楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

放送行政の闇

2021年03月12日 | 日記

15日は参院、16日は衆院の予算委集中審議にNTTの澤田社長が参考人として出席することが決まった。想像の質問に全否定して終わるだろう。

東北新社にしろNTTにしろ少なくとも「カミカゼが吹いたと感じた」という内部からの証言が出てこない限りこれ以上の進展は無い。

会食があったのかどうか、仕事の話しは無かったのか、という推測質問とバレルまで嘘をつく答弁を繰り返しても貴重な審議時間が政権側に浪費されるだけだ。野党は少しは学習というものをして欲しい。

 

まさに竹田総務大臣の答弁は“時間切れ採決”に持ち込もうとする作戦がありありだ。審議の内容より見せかけの審議時間が重要なのだ。ましてや予算は自然成立するから余裕綽々だ。

今回も国民には消化不良のフラストレーションが政治不信となって蓄積される。谷脇、山田両氏の辞職や関係者の処分、管首相の長男の退社、東北新社の衛星放送認可の取り消しで幕引きされるシーンが浮かぶ。

 

森友事件でもそうであるように、役所で資料を積み上げて起案しているのは実働部隊であって、上層部を通じた外部からの横車を押すような不自然な圧力には敏感だ。のはずだ。

東北新社、NTTが霞が関の幹部を接待した内容が細部に亘っている。経理部門の職員も関わる内部告発だ。文春が行政サイドの現場情報をどこまで掴んでいるかだけがこの問題の行方を決めている。

 

政・官・財の癒着は社会の腐った骨組みだが直ぐには解体は難しい。社会そのものが潰れると皆思い込んでいるからだ。

〝首相特区〟の加計事件、NTT供応接待も形を変えた古典的な日本の政策決定システムであり、消耗するけれどここに入って行かないと同じ事が繰り返される。

先ずはお友達の「諮問会議」方式をやめること。公正な人選による「公聴会」方式に切り替えないと何時までも「割り勘払ったから」「お墨付きを貰ったから」で済まされる。

 

野党は『第三者委員会の設置』、参考人招致ではなく『証人喚問』で頑張らないと〝文春国会〟という情けない状態が続く。

会期末に内閣不信任案を出してお茶を濁すようなことはもう止めて欲しい。国会が何かを残せるかどうかだ。