今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

鯨(くじら)のヅケ二種。

2020年10月18日 | 素材
世の中に鯨のヅケがある事を知った。
確かにクジラ肉の弱点はその臭みと共に(←不思議と生姜だと魔法の様に臭みが消えるのだが)、
(安いモノしか食べたことが無いのだが→)冷凍する事からくる刺身で食べた時の水っぽさも弱点の1つだとは薄っすら感じてはいた。

(試しに塩と山葵で食べてみたがイマイチ・・・)

ただ一概にヅケと言っても霜降りをする本格的な漬け方もあるし、ただ漬けるだけとどう違うのか?少量だったので分けて

漬けてみることにした。
(少量なので漬け汁は少な目にした、近年は使い終わったヅケダレを他の料理にも使えるように酒と醤油を同量だけで甘さを私は無くしている

ヅケダレを冷まして、

先ずはそのまま1時間ぐらい漬けてみた(薄い切り身なら20分ぐらいか)

おお、確かに余分な水分が抜けている、肉質本来の弾力がある程度までやや蘇っている印象。

そのままだとツラいので、薬味と共に

・ワサビは少し臭みを感じるが
おろし生姜は、なんだこれってぐらい刺身とは又違う驚きがある。アリだ・・・

更にそのタレを煮沸して

翌日、1度霜降りをしてから漬ける。

(タレの量も少ないのでキッチンペーペーで、しかも身の量も少ないから漬き過ぎないように、漬ける時間と味をコントロール出来る)

さて、どうかな・・・

おお、これまた、そのまま漬けた時とは全く違う印象、どっちが正解という事は無いのかもしれないが、これもアリ!
そしていずれにしても生姜が合うような気がする・・・

唐揚げだと檸檬で劇的に変わるが・・・)

使い終わったヅケダレは、和食だともしも鯨の風味が、繊細な和食に移るとツラいので、敢えて、豚肉と合わせて「すき焼き」風にしてみた(ボタン鍋というか・・・日本人、困ったらすき焼きよ・・・)。

いくら鯨の風味が獣に似ているとはいえ、本物の獣の風味を凌駕するワケはないので・・・

大正解だった。



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