漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

26-2 自己採点結果

2014-11-01 21:13:01 | 本試験
 夕方遅い時間になってから、標準解答が届きました。自己採点結果です。


(一) 音読み  16/20点
    訓読み   6/10点
(二) 書き取り 26/30点
(三) 国字   10/10点
(四) 語選択書き取り  4/10点
(五) 四字熟語書き取り  20/20点
    四字熟語意味  10/10点
(六) 当て字・熟字訓  10/10点
(七) 熟語の読み・一字訓読み  10/10点
(八) 対義語・類義語  14/20点
(九) 故事・諺  16/20点
(十) 文章題書き取り  14/20点
    文章題読み  10/10点

 合計  166/200点


 苦しかったですが、自己採点が正しければ、なんとかひっかかったかという状況です。私は未だに実際の成績が自己採点よりも低いことが多いので若干心配ですが、想定外の失点が6点以内に収まっているよう祈ります。

 (一)の読みは、不合格だった回も含めて過去最低の点数。(四)の語選択書き取りは、前回の2点に続いて惨敗でした。一方、(八)対義語・類義語、(九)故事・諺は、あの難易度からすれば上出来でしょう。(六)熟字訓・当て字も、新出が多かった(5問?)ですが無事満点で良かったです。

 今回、少し詳しく振り返りたいと思います。

雑感

2014-11-01 07:48:28 | 雑記
 今日あたり、26-2 の標準解答が届くでしょうか。出来不出来に関わらず、標準解答を見るときはいつも一種の緊張感を覚えますが、今回は不合格が疑われるので一層です。

 その結果がわかる前に書いておきたいことがありますので、記事にすることにしました。漢検に対する批判のような内容になりますが、かねて思ってきたことです。

 前回から(あるいは 25-3 から)の1級問題の難化。リピーターの間では、これを歓迎する向きが多いようです。どんな試験であれ、既往合格者が難化を望むのは常ですからそれはそれで良いですし、そもそも個々人の思い・感覚なので他者がとやかく言うことではありません。私自身にもそういう(=難化を歓迎する)感覚がなくもありません。
 しかしながら、漢検が「検定試験」であること思い出してみると、各回でこれほど難易度に差があるのは、やはりおかしいと思います。これは今回始まったことではなく、昨年度でも、1級の合格率は 25-1 が 9.1%、25-2 が 18.3% と、連続2回の試験の間で、実に2倍以上の開きがあります。「検定試験」の役割は、例えば簿記検定で「簿記2級」と聞けば、実際にその人のことを知らなくても、その人の簿記のスキルレベルが「ああ、ああいうレベルだな。これこれまではできる人だな。」ということがおおよそわかるということでしょう。英検やTOEICなどの語学関係の試験もしかりです。(ネットに氾濫する安易な「●●検定」などはこの限りではないでしょうが、それはまた別の話です。)
 そのように考えると、「検定試験」というものは、各回の問題のレベル(難易度)がある程度一定しているということが、そもそも備えるべき基本的な前提条件でしょう。そうでない検定試験は、長い間には社会一般からの信頼を失っていくことになるのではないでしょうか。
 あるいは、「漢検1級」は上に書いたような検定試験一般の話とは別の世界のものだということなのかもしれません。リピーターの存在などは、おそらく他の検定試験にはあまり例のないことでしょう。(TOEICを何度も受ける人はたくさんおられますが、あれは「合否」ではなく、取得したスコアで英語のスキルレベルを測るものですから、試験の性質が違います。) 邪推にすぎないかもしれませんが、ここのところの「1級」の動向は、漢検の主催者がリピーターの存在を相当意識してのことのような気がします。しかし、検定試験の主催者が考えるべきは初回合格を目指している受検者のことであって、そのためにも、出題の難易度は一定の範囲に保つべきだと思います。主催者が、社会情勢や受検者の動向などに鑑みて出題レベルの在り方を常時検討した結果として判断しているのだとすればそれを否定するつもりはありませんが、合格率が2倍も違うなどというのは、正直言ってそういうことだとは思えません。次回以降、難易度がどうなっていくのかわかりませんが、初回合格を目指す受検者にとって「受検した回によって極端な運不運がある」などというおかしなことがなくなるよう、切に願います。


 いつもの当ブログとは異質な記事になりました。ご容赦ください。