アースクエスト BLOG

シーカヤック アースクエストのブログです。

冬型!!

2012-11-19 18:19:00 | セーフティー
昨日は結構風が吹きましたね。
ここまで等圧線が込んでくると、ツアーの催行はできません・・・。

asas_111809.pdf

ツアーにお申し込みの皆様、またのお申し込みをお待ちしております。

  ↑昨日はこんな感じではなかったかと思います。





気仙沼大島 星空観察

2012-11-11 15:49:00 | 自然学校
気仙沼大島・亀山で星空教室のお手伝いをしてきました。



あいにくの曇り空で,開催が危ぶまれましたが準備を始めると,晴れ間が広がり期待大!
準備中は,いくつもの流れ星や,過ぎ去る人工衛星をたくさん見ました。
とても長い尾を引いた流れ星も見られて,大興奮でした。

応援に来てくれた,群馬のTさんの天体望遠鏡もセットして,いざ開始!!

・・・・・・。が,雲が・・・・・・・。

雲が多くて,なかなか星空が広がりません。

辛うじて,木星と4つの衛星が天体望遠鏡できれいに見得ました。

今回は,満点の星空とは行きませんでしたが,大島は,夜空の暗さも十分です。
また,リベンジしに行きます!!



ロールの研究

2012-11-10 08:11:00 | セーフティー
大学の体育が行っているロールの研究(動作解析)のお手伝いをしています。
昨晩は,震災以来初のお手伝い。

↓時間をもらって,私のトレーニング。


プールでのロールの練習は,塩素のにおいが鼻につきますが,目をつぶって,鼻から息を出しながらやれば快適です。ゴーグルとか鼻栓をつけるのも良いですね。

研究では,初心者がほとんどアドバイスを受けない状況で,どうやってロールができるようになっていくのかを記録したりしています。

けっこう,おもしろいんですが,職業病でつい口を出したくなってしまいます。

いろんな視点でロールを見ると,今後のレッスンに活かせることがたくさん見えてきます。



ロールの肝はどこにあるのか。
科学の目がどこまで迫れるのか,非常に楽しみです。

11/7冷水負荷試験

2012-11-08 08:54:00 | セーフティー
皆様へ
石巻専修大学で,水中での低体温症の試験を行っています。

内容は冷水(15℃予定)に肩まで浸かり,直腸温が1度低下するまでの生理反応を見る試験です.
試験は準備時間等を含めて120分程度です.

実施場所は石巻専修大学です.
試験可能な時間帯は下記の通りです.
月曜日夕方5時以降
火曜日夕方5時以降
水曜日午後1時以降
木曜日終日
土曜日,日曜日終日

興味のある方は,アースクエストまでご一報下さい!

と,言うわけで行ってきました。

久々の石巻専修大学。
到着してからは,まず,各種センサーの取り付けです。



そして,鏡に映った星の形を鉛筆でなぞって,そのタイムを図ります。
さらに,握力を図って,いざ冷水へ。



コア体温が一度低下するか,30分経過するまで,心電図や直腸温,体表温,筋肉の運動などのデータをとります。15℃の水に入るのは,思い切りが必要です。入った直後は若干呼吸がしづらくなりますが,5分ほどで呼吸も安定して,体も冷水になれていきます。まぁ,慣れても寒いんですけど。水中での姿勢は,脇と股間をぎゅっと閉めて,腕を組んで太い血管をなるべく水にさらさないようにしました。イメージは,漂流時の保温姿勢です。私の場合は,自前の保温層が効果を発揮して,30分経過後の体温低下が0.1℃でした。とにかく寒いんですが,幸い凍えることはなく,無事試験終了となりました。
体脂肪が少ない方だと,15分ほどでコア体温が1℃低下して,震えがすごいそうです。

 せっかく,センサーを付けたので,もっと低い水温に浸かってみることにしました。(私の希望です。)水槽に氷を大量に入れて,水温を10℃以下に下げてもらいました。



 温度が下がったところで,入水です・・・。

 痛い・・・・。足先が,腕が,体の末端がしびれるように痛みます。呼吸もなかなか整わず,水の中で動きがとりにくい状態になりました。

 足をぎゅっと閉じて,脇を締めて,両手を組んで,体温の喪失を防ごうとがんばりますが,足先がしびれてきて,5分ちょっとでギブアップ。

 低水温季のパドリングでは,体の末端をいかに冷えから守るかが,万が一の沈脱時に大事になると思いました。そして,水温が低いときは,唯一,ロールがセルフレスキューの手段として有効だなと,改めて思いました。凍える手先足先で,馬乗りとか,パドルフロートとか,相当難しいと感じました。


↑水温10度は,動く余裕が全くありません・・・。体の末端がしびれるように痛みます。

 この試験は,12月末まで随時行うそうです。自分が低水温の中でどうなるのかを知ることは,万が一へのイメージをより現実的なものにしてくれます。自分が冷水中でどれぐらい生きられるのか?是非体感してみて下さい。
 よりたくさんのデータが集まることで,水中での低体温症の研究が進み,適切なウェアや生き延びる技術の向上に役立ちます。皆様のご協力を是非お願いいたします。

 興味がある方は,アースクエストまでご一報下さい。よろしくお願いいたします。

11/4唐桑半島ツアー

2012-11-06 09:16:00 | シーカヤックツアー
新しいフィールドでのツアーは,ワクワクします。
縁あって,唐桑半島・舞根湾からのツアーを開催しました。
ここには,「NPO法人・森は海の恋人」の事務局があります。今回のツアーでは,大変お世話になりました。

 風が強くて,予定していた御崎や気仙沼大島には行きませんでしたが,リアス式海岸のおかげで,風裏を漕ぐことが出来ました。

 午前中は,湾内をちょっと漕いで,九九鳴浜へ陸路向かいました。



 気持ちの良い雑木林は,秋の色になっています。


 九九鳴浜。震災時,重油やがれきに覆われていたこの浜は,多くのボランティアの手でよみがえりました。貴重な鳴り砂の浜です。この日も,すり足で歩くと「キュッキュッ」と,心地よい音が足元から響きました。
 地盤沈下で,陸地が後退して,かつて土のあったところに生えていたクルミの木が砂浜に・・・。当然,木は枯れてしまいました。いずれ,波が木を倒して運び去るでしょう。今しか見られない,不思議な景色。

 再び,里山を歩いて海を見に行きます。


 晩秋の低い日差しが,海面に吹き付ける風が作ったきれいな模様をきわだたせてくれます。遠くへ漕ぎに行くには,風が強いのがよく分かります。写真左手が唐桑半島,右手が気仙沼大島。
 


 午後には風がやんで,海から気仙沼方面へ漕ぎました。写真の背景は大島です。


 海から見る九九鳴浜。陸地が後退して,立ち枯れした木が独特の景色を醸し出しています。
 


 ラストは,トレーニングタイム。もちろん,強制ではありません。ウェアや装備が変わると,セルフレスキューが極端に難しくなることがあります。現場で大変な思いをしないように,ウェアを変えたら必ず一度はセルフレスキューの練習が必要です。生きるために。