エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

「スマートグリッド革命」(シリーズ;太陽光発電に注力するインド)

2011-01-09 08:31:54 | Weblog
インドの09年12月末時点で再生可能エネルギー源による累積発電量は1万6,052.87メガワット(MW)になっており、インド政府は09年度の再生可能エネルギー源が全発電量に占めるシェアは3.3~3.5%に達すると見込んでいます。
インド政府は10年1月、太陽電池市場・太陽光発電業界の発展に向けた長期計画「ジャワハルラール・ネルー・国家太陽光ミッション」を開始しました。この計画は、インドを太陽エネルギー産業で世界のリーダーとして位置付けることを主要目的とし、2022年までに電力ネットワークに接続される太陽光発電施設の容量を、現在の200メガワット(MW)から2万メガワット(MW)〔20ギガワット(GW)〕、電力ネットワークに接続せずに独立した施設の発電容量を2,000メガワット(MW)とすることを目標としています。
計画の第1フェーズである10~13年には、電力ネットワークに接続される太陽光発電容量を最低1,000メガワット(MW)まで増大させるほか、200メガワット(MW)の独立型発電も整備する目標を掲げています。インド政府は既に、第1フェーズに対して433億7,000万ルピー(1ルピー=約2円)の融資を承認しています。また、第2フェーズは13~17年とし、電力ネットワークに接続される太陽光発電容量を最低4,000メガワット(MW)まで拡大します。
インド政府は今後5年間で、在来型エネルギー総需要の少なくとも10%を省エネ対策の実施や再生可能エネルギーで賄う構想を掲げており、その一環として国内の34ヵ所を「ソーラーシティ」として開発する計画も立てています。