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- 無用の用 -

『ドミノ』恩田陸

2009-09-27 10:43:36 | 本 2009
『ドミノ』恩田陸


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。迫りくるタイムリミット。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく!抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作。



恐るべし恩田陸。
ジャンルなんて関係ないのか。この人やはりすごい。
コメディってあまり好きじゃなくって、恩田陸だから買ったもののどうなんかなーと思っていたのだけど、面白かった。笑えた。
電車でにやにやしてしまい、ちょっと恥ずかしかったなあ。


367ページの本なのに、27人と1匹というなんとまあ人口過密な本。
最初の登場人物一覧を見たときに(えっ?こんなに出てくるの?覚えきれないよ)と思ったのだけど、まさしく杞憂に終わった。
読みすすめていくうちに、それぞれをきちんと思い出す。
殺人事件もので(あれ?この人誰だっけ?)と最初の一覧に戻るときがよくあるけれど、これはほとんどと言っていいほどなかった。

これだけの登場人物が出てくるのに、一日のほんの数時間を描いたもの。
まさしく『ドミノ』。



 「緊張するってことは、それがあたしにとって大事なことなんだなって思うんです。(略)こんなに緊張するってことは、これからあたしがやろうとすることはあたしにとって大事なんだなって思うから。大事なことは大事にしなきゃって」

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