物語理論講義

2004-12-21 23:29:00 | Weblog
『百年の誤読』を楽しみながらゆっくり読んでいたら、わたしの日記を読んで読もうと思ったというA月さんにいつの間にか追い越されてしまっていた。
わたし、特に本読むの遅いわけではないんですが、脚注とか校注とかまで全部読む主義なもので、行きつ戻りつしているとなかなか進まないんですね。でもこの本は、自分の読書体験を遡りながら本当に楽しませてもらいました。ああ、わりと自分は素直に読んでいたなあとか、そうそうこれはここがいただけなかったとか。最近の本になるととたんに読んだことのない本ばかりで、でも読まなくて正解だったなと確認したり(笑)。

しかし、こうやって百年のベストセラーを一望してみると、本が売れるってことはなんなんだろうと思ってしまいますね。

というわけで、昨日あたりから『物語理論講義』(藤井貞和著、東京大学出版会)を読み始めました。これがまた面白い。目からうろこ落ちっぱなし。ぼーっと読めない本なので、また時間かかりそうですけどね。

余談ですが、わたし、注のほかに文庫なんかだと巻末についているほかの本の宣伝紹介文まで読みます。一冊の本に書かれている文字は読み尽くす主義(笑)。


そういえば、この間京都に行ったとき、目に入る看板とか貼り紙とか全部声に出して読んでいたら荻原さんに笑われた。字が読めるようになったばかりの子供のようだと。あと「やたらに指を指さない!」って怒られたなあ。まるきり子供じゃん。

全然関係ないけど、息子の学校の名物教師だったN先生が年内で退職されるという話を聞いて驚く。年度末でもないのに、なぜ? まあいろいろとあれなので詳細は書きませんが、さもありなんという感じ。N先生、数えるほどしか見たことないし、もちろん直接話したこともなかったですが、とても素敵な先生だったのに。
「OBが怒って学校に乗り込んできたりしないの?」と思ってしまうわたしは「金八先生」の見過ぎです。んー、でも、なんだかどんどんおかしな方向に行ってしまいそうな息子の学校が心配です。もうすぐ卒業だけど。


沖縄のNさんから送られてきた泡盛(十年熟成古酒)がめちゃくちゃおいしい。
大事に飲まなくちゃ(無駄な心がけ)。