翻訳者魂

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藤沢薬品のアトピー薬に発がん性警告

2005-03-14 12:57:10 | 社会
米国もアトピー薬で警告 発がんで藤沢製品などに

娘がアトピー性皮膚炎なのでこの記事は気になった。薬箱を覗いてみると、問題の「プロトピック」があった。

藤沢薬品のホームーページプロトピック軟膏の安全性について 2003年8月21日にアクセス。

報道等で指摘されております「プロトピック軟膏」の「発がんリスク」につきましては、当社が実施した動物試験(マウスがん原性)の成績、臨床試験から得られた本剤の血中濃度推移、さらに上記動物試験がヒトと比べたとき明らかにリンパ腫を好発することが知られているマウスを用いた試験であることを考慮しますと、添付文書に記載しております塗布量で適正に使用していただければ、0.1%軟膏並びに0.03%軟膏とも安全性(発がん性)の問題は生じないものと判断しております。

審査過程では、薬害監視団体より「発がん性」の危険性も指摘されていた。リンパ腫を発生しやすいマウスで実験した場合は発ガンの危険性があるらしい。人間でも身内にガン患者がいればガンにかかりやすいということか。

藤沢薬品のプロトピックの発がん性警告は米食品医薬品局(FDA)が出したものである。薬品の認可については厚生省は信用できないとあらためて感じた。

日本および厚生省は薬害から国民を守ろうという気はないようだ。薬は、自ら積極的に調査した後でなければ使用できないと肝に銘じておこう。

子供が雪に埋まり、狼に食われている: アフガニスタン

2005-03-14 01:13:48 | 国際
連日、イラクの痛ましいニュースが日本に流れてくる。しかし、アフガニスタンが忘れ去られている。

Ahmed Rashidがアフガニスタンの現在の様子をレポートした。

今冬、アフガニスタンで600人以上の人々が降雪、豪雨、低温が原因で亡くなった。犠牲者の大部分は子供だ。東部では飢えた狼が子供たちを襲っている。

雪に閉じ込められた地方は道路が寸断されているため、一ヶ月以上も援助が届かない。

先月、航空事故で乗客104人と乗務員が死んだ。カブールの空港にはレーダーがないのだ。

アメリカは3年半前に道路を民家を発電所を壊し、赤ん坊を男を女を老人を殺し、ビン・ラディンを逃がした。東京とベルリンで開催されたアフガニスタン支援会議で、世界中の国々はアフガニスタンの復興を助けると宣言した。

しかし、イラクで見られるアメリカ主導の支援作業はアフガニスタンでは見られない。パッチワークのような復興作業は行われている。こっちに発電機を置き、あっちに蛇口をつける。

電力の供給は安定しない。カブールの最高の病院でさえ、ヒーターがないため、病院内の気温はマイナス10度に下がる。停電になれば保育器の中で人工呼吸機に繋がれている赤ん坊は死ぬ。カブール以外の土地には正常に機能している病院はない。薬もない。

乳幼児の死亡率は世界最悪。妊婦は30分に1人が死んでいる。アフガニスタン人の平均寿命は44歳。

1979年ソ連侵攻前の状態に社会基盤を戻してくれれば、アフガニスタンは時間はかかっても自力で復興できる。ロシアとアメリカにはアフガニスタンを豊かな1970年代の状態に戻す義務があるのだ。

アフガニスタンを思い出して欲しい。このまま雨と雪が降り続けば、さらに多くの飢えた狼の牙が子供を襲う。