6日夜の管首相の緊急事態宣言の再延長に関する記者会見で感じたこと。
「激務によって、若手官僚の退職が急増している」ことを見直す気はないかという質問に対し、「戻った人もいて、労働力の流動化は大事なこと」といった答弁をした。驚愕、愕然とした。
首相としてすべきことは現状に目を向け、国会対応負担の軽減、残業の軽減、待遇改善などについて、各省庁に号令をかけることではないか。全てに〝人ごと感〟が漂う。
何と冷たい反応。これではブラック企業の社長だ。この程度のことしか言えない、考えていない人物に国の将来を任せていいものか、コロナ禍と同じく深刻だ。
そもそも一度退職して省庁に戻るためには再度試験を受けることから始まるはずで、簡単な事ではない。そのような知識も持ち合わせていないのではないか。選挙で落選して返り咲くのとは訳が違う。
聖火リレーの辞退者が出たときに、自民党の二階幹事長が「戻って来なければ又捜せばいい」と言い放って顰蹙を買ったが、見事に重なる。人を人と思っていない。
予想はしていたが、2週間の再延期の科学的根拠は説明されず、“瀬戸際”の2週間に検査・隔離・医療の目新しい対策は無かった。瀬戸際は内閣ではないか。
「オリンピックをどうするのか」に関しても大手新聞社は“協賛企業”に名を連ねており、「海外からの観客をどうするのか」、「コロナ対策をどうするのか」という腰の引けた質問しか無く、「主催者が検討している、ワクチンなどの対策に全力で取り組む」と定番の答でスルリと抜けて行った。
冷たく、倫理感を喪失した管政権を国民がどこまで信頼するか、協力するか、が一番の問題だ。これからも不要不急は自分で判断するだけだ。
《四十雀が姿を見せるようになった》