まったりと湿度を湛え既に生暖かい風が吹く、雨上がりの朝日こぼれる志太郡衙跡。何の段差もないはずなのに、躓いた先に橘。
自生の北限は西伊豆だった気がしますが、これはおそらく植生なんだろうな。
ふと、ー橘の香をなつかしみほととぎす花散る里ををたづねてぞとふー源氏物語花散里、11帳でしたか。
宮仕えの心労に、疲れ果てた光源氏25歳の五月雨の頃、自らが養っている亡父の妃の1人であった姉と、恋仲であった妹三の君(花散里)の事を思い出し、二人を尋ねようとお忍びで出かけます。途中で見覚えのある橘の樹。昔一夜だけ共に過ごした女性の家であったことを思い出し、今更と逡巡しますが、ほととぎすの音が、まるで我が背中を押すように聴こえ、文を届け、様子をうかがう源氏・・・やんわりと断れました。
それでも身分の違いで激することも無く、想い人ができたのかもしれないと時の流れを思い、すんなり身を引き、久しき方に逢いに向かいます。
言うまでもなく高貴な身の上である光源氏ですが、女性が感じるその魅力は「守ってもらえる」という力強さへの憧憬ではなく、「守ってあげたい」という母性本能を刺激する業ではあるまいか・・・
そう思った瞬間、優男、二枚目のイメージキャラ(現代風に変換)が、ぬいぐるみ的キャラクターに。
朝食中の娘と、どのキャラが相応しいか話したところ、「モモ〇ガ!と言いたいとこだけど、あざとさが無いボンボンだから、やっぱちい〇わかな」
・・・すぐ泣くし、と。
烏帽子、束帯をつけたあのキャラが、笏で口元を隠し、頭の中を通り過ぎていきました。
自生の北限は西伊豆だった気がしますが、これはおそらく植生なんだろうな。
ふと、ー橘の香をなつかしみほととぎす花散る里ををたづねてぞとふー源氏物語花散里、11帳でしたか。
宮仕えの心労に、疲れ果てた光源氏25歳の五月雨の頃、自らが養っている亡父の妃の1人であった姉と、恋仲であった妹三の君(花散里)の事を思い出し、二人を尋ねようとお忍びで出かけます。途中で見覚えのある橘の樹。昔一夜だけ共に過ごした女性の家であったことを思い出し、今更と逡巡しますが、ほととぎすの音が、まるで我が背中を押すように聴こえ、文を届け、様子をうかがう源氏・・・やんわりと断れました。
それでも身分の違いで激することも無く、想い人ができたのかもしれないと時の流れを思い、すんなり身を引き、久しき方に逢いに向かいます。
言うまでもなく高貴な身の上である光源氏ですが、女性が感じるその魅力は「守ってもらえる」という力強さへの憧憬ではなく、「守ってあげたい」という母性本能を刺激する業ではあるまいか・・・
そう思った瞬間、優男、二枚目のイメージキャラ(現代風に変換)が、ぬいぐるみ的キャラクターに。
朝食中の娘と、どのキャラが相応しいか話したところ、「モモ〇ガ!と言いたいとこだけど、あざとさが無いボンボンだから、やっぱちい〇わかな」
・・・すぐ泣くし、と。
烏帽子、束帯をつけたあのキャラが、笏で口元を隠し、頭の中を通り過ぎていきました。
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