翻訳者魂

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警察官よ、本を読め: メキシコ

2005-03-12 10:51:58 | 国際
裏金疑惑や検挙率の低下など警察に厳しい目が向けられているが、警察に不祥事が多いのは日本に限らない。

メキシコシティは犯罪の多い都市として悪名が高い。いったいなぜ、メキシコシティの警察官は無能で怠け者で腐敗しているのか。市長は日々頭を抱えていた。

「そうだ!本だ!」

警察官の20%は小学校レベルの教育しか受けていない。そのため、文字はかろうじて読めるが書けないという警察官が多い。

市長は警察官の読み書き能力を向上させれば、警察官の質も向上できるのではないかと考えた。

読書が困難なレベルの警察官には特別な訓練を用意し、推薦図書リストも用意した。「ドンキホーテ」や「リトルプリンス」だ。

例外なくすべての警察官が読書をしなければならない。本を読んだかどうかは定期的に調査される。メキシコシティの警察官は、銃や防弾チョッキや手錠のほかに本を携帯しなければならなくなったのだ。

これでもうメキシコシティは安全な都市だ。読みかけの「リトルプリンス」に指をつっこんだ警察官が守ってくれる。

参照: Mexican officers brought to book