今年は特別に12日の夜から14日の夜まで提灯に電気をつけます。
暗くなったら村人が薬師さんに集まって来ました。
長老クラスの話によれば、もとは「禅入寺」と呼ばれるお堂で、今の5班の上の方にあったそうです。
師の元で修業する僧、一寺を持たない弟子の僧を「会下僧」と言うのだそうですが、寺と言いながらお堂であった事、禅に入ると言う名前、「会下」の名の由来は この薬師さんにあるのかもしれません。
思うに、この薬師さんの提灯を目印に ご先祖様の霊は会下に帰ってこられ、その後 各家庭に向かったのではないのでしょうか?
「12日の夜から13日の朝(お盆の入り)にかけて、当番は提灯の火を消してはいけない。」と聞いたことがありますが、きっと そういう意味が込められていると思います。
なので村人は12日の夜に薬師さんを拝みに集まる。医薬の仏様のご加護を願うのも当然でしょう。
などと考えながら、例年とは違うコロナ禍のお盆を過ごしました。
信仰心の厚い人は毎晩拝みに来ていましたよ。
個人的な推測ですが、会下の名前の由来の話。
「会下僧」は有力としても、その師は何処に? なぜ薬師さんなのか?
謎は残りますが、向かいの村「高江」に答があると思っています。
「江」と「会」、興味深いつながり。・・・長くなるのでこの話は別の機会に。