今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

誰もがバーニャカウダを食べられるように

2018年09月25日 | 素材
バーニャカウダって雲の上の人が食べるものだと思って作った事が無かった。
(勿論イタリアンで食べた事はあって美味しいなぁって、味は記憶しておいたのだけれど

で、そういや作った事が無いなって思い出して、作ろうと思ったけれど・・・
でも、アンチョビって少量でも結構高いじゃないですか!!!
(↓これは多少は安いひまわり油のアンチョビ

これがアンチョビ本体か、実際に触るの初めてだな・・・

折角だから料理にも使ってみようと取り分けたら、バーニャカウダに使うのは右のこれっぽっちの量しか無くなった。


仕方が無いのでツナ缶を1つ足して計量する(60g)か、
同じ油漬けだしアンチョビの魚臭さが足りなければ魚醤を足すか?
アンチョビ自体が古代の魚醤だものな。


ニンニクは水で下茹でするレシピと、牛乳だけで下茹でするレシピがあった。
時には5回ぐらい煮こぼすというレシピも
ガス代と水が勿体無い、そんな事をやっていられないので、

フレンチみたいに中央の芯を取り除いて

アンチョビと同量を用意する。

鍋ににんにくを入れ、ヒタヒタぐらいの牛乳で(←別にいっかなと計量をしなかった)弱火にかける。

缶の中のオイルを捨てる時は、何か要らない紙に浸み込ませて(その紙を捨ててから)

流しで洗うと油が固まった時、配水管に詰まらない

少し牛乳が蒸発しそうだったら足しておく。

本当は指で壊れるぐらいらしいが、熱いので箸の裏側で壊せるようなら

網で牛乳をきっておく

プラスチックのまな板を使う場合は冷ましておく(熱でひん曲がる=直るけれど)。

野菜はあるがエビが無いのでシーフードミックスを解凍したものを器に入れて蒸す。

魚介類は火が入り過ぎると美味しくないので先に取り出す

最初から蒸す作業をやればよかったな)

ここで、ニンニクとアンチョビ(ツナ入り)をミキサーやフードプロセッサーにかける人が多数だが、世の中にはミキサーやフードプロセッサーが無い人だっている
そういう人や家庭が食べてはいけないというものではないので今回は、ミキサーもフードプロセッサーも使わず包丁だけで大き目の包丁できざむ作り方で
(これだけの為に、洗わなくて済むし、1個でも洗い物を減らすのが私流)

身が「見た目想像していたよりは」けっこう硬いけれど・・・)刻んだら、包丁を横にして潰していく

中々潰れないで、刃先を向こう側にして押し潰すと良いだろう
(それでも多少時間はかかるが、皆はミキサーでやっているが、きっと昔のイタリアの家庭にはそんな機械は無かったハズ、苦労する事で原点や本質に触れる事が出来ると理解度が増す

で、たまに立てて刻んだり潰したりを繰り返して

ペースト状にする

オリーブオイルを120ml・・・100mlでよかったのにちょっとツナが多かったので増やしてしまった

弱火でかき回しながら白く乳化させる。
火が強いとハネて熱いし発火するので瞬間温まったらあとは弱火が安全・・・腕にハネるとかなり熱い、というか熱かった)

これで完成かと思いきや、ツナなので塩気がアンチョビほどないから自分の記憶の中の味にして完成(アンチョビだけでもメーカーによって塩気が違うので好みで変える)
なのだが、アレンジでは塩の他に胡椒や出来上がりにオレガノ等ハーブを足す技もあった。
※塩・胡椒を入れたら軽く火を入れた方が良いだろう但し塩胡椒して煮詰めるとかなり味の印象が強くなるので、数秒余熱で通す感じでサッと熱を入れるだけにする
※塩だけの時は、記憶にある味ととほぼ同じ濃さだったが、アレンジで胡椒を入れたら塩加減がボヤけて、記憶の中の味から遠ざかってボヤケていって、塩を足すハメになり結局、自分の味になった(美味しいんだけれどね)。
そういうものなのか。
※ハーブは香りが飛ぶから最後ね。

耐熱容器(←うちはグラタン皿)に移して

鍋に付いた分をパンをちぎって拭いてみる、美味しい~(まあ、この材料と工程で不味くなる要素は無いわな、余程手元が狂って塩・胡椒の量を間違えない限り)

そしてやはり洗い物がオイル系なので、工程が簡単なだけになんでこんなにあるの?トホホ、という感じ。

ニンニクを茹でた牛乳は何かに使えるかなー?と取っておいたのだが、舐めた瞬間吐き出すぐらいニンニクが強かったので、やはりこれは捨てるしかないか・・・

と、捨てた瞬間にインドカレータイカレーにすれば良かったかな・・・って、気付いた時には既に排水溝を通っていたけれど。

バーニャカウダはフォンデュの様に温めて食べるものなので(サラダ的に使う場合もあるが)、ド○キの玩具の焼き台の上に置いて温める(火加減の調整が出来ないので発火が怖いから適度な所で電源を切る事!!

美味しいのなんのって、これ、蒸した野菜や魚類だから美味しいんだなって。
もし焼いたモノだと、フライパンとか焼く作業って、食材に軽度でもストレスを与えてしまうことに繋がるから、後々余熱でそのストレスが広まり、バーニャカウダの個性と、食材のストレスから出てしまった個性同士が、ぶつかるんだ。
(後で実際、他の食材で試したけれど)

蒸した方が優しいと思う。
(ジャガイモとか半分に切って蒸すと早いし、本当はアンティチョークとキクイモは必須なのだがワザワザこの為に買うのも?な感じがしたので、家にある材料で)

オマケ①>
取り分けておいたアンチョビとニンニクでパスタを作ってみようと

なるべくそのままの味を知りたいので、アンチョビとニンニク・唐辛子だけでペペロンチーノ風にした。
(塩気を市販で出されるぐらいにしたが、アンチョビ自体が塩気が強いので、パスタに絡みつくと凄い塩気を発揮するんだなって・・・ギリ外でも出せる美味しい味だが自分的には少し強いかな・・・)
麺は80g
(イタリアンのコースでぱパスタは「プリモピアット」つまり前菜に位置付けられるので、あまり多過ぎてもアレなので・・・
・並:80g
・中:100g
・大盛り120g
・特盛り(←牛丼か?)140g以上
と20gづつ増やしていくと良いかもな・・・

個人的にパセリが好きなので、途中からかけてみる。

やはりアンチョビは魚醤なので、モノ凄く奥深い味わいになった。

オマケ②>
次に、玉子とホウレンソウとバーニャカウダソースをパスタに

どうもこの日はアタマが働かなかったので、一瞬火が入り過ぎてダマに・・・余熱でかなり入るんだった・・・(パスタはこれがコワイ)

※あと、上記でアンチョビが醤油と同じ塩気を発っすると思っていたら油と玉子でコーティングされ塩気が薄かった

組み合わせの塩梅が難しい物だな。
(なるほど、そのまま使うと調味料的に塩気を足せるけれど、バーニャカウダにしてしまうと、うっすらとした塩気そしてコクと油・深みを足すだけの効果なのね)

オマケ③>
※バーニャカウダの最後は

加熱した所に玉子を落とし入れてスクランブルエッグ状にしパンで余すことなく食すのが定石(何が定石か日本人には解らんが・・・)。

空いてる場所で焼いてみたら、玩具の焼き台なのに瞬時に焼き色が付いた

味が足りなければ塩胡椒を好みで。

パンをつけて食べる(悪くは無い、下町の日本人風に言うと「オツだね~!!」って感じ)。

余熱でもかなり早い速度で玉子が固まっていくので=つまり札幌ラーメンではないが、油脂分が熱を逃がさない効果がかなり持続する=、火から早めに降ろすこと!!

普通の焼かないパンとトーストを両方試してみたが、

トーストの方が個人的には親近感があって良かったかな・・・

なるほど、こういうものか。
(家庭料理っぽくて好きかも、野菜も美味しく摂取出来るし、なんだろう?ニンニクを大量に使ったからか中華とかアジア寄りな、逆かもしれんがアジアの影響を強く感じた

よりイタリア料理が身近になった気がした。



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