This is me.

- 無用の用 -

『隠蔽捜査』今野敏

2009-03-23 21:00:45 | 本 2009
『隠蔽捜査』今野敏


【内容情報】
竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。その朴念仁ぶりに、周囲は“変人”という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守るため、身を捧げるべきだ。私はそれに従って生きているにすぎない、と。組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆく。警察小説の歴史を変えた、吉川英治文学新人賞受賞作。



これは、面白かった。
読みながら、映画やドラマにしたら面白いだろうな~と思っていたら、調べてみたらもう実際に2時間ドラマになっていた。
キャスティングはいまいち私のイメージとは異なったけれど、これをドラマにしない手はないだろう。


ドキドキして手に汗握るという作品ではないが、奥深いというか、なんとも言えない味がある作品だった。
所々でにやりとさせられる。

警察小説であり、家族小説でもある。
様々な角度から楽しめた。



なんと言っても、久々にキャラ萌えしたような気分。
この主人公、竜崎伸也がとても素敵だ。
こんな人になりたいな、と真剣に思う。
周りから見たら「変人」なのだけど、言い換えれば、正論の人、なのである。
原理原則を大切にし、不正や隠し事はいっさいせず、とても真っ直ぐな人だ。
あえて正直に答えることによって、隠し事はしていないのだけれども、するりと脇を通りすぎていくような。
いいなあ。こういう人。

シリーズ化されているようなので、他の作品にも注目していきたいと思う。早く文庫化しないかな。

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