昨年末のフランス映画祭でも上映された作品ですが・・・
『パリの調香師/Les Parfums』。今、絶賛上映中です。先週、公開されたばかりのエリア・スレイマン監督の『天国にちがいない/It must be heaven』(=トレビヤン!)を観た映画館で窓口の男の子に「入ってます?この映画?」って怪しい質問をしたところ「今日は午後二回とも満席でした」って、嬉しいですね。
日曜の有楽町でしたし、それほど席数も多くはないスクリーンでしたが、それでもね、ありがたいことです。
グレゴリー・マーニュ監督と主演女優のエマニュエル・ドゥヴォスさんに昨年オンラインインタビュー通訳させていただきましたが、何しろ、オンラインで時間も限られている、通訳としては一切私語は御法度なのが寂しい。
エマニュエルさんとは今回二度目なのですけど、オンラインじゃ、私の顔を認識していただけるはずもなく、ま、そういうものです。
しかも、緊張ついでにちょっとした失敗も!
主演男優も監督も名前がグレゴリー、途中でグレゴリー・モンテル(主演)とグレゴリー・マーニュ(監督)をごっちゃにしてしまって言い間違え、エマニュエルさんに「監督はグレゴリー・マーニュね」と念を押され、「あ、すみません!」と慌てる。お隣で「いいんだ、いいんだ/C'est pas grave」とお優しい監督・・。
全くもって失礼いたしました。直前まで頭で反復していたのですけど、やはりオンラインでは緊張感が倍増です。まずは聴き取ることに集中しますからね・・。
本作はダブル主演の作品ですが、天才調香師の雇われ運転手を演じるグレゴリー・モンテルは、ネットフリックス 日本でも配信中の本国大ヒットTVシリーズ『エージェント物語/10 % 』のエージェント役でおなじみ。大手芸能エージェンシーASKの人間味あふれるエージェント、ガブリエル。ほんと、愛されキャラですが、『パリの調香師』の運転手役でも彼の持ち味が存分に発揮されています。思わず、「ガブリエル、がんばれ!」と言いたくなったほど、ちょっとキャラが近いですかね。
エマニュエル・ドゥヴォスさんも、天才調香師っぽいオーラをごく自然に纏い、あの美しい瞳でじっとみつめられるとどきどきしてしまいます(スクリーンごしでさえ!)。ソーシャルディスタンスの時期に、出会うはずのなかった2人が少しずつ距離を縮めていくストーリーに気持ちが和みます。しかも、陳腐でない。非常に爽やかな後味でございます。
『エージェント物語』今、シーズン4を観ていますが、ああ〜もうすぐ終わると思うと悲しい〜〜〜。あとエピソード3つ観たら終わり・・・。
シリーズものは愛着がわくとけっこうはまりますからね。この後はオマール・シィとリュディヴィーヌ・サニエちゃん!の『ルパン』で、『エージェント物語』 ロスを解消する予定です。こちらも大好評ですからね!
冒頭の色づいたブドウ畑がきれいで、石鹸の香りに懐かしさを感じるシーンが好きです。
フランスのドラマも面白そうです。Netfrixまで世界を広げてしまいそうです。
嬉しいコメントありがとうございます!
『パリの調香師』はフランスでもロックダウン第一弾が解除されてすぐに公開され、たくさんの人が駆けつけましたが、その理由のひとつに、おそらくはLes Parfumes というタイトルの優雅さもあったかなと思います。自国フランスの誇る香水のお話でちょっといい気分に浸りたいと。 もちろんネットフリックス『エージェント物語』の彼(グレゴリー・モンテル)の存在も、心地良さの保証になっていたでしょうね。
こういう時代は、素直に気分良くなって正解です!