地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

解決策の無い戦い・イスラエル対ハマス

2023-11-16 10:38:01 | 日記
ハマスの奇襲攻撃によって始まった今回の戦い。
マスコミ報道はこの戦争一色で、ロシアとウクライナの戦いは終わったのかと感じる程無くなりました。

イスラエル(ユダヤ人)とパレスチナ(アラブ人)の戦いを考える時、何時の時代から考えれば良いのか解らない。
どの国も戦いになると、自国に有利な時点から全てを見るようになるので、戦いになった原因のスタートが違います。
その中でも、このイスラエル(ユダヤ人)とパレスチナ(アラブ人)の場合は、解っているだけで紀元前からの戦いですから、その起点になる所はいくらでもある。

アラブ人の生活している地域は、イラン・イラク・サウジなど中東から、エジプトや北アフリカの地中海沿いの国々と広範囲になります。
その中に国を持たないユダヤ人のグループがあった。
(紀元前の大昔にイスラエル王国が有ったが、その範囲は正確には解らない)

そのイスラエルのグループが今のイスラエル付近に多く存在していましたのですが、そこには多くの仲間を持つアラブ人も存在しいました。
つまりユダヤ人は国を持たない少数民族となっていたのです。

その地に石油などの利権を求めてイギリスなどが侵略してくると・・・
少数民族のユダヤ人は大勢いるアラブ人に対抗する為に強力な侵略者の配下となります。(配下にさせられた) その結果、アラブ人たちから見ると、ユダヤ人は裏切り者・侵略者となってしまいまった。
国を持たないユダヤ人は欧州やアメリカに、多くの人が逃れてたり労働者として連れていかれました。そのユダヤ人(イスラエル)の生活は厳しい状態が何代にもわたり続きます。
しかし、一部の賢いユダヤ人は土地を持たなくても成立する金融の世界で大成功します。
皮肉なことにその成功が反感を買う事になり、「外来種」であるユダヤ人は欧米の嫌われ者になってしまうのです。その中でも特にひどく嫌ったのが、ドイツのナチス・ヒトラー。
そして、、、最悪の出来事となったホロコーストの大虐殺です。
罪のないユダヤ人600万人がナチスによって殺された、歴史上最悪の大虐殺です。

戦争は昔も今も、勝利した側の殺人・略奪・強姦などは罪に問われません。
しかし、負けた側が犯した戦争時の殺人は誰かが責任を取らされます。

日本と同じように敗戦国となったドイツのナチスが行ったユダヤ人の虐殺で、勝った米英側の人たちから「あまりにも酷い」と同情されることになり。
今のイスラエルの所に「イスラエル国」を認めた。。。1948年
しかし、そこには昔からアラブ人(パレスチナ)たちが居たわけで、多くのアラブ人が強制的に排除され、隣国やイランに移り住むことになった。

アラブの人たちにとり、自分たちの土地を勝手に米英などの国連が区割りしたと、周辺のアラブ諸国は大反対し、イスラエルに対して大戦後も中東での争いは続いているのです。

私達の日本もイスラエルを独立した国家として認めていますが、周辺のアラブ諸国は、今もイスラエルを国家として認めていません。

その1948年にイスラエルを国とした時の地図がこれです。
 オレンジ色・イスラエル

一定の区域を分け合ったのですが、ごらんの通りまだら模様になっています。
これが南北朝鮮や昔の東西ドイツの様に直線で分けていたら、違った方向に進んだかもしれませんね。

そして現在の地図はこれです。
 茶色がイスラエル

一目瞭然で、1948年に分割した時よりイスラエルの占領地域は広くなっています。
何か戦いが有るたびに、イスラエルは強力な武器で領地を広げ、アラブ人を外に追いやっています。
そして、とうとう問題のガザ地区に押し込めて塀を立ててしまったのです。
ガザ地区からは外に出られず、刑務所と同じような不自由な生活になっています。
当然、塀の中で暮らすパレスチナ人(アラブ人)はイスラエルを恨みますよね。
子供達には反イスラエルの教育もするでしょう。イスラエルによる圧力で苦しい生活をしていれば、事実ですから子供たちも教えられる反イスラエル思想は当然信じ込みます。

私の話は人種を中心に話していますが、現実はそんな簡単な物じゃありません。その人種の他に大事な宗教が絡み合っています。
宗教に熱心な信者の少ない日本人には理解できない部分でもあります。
彼ら(アラブ人)は熱心なイスラム教の信者も多く、そのイスラム教も分派していて、それぞれが敵対していたりして、このパズルを解き明かすのは無理です。
宗教を大事にしている人たちの真ん中にエルサレムが有り、それをイスラエルが支配しているのも大きな問題の種です。
イスラエル人のユダヤ教とアラブ人のイスラム教にキリスト教の聖地まで同じ地区に有るんですから、これは解決不可能です。

でも、解決はしないけど、大きな戦いはその内に終わります。
その時は片方が一方的にやられた場合です。
今回もパレスチナのハマスが負ける事になり、ガザ地区の北部はイスラエルが統治する事になるでしょう。
まぁ、さすがにそれはアメリカも認めにくいので、イスラエルはある一定期間と言って、軍隊の引き上げを先延ばしにして様子見になります。

今回の奇襲攻撃を行ったハマスの資金源はイランとかカタールと言われています。この両国と日本は意外と良好な関係で、アメリカとの関係を考えれば、少し困った状況です。天然ガスはカタールから大量に輸入していて、日本は助かっています。以前から天然ガスを輸入していた国々とは、中国との競争に負けて、輸入できる天然ガスが減った時に、カタールが手を挙げてくれたのです。
日本の資金がハマスに流れていると言われても仕方ない。ハマスを悪ととらえているアメリカに追従している日本ですから、本線ではその趣旨で発言しても、部分的にはハマス(アラブ側)有利の発言をしなくちゃならない立場なんです。日本政府はどうなろうと早期に戦いが終わってくれることを祈っているでしょう。

イスラエルが病院を攻撃して人道上問題だと言う意見はその通りなのですが、戦争はそう言うものです。アメリカが日本に投下した原子爆弾などはもっと酷いですからね。まったく軍とは関係ない一般の日本国民を大量に殺す行為も、戦いに勝ってしまえば責任を問われない。それが戦争なのです。
イスラエルの言う、病院の地下にハマスの拠点が有ると言うのは、たぶん当たっているでしょう。ゲリラ行動をとる側からすれば当然の作戦ですし。
色々な国のマスコミが入っても、病院で働く人々から「そんな拠点は無い」と言う訴えが無い。日頃からハマスの兵士が出入りしているのを見かけているのでしょう。

それでも他国の人々は「人道上の問題」を叫ばなくてはなりません。
それによって、殺される一般人が少しでも少なくなれば大きな成果です。

繰り返しになりますが・・・
戦争は勝てば、殺人・強盗・強姦など全てが許され、
負けると、それら全てが悪として裁かれます。
ですから何をしてでも勝ちに行くわけで、戦場は人が悪魔になる場所です。