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漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0718

2021-10-17 19:15:48 | 古今和歌集

わすれなむ とおもふこころの つくからに ありしよりけに まづぞこひしき

忘れなむ と思ふ心の つくからに ありしよりけに まづぞ恋しき

 

よみ人知らず

 

 あの人のことは忘れてしまおうと思うそばから、それまでにも増して恋しい気持ちが、まず最初におきてくることよ。

 六音目の「と」、初句の字余りと考えた方が自然に思いますが、第二句の初音とされています。0204 と同じですね。「つく」は気持ちなどが生じる意です。