連休二日目。仕事はカレンダー通りなのですごく長いお休みという訳でもないですが、それでも五連休ですね。実際休みに入る前は、普段なかなかできないあれもできるこれもできると思惑ばかりが先行しますが、いざ休みになってみると、そうそうあれもこれもはできないのが常。今年も御多分に漏れずという感じですが、それでも遅れている学習やら、運動不足解消を兼かねての近隣散歩やらと、それなりに有意義に過ごせているかな??
さて今日は、自作資料を眺めていて目に留まった語の話題を二つほど。
【碁子麺】 きしめん (「漢検 漢字辞典」初版 P.462/第二版 P.467)
普段あまり漢字表記は見かけませんが、あの「きしめん」のこと。「辞典」の記載は 【碁子麺】 のみですが、【棊子麺】 とも書くようです。名古屋が有名ですが、「名古屋きしめん」には決められた規格があり、それに合致しないと「名古屋きしめん」とは表記できないとのこと。
手元にある「全訳 漢辞海」と「新版 漢語林」には記載がありませんし、Wikipedia の「きしめん」の項にも漢字表記は記されていませんので、 【碁子麺】 と書くのはかなり稀なのかもしれません。青空文庫で検索しても、用例はみつかりませんでした。
こうまでどこにも出て来ないと逆に由来が気になりますが、【碁子】 【棊子】 はいずれも碁石のこと。きしめんの原型は麺ではなく碁石の形をしていたからとのことですが、そもそも「きしめん」の由来自体諸説あるようですので、本当のところは良くわかりませんでした。
漢検的に言うと、「碁」 を 「き」 と読むのは表外読みとして「漢検要覧」にも「辞典(初版、第二版とも)」 にも載っていますから、書き取りも含めて出題される可能性はありますね。
【鼎沸】 ていふつ (1087/1097)
「鼎(かなえ)の沸くが如し」ということで、「群衆が騒ぎ立てておさまりがつかなくなるたとえ」の意。こちらは検索すると、「山東諸州 鼎沸 し、官と賊と交々勝敗あり。」(幸田露伴 『運命』)など、実際の用例も出てきます。「辞典」 の見出し語ですからこの熟語自体を学習して頭に入れておくに越したことはありませんが、文章題として出されれば仮に熟語を知らなくても前後の文脈から推定で正解できる可能性もありそうです。単に個々の熟語を暗記しているかどうかではなく、生きた言葉を扱う力を問うという意味で、書き取り問題(特に文章題)は、できるだけそういう出題であってほしいですね。
さて今日は、自作資料を眺めていて目に留まった語の話題を二つほど。
【碁子麺】 きしめん (「漢検 漢字辞典」初版 P.462/第二版 P.467)
普段あまり漢字表記は見かけませんが、あの「きしめん」のこと。「辞典」の記載は 【碁子麺】 のみですが、【棊子麺】 とも書くようです。名古屋が有名ですが、「名古屋きしめん」には決められた規格があり、それに合致しないと「名古屋きしめん」とは表記できないとのこと。
手元にある「全訳 漢辞海」と「新版 漢語林」には記載がありませんし、Wikipedia の「きしめん」の項にも漢字表記は記されていませんので、 【碁子麺】 と書くのはかなり稀なのかもしれません。青空文庫で検索しても、用例はみつかりませんでした。
こうまでどこにも出て来ないと逆に由来が気になりますが、【碁子】 【棊子】 はいずれも碁石のこと。きしめんの原型は麺ではなく碁石の形をしていたからとのことですが、そもそも「きしめん」の由来自体諸説あるようですので、本当のところは良くわかりませんでした。
漢検的に言うと、「碁」 を 「き」 と読むのは表外読みとして「漢検要覧」にも「辞典(初版、第二版とも)」 にも載っていますから、書き取りも含めて出題される可能性はありますね。
【鼎沸】 ていふつ (1087/1097)
「鼎(かなえ)の沸くが如し」ということで、「群衆が騒ぎ立てておさまりがつかなくなるたとえ」の意。こちらは検索すると、「山東諸州 鼎沸 し、官と賊と交々勝敗あり。」(幸田露伴 『運命』)など、実際の用例も出てきます。「辞典」 の見出し語ですからこの熟語自体を学習して頭に入れておくに越したことはありませんが、文章題として出されれば仮に熟語を知らなくても前後の文脈から推定で正解できる可能性もありそうです。単に個々の熟語を暗記しているかどうかではなく、生きた言葉を扱う力を問うという意味で、書き取り問題(特に文章題)は、できるだけそういう出題であってほしいですね。