地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

夜の徳島の現状(追記)

2023-11-13 14:36:30 | 日記
(追記)
徳島の夜の街の中心地・秋田町
その通りに面して、昔から本屋さんが一軒あります。
私は今も時々利用している本屋さんですが、話はその本屋さんの隣のビル。
私が夜の街でウロウロし始めたころには、もう既に建っていたので確実に50年以上はなると思います。
写真の右下に狂く見える部分は、幅が1m足らずの通路になっていて。
裏側の道に抜けていて、その間に数軒の小さな店が有りました。
その中の一軒に、私が行くようになったきっかけは忘れてしまいましたが。
当時は私もこの街で店を持っていたので、一人でちょくちょく行くようになっていました。
店は中年女性のママさんと、時々若い女の子が一人と言う、カウンターだけの小さな店。流しの兄ちゃんが時々顔を出す時代でしたね。
私は水商売のキャリアは浅く、水商売なんて女が色気を売ってなんぼの世界と思っていました。しかし、この店のママさんがそんな風な態度をとったのは見た事が有りません。
毎日美容院に行き、身だしなみはしっかりとしているし、言葉遣いや接客は私のような若い者にも丁寧でした。
今でこそ、そんなママさんも増えてきましたが、当時は滅多に接する事のないママさんでした。
当時の夜の街は、今思えば無茶苦茶で、酒癖の悪い男たちやヤクザはウロウロしていたし。この街で働くホステス達も、客の股間をつかんで離さない様な事をする人も居てたし。路上では毎日の様に喧嘩が有り、警察官の姿を見ない日が無い状態。
店のシステムも今の様にセット料金が無くて、飲んでなんぼの世界。
ですから、女の子やママさんは達は、、、飲むワ飲むワだし、客にもかなり強引に酒を勧めます。酔いつぶれながらカウンターに崩れ落ちながら
「飛んで火にいる夏の虫か・・・」と言いながらグラスを離さない客などをよく見かけたものです。
多くの思い出の有るビルですが、今は誰も営業をしていない様子で寂しいものです。

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コロナ対策で中小企業を対象に行われた「ゼロゼロ融資」の返済が始まり、全国の中小企業が難しい状態に陥っています。
夜の街での飲食店も色々な資金援助が有り、なんとか営業を続けていましたが、援助が無くなっても客は戻らず、閉店に追い込まれた店は多いですね。
(本文とは関係なし)
まぁ、援助が有るので営業を続けていた店も少なからずあるのでけどね。
以前よりビルの二階以上は空き店舗になっているのが多かったのですが、最近は一回の良い場所でも空いているのを見かけます。

ビル全体が営業しているビルは数少ない状態です。
その少ないビルの一つが
⬆️徳島の歓楽街の中心になってる「アクティー21」

 秋田町の通りに建つ「アトラスビル」


まぁ少なくなってるとは言え、他のビルでも全店舗が営業を続けているビルも有ります。
しかし、その内容は変化していて、空いた店舗に新しく入る店を選びません。
ビルは不動産屋が管理していて、家賃さえ払ってくれれば、どんな店でも良いと言う傾向が強く、ビルのイメージなどは関係ありませんね。
その点、昔はビルの最上階で家主が生活していたりして、ある程度はイメージを気にしていました。

継続している水商売の店は、色々な手段で荒波を乗り越えてきたママさんが多く、高齢化もしています。
高齢化したママさんたちも色々で、
何時までも第一線で居たい人もいれば、若い女の子に切り替えて後ろに下がっている人も。
その様子は昔も今も変わりませんね。
辛いのは客で、うちの店は高齢化しています・・・そんなのを店の前に書いていませんから、初めて入った店で、母親より年上のママさんに「いらっしゃあ~い」と、張りが無くなった身体をすり寄られた時にはゾッとしましたね(笑) まぁ、しばらく話のネタにはなったけど、二度と行くことは無かった。

生活の一部の様に夜の街に通っていたので、いまだに街を歩いていると知らない女の人に挨拶されます。
その時は誰か解らないのですが、色々と思い出して考えると
「あの店の女の子だ」と思い出す時も有ります。
人の容姿って不思議で、若い時の面影をかなり強く残している人も居れば、全く別人のように変化している人も居る。
私はどうも前者の様で、若い時から年上に見られてたようです。
30才や40才で、すでに今の顔と変わらないとすれば
それはそれでゾッとしますね。