『心音』

2009-01-08 23:58:42 | books
けさは何かリビングでケータイのマナーモードのような音がすると思って起きてみると、古いケータイの目覚ましが鳴っていたのだった。こんなのだけ残るなよ~。しかも解除するにはチップみたいなの入れ替えないといけない。めんどくさいから電池抜いてしまえ。

さすがにいろいろ滞っているのでこつこつとやるべきことをやる。
その流れで柚木圭也さんの歌集『心音(ノイズ)』(本阿弥書店)を読む。
柚木さんとは、一回か二回くらいは会ったことがあったように記憶している。何かの会のときに、短歌人の誰かからとても大事なものを見せびらかすように紹介されたことを印象的に覚えている。短歌を離れていたとは聞いていたが、このような形で(歌と)再会できてうれしい。
多くのひとが絶賛しているのがよくわかる。わたしも附箋がたくさんついた。字余りの歌も多いのに、韻律の美しさがある。細かい細かいところを見ているかと思うと、大胆な感覚の歌にうっとりとする。ああ、このひとは本当に短歌という詩型を愛しているのだなと思う。何度も繰り返し読みたくなるような歌集だった。
一首だけひく。

メロンシャーベット抔ひをはりて咥(くは)へゐるメロンの味の残る木の匙



きょう、とあるところに書いた原稿料ということで(短歌関係としては)法外な謝礼が届いた。いつもいつも女工哀史な仕事ばかりとは限らないのだ。とはいえ、なんとなく親戚の家の仕事を手伝ってお駄賃を貰ったような気分でもある。屈託はあるものの、ありがたく頂戴する。満月の財布ふりふりの効果があったことにしておこう。


写真は新しいケータイの写めの試し撮り(息子のおみやげだった明太子じゃがりこ)。横にしてとらないと縦横の逆転した写真になっちゃうのよね~(マニュアル読めって話ですが)。