昼下がりのコーヒー豆のあくび アーリーアフタヌーンコーヒー日記

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コーヒー豆屋のちょっとだけゆっくり流れる時間

イヴイブの瓢鮎図

2021-12-24 09:40:25 | 日記
娘が修学旅行でもらってきた妙心寺退蔵院のパンフに国宝「瓢鮎図」の写真が掲載されてました。ツルツルの瓢箪でヌルヌルの鯰(鮎)をどう押さえるかという公案として有名だそうで、頑張ってもやり方が間違っていたら結果が出ないという意味に解釈されるようですが、「大鯰を小さな瓢箪で捕らえるのにはどうするか」と変形し娘に質問。

ボトルシップの様に中で組み立てることはできないし、卵や幼魚を入れて育てるのは条件違い。瓢箪を割って鯰を挟んで再度くっつけても大きさ的に無理だし、いっそ虚数空間を瓢箪内に発生させて・・・とか悩んだ挙句、「刺身、ミンチにして詰め込む!」・・・ああ、できるかもしんない、でも発想がグロいなあと。

公案ですから問の現実的対処方法を求めているわけではなく、ものの見方を尋ねていると思われますから「小が大を飲む」と抽象化した方が考えやすいかも。

あくまで個人的見解ですがポイントは、1,物理的自己は肉体により他者との境界を保つが、自我は他者によって基本形成される(肩書や他者の賞賛を欲するのもその証か)2,世の全ては自我のフィルターを通してしか認識できない3,自らが大小優劣の相対的比較で(生物的)他者を測る時、他者もまた同様である4,「空は確かに広いけれど 心の広さと比べてみるかい?」(さだまさし Happybirthday)ってところかなあ。

個人的現在の結論は「ナマズはすでに瓢箪の中」です。成程、3歳児でもわかるけど80歳でもやるのは難しいかもしれません。