漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

ホウロウ・ホウロク・ホウラク・ヨウラク

2017-05-05 08:52:40 | 雑記
 復習から少し遠ざかっているとすぐに混乱をきたす熟語です。長期記憶として定着しづらいものは、いつまでたっても定着しないですね。 ^^;;



1. ホウロウ 引きの陶磁器。

2. ホウロク 千に槌一つ。

3. きらびやかな ヨウラク に飾られた仏像。



1. 【琺琅】  (「漢検 漢字辞典」初版 P.1394/第二版 P.1408)
 金属器や陶磁器の表面に、さび止めや飾りとして焼き付ける釉(うわぐすり)。また、焼き付けたもの。 
 一般に漢字では表記されないのはともかくとして、なぜかひらがなでもなく、「ホーロー鍋」などと、カタカナ表記されることが多いですね。きっと、最初の頃に商品化したメーカーがカタカナ表記で売り出し、それがそのまま一般に定着したのでしょう。ひょっとして、外来語と思っている人も多い??
 ついでですが、「ホウロウ」の同音異義語で 【部婁】 なんてのもあります。「ホウロウ には松柏無し(狭苦しいこせこせしたところには大人物は育たないということのたとえ)」。故事・諺問題として押さえておきましょう。

2. 【焙烙】  (1393/1408)
 【焙烙】 は平たい素焼きの土鍋のこと。それが千個あっても金槌でひとたたきすればこっぱみじん。転じて、弱いものなど何人いても役に立たないとの意。「ホウロク」は 【炮烙】 とも書き、また、「ホウラク」とも読みます。14-3、19-2、21-1 で出題の過去問。

3. 【瓔珞】  (1521/1537)
 宝石を連ねて仏像の頭・首・胸などを飾るもの。23-1 の文章題で出題されていますね。



 連休も中日。きょうは何をしようかな。

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