This is me.

- 無用の用 -

― 天国の君へ

2009-01-28 16:34:43 | Weblog



最近よく君のことを思い出す。
特にこれと言ったことはない。

いや、正確に言えば、ある。

友達に言われた。

この間、私の友達と私の彼が会ったのだけど、彼女が後から、誰かに似てると思ったらだいちゃんに似てる、って言ったんだ。

だいちゃん、という名前が出てきても、すぐにピンとこなかった。
君の彼氏の、と説明されて、ようやく、ああ、と思い出した。


私は君の通夜の場で、彼の胸倉を掴んで「何かあったはずや」と怒った。
あれは、悪かった。
とても反省している。

だけど、死ぬ直前だったら、絶対何かあったはずだとあの時は思っていたんだ。
だけど、今ならこう考える。
私も同じ立場に立とうものなら、きっと何も残さずこの世から去るだろう。
だから、彼が気付かないで当然だったと思う。

私の彼は君の彼に似ている、かもしれない。
どこがどう、っていうわけじゃないけど、雰囲気が似ている。
あの時、初めて会って、ほんの少ししか彼の顔を見ていないけど、なんとなく覚えてる。
うん、確かに似ているかもしれない。



一時期、本当に君に会いたくて会いたくて会いたくて、死んで会えるものなら、死んでもいいかと思った時期があった。
だけど、私は死ねなかった。
君のような勇気は持ち合わせてなかった。



生前、何度君と会っただろう。
きっと3度ぐらいだと思う。本当に数えるぐらいしか会ってないことに最近気付いた。
だけど、私たちは急激に近づいたと思う。
同じ病気を持っていた、ということもあったかもしれないけど、やっぱりこれは縁と相性の問題だと思うんだ。

君は私よりも6つも年上で、子どもも二人居て、結婚も経験していた。
だけど、どこか子どもっぽくて。そういうところが大好きだった。
いや、今でも大好きだ。

君のことを思い出すのは、月命日とかそういう決まったときじゃない。
ふと思い出す。
場所は選ばれない。
そして、決まって泣きそうになる。いや、泣く。
君に会いたくて、もう一目だけでも会いたくて。
君は夢にも出てくれない。こんなに会いたいのに。




2006年5月に君はこの世から居なくなった。
今年はもう2009年だよ。
もうすぐ3年になるんだね。早い。いや、遅い。うん、どっちかわからない。


時々君にこうして手紙を書きたくなる。
想いが溢れて困るんだ。
手近にあるものを掴んで、書き殴って、どうにかして君の目に止まるようにしたくなる。
無理だとは、わかっている。



私は君の葬儀には出席しなかった。
お通夜に出席しただけだ。
お墓参りだって行ってないし、お墓があるかどうかもしらない。
こんな私をうらんでいる?




私の人生の中で、ベスト3に入る辛いあの時に一緒に居てくれて、本当に良かった。
泣いている私の手を握り締めて、一緒に泣いてくれたのは忘れもしない。
たぶん、きっと、一生忘れないだろうと思う。




君のことを考えたらすぐに泣けてくる。
どうしようもないことはわかっているのだけど、どうしても君に会いたくなる。
君と話をしたくなる。
君の笑顔が見たくなる。
君の作った、カフェ・オ・レが飲みたくなる。
どこに行っても、君の作ったものより美味しいものには未だ出会えてないよ。




お通夜中、ずっと「流星群」がかかっていて、あれからしばらくは鬼束の歌は聴けなかった。
だけど、今はリラックスして聴けるし、歌だって歌えるようになったよ。
ねえ、あれからアルバムだって出たんだよ。
彼女も復帰したんだよ。
私もだいぶ復帰したんだよ。
治って、克服して、一番に君に会いたかった。
それだけが目標だった。
この病気は完治するんだ、という事実を君に見せたかった。
そして、その手を今度は私から握りたかった。



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