楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

『東京オリ・パラ』に突き進んでよいのだろうか

2020年10月31日 | 日記

ヨーロッパでCOVID-19の感染拡大が急加速している。

WHOは27日現在で欧州で1日あたりの死者数が前の週より40%近く増加して

いると明らかにした。

1日あたりの新規感染者数も前の週と比べて3分の1増加。その大半をフラン

ス、スペイン、イギリス、オランダ、ロシアの5カ国が占めているという。

 

フランスは12月1日までの約1ヵ月のロックダウンを決めた。レストランやバ

ーなどの不可欠ではない事業は閉鎖される。

3月に続いて2度目であり、マクロン大統領は、病院の集中治療室のベッドの

半数がCOVID-19患者で埋まっていると説明している。

 

ドイツは11月2日から部分的ロックダウンが始まる。レストランやジム、劇場

などが閉鎖され、メルケル首相は、今後数週間で医療システムの限界に達

するだろうと述べている。

 

スペインは25日に全土を対象に非常事態を宣言し、夜間の外出は禁止してい

る。

 

イギリスの研究チームがイングランドでは1日に10万人近くが新型コロナウ

イルスに感染しているとの研究結果を発表した。9日ごとに倍増しているとい

う。

イギリスは7月に付加価値税を20%から5%に大幅減税し、8月には月

曜日から水曜日のレストランの料金を半額にした。“GOTO”だ。

 

日本は累計の感染者数が30日に10万人を超えた。8月11日から2カ月半あまり

で倍増した。海外との人の往来を緩和して大丈夫にのだろうか。

 

 こんな中で東京五輪・パラリンピック組織委員会は五輪開会式の選手団の

入場について、「あいうえお」順で実施すると、各国・地域の国内オリンピ

ック委員会(NOC)に伝えたことが29日、分かった。

 

日本固有の文化を発信する狙いがあるという。ズレを通り超して思考不能に

陥ったとさえ思う。

とにかく実施のためのロードマップに沿って脇目も振らず「開催」を既成事

実化しようとしている。

 

コロナが猛威を振るっているヨーロッパ、アメリカなどの海外のスポーツ界

は東京オリ・パラをどう見て、どう対応しているのだろうか。報道管制が敷

かれたように伝わってこない。

 

森開催実行委員会長と“五輪の申し子”と言われた橋本担当大臣はスポーツ界

に身を置いていた。

 

候補選手がコロナ感染の不安と開催有無の不安の中で、いかにモチベーシ

ョン、スキルの維持、向上に苦闘しているか、口が裂けても言えないこと

は分かり切っているはずだ。

 

その素振りと躊躇を感じない姿勢から「選手ファースト」という言葉を感じ

ない。遅きに失しているが、ここは冷静に「中止」に舵を切るタイミングで

はないか。IOCが動き出すはずも無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本ではさっぱり報道されない。

 

 

 

 

 

 

 

 

4連休の人出によるコロナ感染拡大が懸念されるが、イギリスが日本のこれからを暗示している。7月に消費税にあたる付加価値

税が20%から5%に大幅減税されて行楽地、イベントへどっと人が押し寄せた。Go to travel だ。

8月には月曜日から水曜日のレストランの料金が半額になった。Go to eat だ。

 

結果、コロナ感染の再拡大が起きてレストラン等の営業時間の再度の短縮や局地的なロックダウンも検討に入っているという。

パトリック首席科学顧問は「今の時点で対策を取らなければ、10月半ばには1日当たりの感染者が5万人に達し、11月半ばには1日

の死者が200人を超える可能性もある。」と警告している。因みにイギリスの1日当たりの感染者数のピークは5,488人、9月22日

の死者は37人だ。日本とは桁は違うものの対策を打たない場合の増加は著しい。


素泊まりGOTOでシーズン納会 -月形皆楽公園-

2020年10月28日 | 円 -bicycle-

 

大手旅行会社の企画には無い“素泊まり”GOTO travelで月形皆楽公園にツーリングした。

公園のすぐ傍の温泉ホテルがレストラン部門の休業により、素泊まりプランしか提供出来ないという苦境に

あって、GOTO対象施設に申請していたわけで、コロナ禍による地方経済の冷え込みを現している。

 

天気予報は低温・曇・小雨だったが時々太陽も出て、殆どの作物の収穫が終わった田・畑を眺めながらノン

ビリ往復した。往きは北広島、新篠津経由。帰りは岩見沢、長沼経由にした。

 

途中、今年の5月に廃線となったJR石狩月形駅に寄ってみた。〝さよなら寄せ書き〟から感謝とともに、「仕

方が無い。」という諦めの呻きが聞こえてきた。

 

高金利を前提にした基金運用で経営するという政府のスキームが破綻したまま存続の経費負担は地元にしわ

寄せされている。このままでは新幹線の赤字を補填するための幹線が数本残るだけだろう。それで北海道は

良いのだろうか。

 

 

 

 

ホテルに到着と同時に雨が降り、自転車の置き場所を捜していたらロビーに置かせてくれた。特産のトマト

ジュースのサービスとともに嬉しかった。

 

宿泊者は3名と少なかった。ロビーでノートパソコンで仕事をしている若者がいた。GOTOには観光とは無縁

のビジネス利用も多いのかもしれない。大いに活用すべしだ。

 

6畳の和室に落ち着いてから1,000円の地域振興券で夕食を買いに近くのコンビニに向かった。途中、焼き鳥

のテントがあったので寄ってみた。

 

国道沿いにずっとノボリが立っていた名物の「大串焼き鳥」だった。量が多くて買うのを止めたが、肌寒い

中で頑張る夫婦の姿があった。

 

今シーズン最後の泊まりのツーリングはコロナ禍を肌身で感じる旅だった。

 

 

《遠くに2張りのテント 2020.10.25》

 

 

 

 


やっぱりラジオ

2020年10月27日 | 円 -bicycle-

安全走行上の問題はあるのだけれど、録音しておいたラジオ番組をi-Podで

聴くのも自転車ツーリングの楽しみだ。

 

〝素泊まり〟GOTOで月形皆楽公園にツーリングした時に、二つの番組がパー

ソナリティによって繋がるという面白いことがあった。

ふたりの関係もあるのかもしれないが。

 

夜の『アシタノカレッジ』の金曜日のパーソナリティ竹田砂鉄さんが、「目

の前に付箋の付いた『菅 義偉の人生相談』という本がある。」「荻上チ

キが読むようにとメモを残してあるので読みましたよ。」といつものように

ボソッと語る。

 

ある相談と回答を例に挙げて「どの口で?」と。最後に「不思議な本だ。」

とひと言。

 

もう一つの話題の本『政治家の覚悟』改訂版(菅 義偉)について、編集者の

経験からして、出版社が著者の了解を得ずに記述を変えることは無いので、

首相か出版社のどちらかが嘘を言っているとも語っていた。

 

平気で嘘をつくところも継承したようだ。出版社までが〝言わされている〟

としたらこの国は本当にヤバイことになる。

 

この本を読めと言った荻上チキさんはその日の夕方の『Session』のパーソナ

リテイであり、たまたま前述の経緯を話している録音もI-Podに入っていたの

で聴くことが出来た。

 

それはこうだ。チキさんはスタジオ入りする前にコンビニに寄った際に菅総

理の本を目にして、迷った末に買わなかったが、結局、番組終了後に買いに

行き、パラパラと読んで同じスタジオを使う砂鉄さんにメモ伝言したという

わけだ。

 

『人生相談』は80ページくらいの本で、“相談”は20ページくらい。残りは脳

科学者の寄稿とかで、チキさん曰く「買わなければ良かったぁ。」とのこと

だった。

二人の語りをi-Podの音源で聴きながら、ラジオは今のところまだ自在だと思

った。

 

《2020.10.25  15:00  月形町 皆楽公園》

 

 

 

 

 


自転車旅 納会

2020年10月24日 | 円 -bicycle-

 

数日前に近くの河川敷に水霜が降りた。検察官の身の処し方を表現したという「秋霜烈日」という言葉を思い

出した。

朝のポタリングも手袋をするようになって、そろそろ北海道の短い自転車シーズンも終了だ。

 

いつも一緒のAさんと「納会」をいつにしょうかと話題にしかかっては飲み込む。

奥さんの体調のこともあって、以前のように夜遅くに酔って帰ることは避けなくてはならない。

自転車野宿旅をしていると、こんなきままな旅が出来るのも家族が元気でいてこそと思う。感謝しなければな

らない。

 

春に近くの神社にお参りし、秋はAさんと少し遠出をしてから馴染みのヤキトリ屋で納会というのが近頃のシー

ズン仕舞いだったが、今年は〝ひとり納会〟をすることにした。

 

行き先はこの夏、コロナ対策で入場者数の制限をされていて戻ってきたことがあった月形皆楽公園にした。

しかし、キャンプは寒くて無理だ。近くに雨風を凌ぐライダーハウスも無い。

 

GOTOは利用できないだろうか。STAY NAVIで検索すると隣接している温泉ホテルが対象になっていた。

ホテルに電話すると、レストランは休業中でプランは素泊まりのみ。周辺の飲食店も休業中とのことでコロナ

禍の影響は相当深刻だ。

 

とかくGOTOは豪華なホテルと特色あるクーポンサービスが宣伝されるが、不本意にも素泊まりしか提供できな

い地方のホテルが制度の対象施設に申請していることも現実であることを知る。

 

35 パーセント割引後の宿泊料がライダへハウス並みの3,000円になって1,000円のクーポンが付く。地域振興と

銘打ったクーポンを使える店は先日のニセコ町と同じくコンビニだけなので効果は限定的だが、応援も兼ねて

行くことにした。

 

今年は本州へのツーリングを止めにして道内に留めた。〆はホームグラウンドの月形皆楽公園だ。この時期、

夏のような混みようもないだろうし安心だ。

 

《漁川の川霧 2020.10.18  6:30頃》

 


デジタル詐欺時代の予感

2020年10月22日 | 日記

「私、NTT光回線の工事でお伺いした〇〇〇です。」

「実は光回線はNTTとKDDIが共同で管理していましたが、来月からKDDI単独の管理になり、使用料が月7,000

円くらいだったものが5,500円程度にお安くなります。」

「この地域でNTT光回線を利用している方に電話しています。皆さんと同じくKDDI管理に移行することで宜し

いでしょうか。ご了解頂ければ後ほど確認の電話が行きますので宜しくお願いします。若干の書類を作成して

もらいます。」

 

こんな電話が昨晩あった。話し方が慇懃でどうも違和感があったけれど、やり取りをしていると、信用と地域

の皆さんが同意しているということを言葉巧みに擦り込む。「まぁ、分かりました。」と言いかけ、妻の顔見

るとダメダメのサイン。

そこで、「当方でもNTTなりに確認したい。照会先の電話番号を教えて欲しい。」と問うと暫く待たされて、

「119番に照会して調べてください。」との回答。こりゃダメだ。電話を切った。

 

ネットで検索してみると、通信各社が光回線の売り込みにやっきになっていることが分かった。電話の主は仲

介手数料稼ぎの会社員だったのだろう。詐欺紛いの回線切り替えの勧誘が多いという。

 

妻から「まったく、すぐ騙されそうになるのだから。」

デジタル庁とやらが出来て、年寄りが頻繁に「デジタル詐欺」に引っかかる時代が到来することを予感した。

気をつけなくちゃ。

 

 

 


スシロー氏が変節?

2020年10月19日 | 日記

共同通信社元論説副委員長の柿崎明二氏(59)が10月1日付けで首相秘書官に就任した。どのようなミッションがあるのか知る由も無いが、監視

すべき権力の“中の人”になった。

ジャーナリストの就任は過去にも例があるらしいが、モリ・カケ・サクラを始め、安倍政権の批判はなかなか腹が据わっていただけに驚いた。

 

今日のTVモーニングショーで、管政権の1ヵ月を巡って、この件も話題になった。MCから政局コメンテーターの田崎史郎氏に振られて意外なコ

メントが返ってきた。

 

「細やかながらあるとすれば、生涯、記者魂を貫き通したい。」

「柿崎氏には記者として、後で本にして欲しい。」

「安倍さんとはよく食事をしたけれど、全部私が持った。ただでさえ言われるのですから(笑)」とも。

 

控えめでいつになく毅然としていた。表情から本当だなと思った。

 

安倍前首相と良く寿司を食べることから“スシロー”と揶揄される田崎氏。安倍官邸スポークスマンとしての呪縛から解き放たれたか。

管首相とはウマが合わないのか。

 

安倍政治に対して、歯の浮くようなヨイショ、無理筋の政権擁護が目立っていた田崎氏が管政権発足を機に変節したのか、これからの言動が興味

深くなったシーンだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


秋の訪れ

2020年10月17日 | 日記

気温は低いけれど久し振りに晴れ上がった一日だった。

あまりの天気の良さに誘われて、朝食を食べて急遽、市営牧場に隣接するいつもの小さな落葉林に「落葉キノコ」刈りに出掛けた。

草地の一部が重機で掘り返されて地形が変わり、林も少し狭まっていた。給水施設でも整備するのだろうか。

 

林地内は踏みつけられ、かなりの入り込みがあったようだった。半ば諦めていたら大きなのが二つ並んで迎えてくれた。意を強くして歩

くと、飛び飛びに顔を出していた。誰でも気がつきそうな所だ。再生力に驚いた。

 

 

昨日は「コクワ」の成っている場所を訪ねてみた。昨年、農作業に行って昼休みに見付けた場所だ。さすがに時期遅れで“賞味期限切

れ”の状態だったが、食べてみるととても甘い。寒くなって一層糖分が蓄積されたのだろう。キウイの原型と感じる。

 

 

秋が深まって来た。

午後から網戸を仕舞い、庭のホースを片付け、冬の間、室内で使うロードレーサーを物置から引っ張り出して一日が終わった。

 


「支え釣り込み足」は柔道だけ。

2020年10月17日 | 日記

日本学術会議の梶田会長と管首相が16日に15分ほど会談した。直後の会長のぶら下がり会見をラジオで一部終始聴いていて、管政

権の体質が顕わになってきたように感じる。

梶田会長だけがその弱腰を攻められるような手練手管の舞台回しに、まんまと引き込まれてしまった。

 

会長は6名を任命しなかった理由を明らかにし、任命して欲しいという学術会議の要望書を直接渡しに行ったとのことで、新役員就任の挨拶もあ

り、「そのような場ではないので」と回答を求めなかったという。この先の行動も決まっていないとのこと。

 

挙げ句に、「“未来志向”で社会や国に貢献したい。」と伝え、首相からは「しっかりやって下さい。」と返答があったという。奇異だっ

たのは、会長が記者の質問を遮り、思い出したかのように、「これまで学術会議は発信力が弱く、改革して行きたい。」とも述べたと語

った。

「行政改革」の土俵に引き釣り込まれた瞬間である。律儀な学者の世界である。これまでの体制をあからさまに批判するはずが無い。

 

これでこの件は終わったかもしれない。何故なら、「未来志向」という言葉は、外交などで膠着した局面を打開するために、経過とか責

任の所在を曖昧に棚上げしてしまう場合によく使われているからだ。

 

予算で首根っこを抑えられ、反発出来ないことを見越して、官邸筋が会談に当たって、入念にシナリオを作ったことが伺われる。ぶら下

がり会見の音声に、「会長はこの後、予定がありますので。」とどこかで聞いたようなフレーズが盛んに入っていたことがこのことを物

語っている。

 

弱い立場の会長に対して、アンフェアである。管首相が一国のリーダーとして採るべき態度は、自らの考えを正々堂々と会見で披瀝する

ことであって、権力をかさにした強引さと裾払いのような狡猾な手段を駆使することではない。あらためて暗い政治体質を感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


GO TO 地域クーポン券

2020年10月13日 | 日記

GO TO割引でニセコ町のゲストハウスに宿泊した時に、1,000円の「地域クーポン券」(宿泊費の15%相当)を貰った。

対象地域は北海道、使用期限は確か翌日までの二日間と短かったが、倶知安町からJR輪行する時の昼食に使おうと楽しみにペダルを踏

んだ。

 

ところが倶知安町に到着して寿司店、ラーメン店で聞いても「うち、やっていませんので。」の返事。飲食店は地元で発行しているク

ーポンの取扱表示が目立った。

 

スーパーで聞くとコンビニで使えることが分かった。弁当とビールとつまみで千円分を買って列車に乗り込んだ。

これでは地域振興にならないのではと、帰宅してから調べてみると対象店の検索サイトがあった。都市圏には沢山あったが、倶知安町

はイタリアンの1軒だけだった。

 

GO TOも予算交付の流れが悪くて補助限度額の引き下げが始まったと思いきや反発が大きくて直ぐに元に戻すという「10万円交付」の

時のようなドタバタ劇が繰り返された。

 

GOTO予算は1.7兆円とか。地元が独自に発行するクーポンにも国からの財源が使われているはずなので、それらも含めてまさしく“総合

的、俯瞰的な”制度設計を行えば国民一人に10万円程度の給付金は出せたのではないか。

 

多額の民間への業務委託費や偽造防止加工を施した紙クーポン作成費等のコストを考えると、全国隅々まで経済効果が見込めたと思われ

る。後々、コロナ対策の検証が必要だ。