、退院後も苦しいリハビリが続き
ほんとうに大変でした。
完全に治らない人も多くいる、再発する可能性もある、と言われ
治さないわけにはいかない、絶対に日本に帰るんだ、子供たちともう一度遊べるようになるんだ、と
強い決意でリハビリに臨みました。
再発については、感染に気を付けるなど、生活面で気を付けるしかないというのが痛いところですが
まだまだ苦しんでいる人の参考になるように
落ち着いたら、経過を書こうと思っていましたが
思い出したくないことも多く、なかなか書けずにいます。

今回の入院は、それに比べると、普通とはいえ
アメリカでの入院は、治療費・言葉の面等で日本とは大きな格差があり
やはり大変でした。

事の発端は、日曜の気怠さと、
歩くと右腹に鈍痛が響くというものでした。
が、あまり気に留めず、長女の誕生日で予定もあったので出かけたものの
やはりぐったり、、、家に帰ると38度の熱がありました。

部位から盲腸ではないか?と夫に言われ、
明日は休めないので、エマジェンシーか内科か適当なところに行くように、と言われたものの
あいにく、私にはホームドクターがまだおらず、
エマジェンシーに一人で行く勇気もなく、
とりあえず、子供がお世話になっている片言の日本語が話せる小児科へ予約の電話をしたものの、
月曜は混んでてダメ!といわれ、
そこをぐっと踏み込んで、盲腸かもしれないから!というと
ドクターから折り返し電話がかかってきました。

今すぐ来れますか?の質問に
若干遠いその場所まで、夕方の渋滞を考えると30分後くらいには、というと
営業時間外になってしまうらしく
では、明日の朝、いちばんに診ますから、9時に来るようにといわれました。

これでいいのか???と思いつつ翌朝。
すでにアクセル等を踏み込む自信もない鈍痛と軽い下痢、熱はさがったものの
やはり気分が悪くぐったり、というのをみて
夫は渋々同行することに。

診察の結果、急性盲腸だと思われるので、と外科医にコンタクトをとろうとしてくれたけれど
電話がつながらないので、
すぐに近くの病院のエマジェンシールームに紹介状を持っていくように、と言われ
そのまま向かいました。

平日、火曜の朝10時すぎ、それほど混んでなさそうと思っていたけれど
そんなこともなく、ひっきりなしに人がやってきます。
受付で紹介状を渡すと、アキュート(急性)に○とつけられ
血圧等、問診等の簡易検査にすぐ回されました。
そして、待つこと30分くらい、順番がやってきました。

今思うと、この受付には
アキュートの他に、シニア、小児、その他、エクスプレスなどの項目がありましたので
ここで、その他などにつけられると
きっと待てど暮らせど後回し、ということになるのだろうと思いました(怖)。

中で、尿検査、血液検査、再度問診などをナースが行い、
簡易ベッドのところへ移されます。

少し待って、ドクター登場。
血液検査の結果をみて、診察をささっと行って、
とりあえず脱水症状を起こしてるので、点滴を入れるのと、
CAT SCANで腹部を腎臓、大腸などを含め四枚撮影するとのこと。

CAT SCANのために、大量の造影剤を飲まねばならず(これがかなり飲みにくくマズイ)
飲んで、トイレにいって、を繰り返し
やっと撮影が回ってきました。

検査場に行くと、そこでまた問診。
ドアの外で待つように言われた主人が、英語が通じないから入れ!といわれ
通訳に・・・・(汗)。
やっと撮影となりました。

またベットにもどり、延々待つと、ドクターが現れ、
盲腸ではないが、感染症を起こしてる、大腸炎だろう、とのこと。
脱水症状と下痢もあるので、口から薬は入らない、
点滴で水分と抗生剤を入れるので
今夜は病棟に泊まっていくように、との指示。

この時点ですでに3時を回っていました。
翌日に別件で予約を取っていた皮膚科にキャンセルの電話をいれ、
子供たちに電話して、入院になったので、
とりあえず宿題をして待っているように伝え、
昼ごはん抜きの主人は、しびれをきらし、
4時前に退散(涙)。

だいぶ待って、病棟からお迎えが車椅子でやってきました。

シルバースプリングのホーリーホスピタルという
新しくきれいな病院(さらに増設中みたいな)。
病棟は、かなりきれいで、快適な設備が整っていました。
アメリカは基本、2人部屋が最低ランクのようで(前回もそうだった)、
同日に入ったおばあちゃんが先に手前におられました。

今回は、自分で歩行できたので
点滴をひっぱりながらも、下痢のたびに室内のトイレにもいけたし
夫は、いなくてよかったのかもしれないけど(いなかったし)、
コミュニケーションには、やはり困りました。

通訳がいるか?と最初に聞かれ、
有料なのかなぁ?と思うと
頼めず、
(今思うと頼むべきだった)
必死で聞いて、答えて、わからないところは電子辞書で調べてと
最初のなが~~い入院に関する問診はなんとか終わりました。

ところが、そのあと、二人きたドクターの説明の詳細がわからない。
わからなかった単語はカタカナで聞き取り
電子辞書であとで調べたり、
だめだったものは、翌日仕事を抜けてきてくれた夫に聞いてみたり、
そんなことが続きました。

結局、入院は三日で終了。
迎えに来てくれるかも謎でしたが(タクシーで帰ってこいと最初いわれたので)
なんとかやってきてくれた夫とともに
自宅へ戻りました。

入院中は食事がすべて液体。
同じ液体でも、日本だったら、もう少し良かったと思うのだけど、
こちらの入院で食事はほんとに苦しい、、、、健康のこととか考えてないよね。
前回もそうでした、ハンバーガーとか普通にでてきてたし。。。。。

液体食事は、
湯が入ったボール+粉末のスープをとかして飲む。
日替わりのジュース。
紅茶のティーパックとレモン汁のパック。
ゼリーのようなもの。

自宅に戻ると当時に、食事をしてもいいとのことだったので
まず何か食べてみたいと粥をたべ、りんごを食べ、
それが全部下痢となっても、とりあえず食べてみたい、そんな具合でした。

一週間のきつい抗生剤の投薬、その間は
下痢がひどく、外出もできず。
次の一週間、薬は終わったものの下痢は午前中特に続き
やはりぐったり。
三週目になって、朝だけの下痢になり、痛みもなくなり
気が付くと、9月は終わりが近づいていました。

退院後のフォローアップは
ホームドクターがいない(小児科には回せない!!!といわれた)ということで
病棟でお世話になった先生のオフィスに行くことに。
二度で、検査や問診、診察が終わり、
いちおうCAT SCANをとって
きれいに炎症が消えているか確認した方がいいでしょう、とオーダーが出されました。

が、別の検査会社に予約をいれ
予約日の前の日にそこから留守電が。
「お宅の保険会社が今回のテストをカバーしないといっている。
 理由はオーダーしたドクターに送ると言っているので
 ドクターと連絡をとって指示に従うように」とのこと。

やっぱりアメリカだ、、、、保険が患者の治療を決めるとよくいうけれど
こういうことね。。。。。
ちなみに全額自己負担だと、一枚の撮影で$970だそうで(涙)

エマジェンシールームと三日間の入院の費用の清算も終わっておらず(まだ来てない)、
保険がどこまでカバーできているのか、今の時点ではわからず
自己負担で支払う気にはなれず、
ただいまドクターに問い合わせ中(電話がなかなか通じずメールしたものの返事も来ない!)。

あ~~~、アメリカの医療制度、呪います。
元気でお金がないと暮らせないよね、この国は。
オバマ政権は低所得者層は救っても、中間層は、まんま負担の増税です。

家族どこで暮らしても、健康で元気がいちばん。
異国の場合は、マストです。






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