翻訳者魂

人間は関係を持ちたい。人間は知られたい。人間は参加したい。人間は貢献したい。人間は自分に価値があると思いたい。

ブログでだって人はつながる

2008-02-28 23:52:01 | Weblog
明日、地球に隕石がぶつかるってわかったら?

もうどうしようもない。みんなおんなじ運命だもの。仲がよかった人たちも、けんかをしていた人たちも、話したことのなかった人たちも、だれもかれもが集まって大好きなものを食べて楽しくワイワイガヤガヤお喋りをして、ハハハと笑ってその瞬間を迎えられる気がする。

死ぬのを待つんじゃなくて、最後まで生きる。人は孤独じゃ生きられないけど、つながりを感じられれば生きていける。

つらい思い出が僕に覆いかぶさり、弱気な投稿を繰り返していた時期があった。そんなときに旭川の友人からメールをもらった。僕のブログを読んで何かを感じたのだろう。友人はただ「こんど会おう。昔の話をしよう。」と書いてくれた。うれしくって、なんども読んでプリントアウトしてしおりにした。それを、『老人と海』のサンチアゴと少年の会話のところに挟んだ (サンチアゴは新聞の野球面を一部だけ大切にしまっておいて、毎日それを読み、ディマジオの話をする。少年は、うんそうだね、とやさしく老人に返答する。そこが大好きで、僕は繰り返しそのページを読んでいる)。それがきっかけで僕は立ち直った。

ブログでだって人はつながる。

精神は17インチの画面にはおさまらない

2007-12-31 05:12:29 | Weblog
あるものを考えるときはもちろん脳がそのはじめになる。かつては、その考えをまとめるときに紙を使っていた。考えのもとになるものを丸で囲みそこから矢印でいろいろな方向に可能性を広げる。その間にいろいろな記号を書いたり、絵を付け加えたりもできる。そうやって広がった可能性から、さらに新しい展開が生まれる。

紙を部屋中に広げ、資料をばらまきば、さらに精神が広がる。ぼくの精神は17インチの画面にはおさまらない。

ところが今は、考えをまとめるのに直接キーボードに向かう。考えを簡単に表現できるようになったのはいい。しかし、思考が単純化され、可能性や許容が失われ、一方方向に直線的に流れやすくなった。

2008年は、地球にも日本にも自分にも、今までよりももっと大きな問題が迫ってくるに違いない。一方的な考えだけでは対応できないだろうし、周囲との軋轢も増す。自分自身の五感でものを感じ、自分自身の可能性を広げなければ、厳しい周辺情勢に対応できなくなる。

外に出て、できるだけ紙でものを考える。デジタル的でないものにシフトしていかなければ、ぼくはもうつぶれてしまう。

本があふれて足の踏み場がない

2005-12-15 17:54:49 | Weblog
近所のブックオフは品揃えが豊富。新しい洋書も、きれいな絵本も大量に棚に並んでいる。ほとんど100円。ついつい10冊、20冊とまとめて買ってしまう。

夏には、歩いてすぐのところに立派な公立図書館が完成。本をスキャナの上に置くだけで、貸出し処理が完了。係員の手を煩わせることもない。10冊ずつ借りてしまう。

当然、部屋の中は本で溢れかえっている。

寒いけど、仕事場に暖房がない。上着を着こむしかない。
部屋の中は服で溢れかえっている。

本につまずいて転びそうだ。転んでも、服に埋もれて発見されそうもない。

春まで生き延びることができるだろうか?

収納力大実験!三列収納書庫対スライド式本棚

ブログの誕生日

2005-11-28 12:07:19 | Weblog
ちょっと先取っちゃうけど、12月17日はブログの誕生日。

今から約8年前のこの日、Jorn Bargerっていうアメリカ人が、自分のウェブサイトに短い記事とリンクを載せ始めた。これが、最初のウェブログ (今じゃみんなブログって言うけどね) 。Jornは、自分の記事を「お楽しみ」だとか「芸術」だとか「問題」、「ネット」、「技術」、「科学」、「歴史」、「検索」、「買い物」っていうカテゴリに分けた。

最初の記事は政治的なものだった。タイトルにはユダヤ教に関連するサイトへのリンクが張られてた。内容は、アラブとイスラエルの対立とか、そんなもんだったらしい。

そのころは、もちろん自分でhtmlをコツコツ書いてた。簡単に投稿できるシステムはなかったんだね。

ブログが広まったきっかけは政治。大統領選挙の応援だとか、それに、もちろん、イラク戦争だとか。

イラク戦争は、最初のブログ戦争と言われたんだ。右派と左派のブロガがそれまで存在していた政治的な壁を乗り越えて論争した。

こうやってブログが電子コミュニティを生み出し、それがどんどん拡大していった。

CBSの Dan Rather が 60 Minutes IIを降ろされたのもブロガが間違いを指摘したからだったね。

簡単に説明したけど、ブログ使用目的の主流は政治的な電子コミュニティの形成。もちろん、芸術や商業でも使われてるけどね。

日本の現状はどうだい?みんなどういう目的で使ってるの?え、アイコラ (絶句)

参照: Jorn Barger

blogの使い道

2005-05-22 12:06:58 | Weblog
今朝2時ごろ、アゼルバイジャンのバクーに住む男性からチャットメッセージが入った。今年の初めに来日したこと。日本人の親切さに驚いたこと、など日本のことを懐かしみながら話してくれた。

午前11時に布団から出てテレビのスイッチを入れた。アゼルバイジャンのバクーで大規模なデモが発生し、警察と衝突している映像が流れた。多数のけが人もでているようだ。バクーに住んでいる人と話したばかりなのでひどく身近な事件に感じられる。こんなときにこそblogを使って日本のみんなに現地の状況を伝えることが必要なんじゃないかと今感じている。そして、これからちょっと考えます。それではまたね。

ブロガーが次々に逮捕される: イラン

2005-02-22 16:02:51 | Weblog
The price paid for blogging Iran

イランでは、2000年から通常の出版物が検閲の対象になった。そのため、出版に係わる多くの人々はブロガーになった。現在ブロガーの数は約46,000。

2001年、テヘランに住むモタレビはある新聞社でコラムニストとして働いていた。政府がモタレビの出版物を検閲するようになったため、彼もまたペルシャ語でブログを書くようになった。「自由を得ました。検閲からも逃れられました。」

しかし、その自由は長くは続かなかった。モタレビがある有名な政治犯の扱いについての記事をブログに掲載すると、裁判所はモタレビを召喚。2003年4月にモタレビは投獄され、きびしい尋問を受ける。22日後に保釈されると、モタレビはすぐにパスポートを取得し、オランダに逃げた (現在はロンドンに居住)。

「イスラムの制度についてちょっとでも批判を書けば逮捕される、ということが普通になってしまったら誰も何もブログに書かなくなります。世界との関係が失われてしまいます。そんなことを防ぐために、わたしたちは行動を起こさなければなりません。」

「国境のないレポーター」は、すべてのブロガーの解放をイラン政府に働きかけている。

そして今日2月22日は'Free Mojtaba and Arash Day'。ブロガーなら、今日はブログには何も書かずに'Free Mojtaba and Arash Day'とだけ書こう。

Global blogger action day called

* このブログは矛盾しています。申し訳ありません。

利益より倫理を重んじる?ほんと? Google

2005-02-15 11:59:45 | Weblog
Google blogger: 'I was terminated'

Google社員がブログが原因でわずか11日で解雇という記事。Google社や上司、システムに対する意見や批判を前の職場であるMicrosoftとの比較もからめて、自分のブログに載せたのが原因とか。

『自社の利益よりも倫理を重んじる、顧客と従業員に対するケアについては他社よりも高い水準を設ける』とGoogleは謳っているのに、なぜ解雇?特殊技術を漏らしたというのならともかく、上記内容のブログ程度で解雇では、その提唱の信憑性には疑問が生じる。

ブログはだれもが簡単に安く情報を発信しうるという点で画期的、革新的な技術。社員が自社のことを書くということはごくごく普通のこと。いちいち解雇していたら、社員からも社会からもそっぽをむかれ、会社が立ち行かなくなるのは自明の理。Googleの先細りの未来が見えた、かも。

ブログが第5の権力に

2005-02-13 11:49:23 | Weblog
CNNニュース責任者、「ブログ」の追及受け辞任

CNNニュース部門の最高責任者を辞任に追い詰めたのは20の「ブログの連携」だった。個人だけでは考えも煮詰まるし、心も萎える、励ましあって証拠を積み重ねれば、大きな権力を破壊することもできる、というブログ時代幕開けの大きなニュース。司法、立法、行政、マスコミに並ぶ第5権力の誕生か?

ただし、今回はブログ側とニュース担当者のどちらが正しいかは不明。保守的な人々が、真実を語った人を追い詰めたようにも見える。更なる検証が必要。