アースクエスト BLOG

シーカヤック アースクエストのブログです。

低温時の注意

2007-01-25 20:46:59 | セーフティー
暖冬ですね。
それでも、冬は冬。
水たまりには、朝晩氷が張ります。



氷が張るような日には、注意するべきポイントがいくつかあります。
沈脱を前提に、低水温や低気温に耐えうるウェアを用意するのはもちろんですが、低気温時特有のカヤック本体に関するトラブルがあります。

屋外にカヤックをおいている場合、スケグボックスやコックピット内に水が残っていると、当然気温が低いときに凍結します。

スケグボックスの中に水がたまった状態で凍り付くと、なかなか解けません。
当然、スケグボックス内が凍っていると、スケグが出せなくなります。
無理に出そうとしても、スケグが壊れるだけです。
出発前に、スケグボックスを点検して、スケグがスムーズに出し入れできるか確認が必要です。
水温が気温より高いときは、漕ぎ出して海水につければ氷が溶けそうなイメージがあるかもしれませんが、凍り付いたスケグボックスは、なかなか溶けません。
地上で一度作動させてから漕ぎ出すようにしましょう。

スケグと来れば、次はラダーです。
ラダーの場合は、各メーカーごとに構造が違うので、一概にはいえませんが、スケグ同様、可動部・摺動部に水分が入れば凍り付きます。
スライディング式のペダルの場合は、レールが凍り付きやすい部分です。
また、ワイヤーが入っているガイドチューブに水が入って凍り付くと、やっかいです。

カヤック同様に、ビルジポンプやパドルフロートなども、動く部分は全て点検してから出艇しましょう。ビルジポンプは、水分が残りやすく、凍り付きやすい装備です。
パドルフロートも、バルブの形状によっては水分が凍り付いて膨らませなくなっていたりします。

東北の冬は、ほぼ毎朝氷点下まで気温が下がります。
人だけでなく、カヤックの低温対策もお忘れ無く。