『アキレスと亀』

2008-10-01 21:59:30 | cinema
映画の日と水曜日が重なるとなんだかもったいないような気がしてしまう。
そんなわけで、TOHOシネマズ川崎へ『アキレスと亀』を観にゆく。
時間が9時台と11時台しかなく、早起きして出かけるはめに(といっても観たのは11:40の回)。人気ないのか? 北野武。

お金持ちの家に生まれた真知寿(なんて名前だ!)くんは、画商に騙されているだけの成金おやじから画家になることを決定づけられる。家の没落があっても絵を描き続け、惚れた弱みで理解者となる妻と二人で芸術家気取りの実はただの奇行夫婦と成り果て……。

なんというか、分かりやすく救いのない話。現在芸術家を目指していて、自分に才能があると思っているひとは観てはいけない映画です。
ラストに救いがあると思ったひとは、今すぐ芸術をあきらめたほうがいい。

救いは、イノセンスとしか思えない奥さん役を樋口可南子が好演しているところか。男ってこういう無条件降伏みたいな理解者が欲しいものなのかなあ。

親子二代のとんでも画商はいかにもそのへんにいそうだし、美術学校の同級生たちはアートだと言ってはわけのわからないこととかいかにも(今でも)やってそうだし、そういうリアルさが、逆に分かりやすすぎてわたしにはつまらなかった。

少年時代の真知寿くんはかわいかったの。あれが柳ユーレイになってたけしになっていくのは少し腑に落ちない(笑)。

TOHOシネマズは、上映前の注意みたいなのを「鷹の爪団」がやっている。これがおかしくて、あちこちで笑いが起きていた。シネコンもあの手この手で生き残りに大変だ。


川崎の東急ハンズでちょこっと買い物。
出かける時は寒いと思ったけど、帰りは少し汗ばむほど。台風はどこに?

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