翻訳者魂

人間は関係を持ちたい。人間は知られたい。人間は参加したい。人間は貢献したい。人間は自分に価値があると思いたい。

チャット相手と逢おうなんて思わないで

2005-03-17 22:50:59 | インターネット
インターネット空間は、誰もが現実のしがらみを捨て自由にきさくに振る舞える。ブログで意見を交換しているうちに、友だちの輪はどんどん広がる。インターネット上の人々は、美しく、友だち思いで、優しい、と感じられるかもしれない。インターネットに比べれば、テレビやラジオや新聞なんか石器時代の洞窟の壁みたいなものだ。

でも、怖い思いをしたくなければインターネット上の友人と逢おうなんて思わないほうがいい。

16歳のサンドラが自らの体験を語ってくれた。

1年前、友だちと一緒にチャットルームに入ろう、ってことになったのね。知らない人とチャットしたことなんてなかったし、楽しいだろうな、って。

チャット相手はすぐに見つかったわ。19歳って言ってた。いい人そうだったから。毎日1時間ぐらいチャットした。

1週間して、彼が「逢わない?」って言ったの。私たちはOKしたわ。チャットルームが危険だなんて聞いたことなかったのよ。それにあっちは1人、私たちは2人だったしね。

逢う場所はマクドナルド。込んでるから安全でしょ。

チャット相手に会うことは誰にも言わなかった。からかわれるって思ったの。
夜8時にマクドナルドの近くに行ったら、店の前に男が2人いたの。誰かを待ってるようだった。

離れた場所から電話してみたの。1人の男が電話をとるのが見えた。1人じゃなくて2人じゃない!あの男たち、私たちを待ってるんだわ、ってすぐに気付いた。

19歳なんかじゃなかった。あの男たちは40代よ。怖くなって走って逃げた。

電話が立て続けに鳴ったわ。その後も何日か男から電話がきたけど、そのうち来なくなった。住所を教えてなくってほんとによかった。

私たちはすごく危なかったけど、たまたま逃げることができたの。チャットルームってほんとうに危ないのよ。みんな注意してね。