エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

「スマートグリッド革命」(シリーズ;韓国スマートグリッドの全体的動向)

2011-01-19 06:27:31 | Weblog
韓国知識経済部は2030年までにスマートグリッド構築を推進する計画を立て、その具体化のための活動を推進しています。その活動は、韓国電力によるポータルサイトの運営と済州島における実証の2つよりなっています。
前者は、韓国電力が09年9月に運営を開始したもので、オンラインで15分ごとの電気使用量や電気料金などをリアルタイムで確認できるようになっています。高圧電力を利用する約14万世帯が対象。10年1月から低圧電力利用世帯のうち、遠隔検針が可能な5万8000世帯に拡大しています。20年までにすべての加入者が対象になる予定です。
後者の済州島における実証については、知識経済部が済州特別自治道でスマートグリッド実証団地6000世帯を09年9月に着工し、13年末完成予定です。韓国政府が事業費の50%である580億ウォン(約50億円)を支援しています。実証事業としては、スマートメーターを使用した需要応答、電気自動車と急速充電器・家庭の充電器とのV2G、団地の風力発電・太陽光発電と系統との安定性の確保や余剰電力の融通を行う「スマートリニューアブルシステム」などです。