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漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0579

2021-05-31 19:09:38 | 古今和歌集

さつきやま こずゑをたかみ ほととぎす なくねそらなる こひもするかな

五月山 梢を高み ほととぎす 鳴く音そらなる 恋もするかな

 

紀貫之

 

 五月の山は枝が伸びて梢が高いので、ほととぎすの鳴き声が空まで届く。私はと言えば、心が空(から)になるような恋をしていることよ。

 同じ「空」でも、自分はつのる恋情で心が空虚になってしまっている、という歌です。0572 で感じたのと同様、いささか理屈っぽい気がしますが、それもまた貫之の歌風のひとつということでしょう。

 

 



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