楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

農作業ヘルパーの記 -ブロッコリーの収穫-

2019年08月29日 | 農作業ヘルパーの記

28日(水)曇り雨

前日に続いて農作業。午前中は生まれて初めてのブロッコリー収穫、午後は雨が降ってきて室内で馬鈴薯の選別と箱詰め作業だった。

「ブロッコリーはこれで切るんだ。」と主人から渡されたのは菜切り包丁の先の角を丸くして刃を付けたた特製品。キャベツ収穫でも使った。

主人が作業手順を丁寧に教えてくれた。

ブロッコリーの茎にその刃先を30度くらいの角度で当てて押すとスパッと切れる。あまり立てると刃先に土が付き、水平だと余分な力を必要とする。

包丁には収穫の目安となる白い目盛り線がついていて、微妙な大きさの時は当てて確認する。

次に球体を包む葉を掴んで余分な茎を切り、続いて手のひらで球体を回しながら葉を切り揃える。この時、出来上がりの寸法は包丁の背の長さ。

そうすることによって段ボール箱の中に4個ずつ2列、2段にキッチリと収まる。

最初は短すぎて箱の中でごろごろして収まりが悪かったが、徐々に慣れて昼前にはスムーズに出来るようになった。

午後から雨が本格的に降りだし、倉庫で馬鈴薯の機械選別と箱詰めの作業を行った。重量で幾つかのサイズに分類し、それぞれひと箱15Kgに調整し、機械封印する。

箱が荷崩れしない積み方でパレットに5段に積み上げる。15Kg調整からパレット積み上げまでが一人の担当であり、じっとり汗をかいた。

260g以上の3Lとキズ、青色変色、腐れなどは選別機にかける前にコンベアからある程度除去する。最初はその担当、後半は箱詰めを担当して午後5時に一日の作業が終了した。

農家の人にブロッコリーの食べ方を聞いたら、「ラップしてレンジにかけ、塩・胡椒も美味しいよ。」とのことだったので、いただいたもので早速試した。美味だった。ビールが美味い!

 

 



 


農作業ヘルパーの記 -「犬ほうずき」の除草-

2019年08月29日 | 農作業ヘルパーの記

今週は農作業ヘルパーだ。

登録している農協から「人手が不足しています。一週間お願いできますか。」との電話が来た。実情は理解しているが、私、「倒れます(笑)。二日やって一日休息でお願いします。」

「分かりました。」ということで、3回の応援にして貰った。人材登録者の自由裁量で農作業の支援を出来るシステムはあちこちで行われていることを昨日一緒に作業をした人から聞いた。とても良い仕組みだ。

27日(火)曇り時々晴

 

納豆用小粒大豆の除草を手伝った。メインは“犬ほうずき”。成長して直径5mmくらいの黒紫色の実が大豆と共に機械収穫されてしまうと大豆に着色し、“ゴミ”扱いにされてしまう。

まだ芽が出たばかりのもの、小さな花を咲かせているもの、60cmくらいに伸びて既に青い実をつけているもの、様々な成長段階のものが覆い茂った大豆の葉の陰に点在する。

《写真は植物図鑑》


昔の職場で農産品の規格のことを考えたことがある。江戸の頃から細かく定められていて、コメも麦も豆も、、、規格外はそれはそれで用途があって、その取引が商人の“うま味”であった歴史が今にも流れている気がする。消費者なのか、流通業者なのか、もう少し寛容になるには食糧が本当に不足してきた時なのか。

「ゆっくりで良いからしっかり取って。」

主人の指導で慎重に畝を進み、引き抜いて肥料袋に入れ、畑の外に運び出す。朝の8時から夕方の5時まで、農作業は単調である。いつもの事ながら農作業の苦労を多少なりとも実感する。

これからは納豆を噛みしめて食べることにしよう。

 

 

 


まさに国難

2019年08月26日 | 日記

酷い話だ。

NHK WEBによれば、安倍首相はフランスでのトランプとの会談でトウモロコシの輸入を決めた。

250万トン。これは年間輸入量の3カ月分に相当し、進行中の日米貿易交渉とは別のものとして民間が害虫対策で行うという。

そうだとすればおかしい。

年間輸入量の3カ月分という量が害虫対策であるなら既に報道されていて、何も日米首脳会談で急に話が出て決まることではない。

そもそも国内生産のトウモロコシは茹でて食べる生食用であり輸入品で代替えされるものではない。

トウモロコシの国内流通は複雑に統制されている。

生食用は鮮度と風味が命なので全て国産。デンプン用は遺伝子組み換えされていないものが粉状の「コーンスターチ」の形状で輸入される。

輸入の大半は家畜の飼料用。これは遺伝子組み換えされたものもあるので、食用に転用されないよう実を加熱して圧ぺんにしたり、砕いたりして流通する。

250万トンの内訳は分からないが、多分、飼料用と思われる。

配合飼料メーカーは飼料需給動向、為替レート、海外の作柄などを勘案して輸入量を決めている。

これからメーカー対策として、輸入費用、加工処理費用、飼料価格調整費用などが国民の負担として新たに必要になる。

そしていつの間にか農業関係者は対策費を巡る駆け引きに巻き込まれ政治決着する。

莫大な買い物が説明も無いまま海外で決ってゆくが、国民が頼る国会と報道が心許ない。まさに国難だ。

 


サンマの不漁

2019年08月24日 | 円 -bicycle-

サンマが大変な不漁のようだ。昨日のスーパーでは1匹238円。いつもの2倍だ。食べるのも気の毒な小さなサンマだ。スルーした。

暑かった8月上旬に庭で炭焼きしようにも値段が高くて、鰯に代わったこともあった。どうやらサンマの代わりに漁獲しているらしいが脂が乗って美味だった。ニュースではサンマの不漁の原因が分からない。

納沙布岬にある「鈴木食堂」はライダーハウスも併設していて「サンマ丼」が有名だ。7月の道東自転車旅で宿泊し、歩いてすぐの食堂へ行くと店の女性から「冷凍物ですけど宜しいですか。」と聞かれた。

まだサンマ漁が解禁になる前だったので納得して注文した。昨年が記録的な不漁。そして今年はさらに下回る予想となっている。

値段は高いのか、仕方がないのか、1,300円。今はどうしているのだろうか。“超レア丼”となって別格メニューになっているのかもしれない。

漁師さんと浸かった羅臼町の『熊の湯』でも、根室市内のライダーハウスの水産加工会社でも、道を尋ねた浜中町の漁師さんの家でも、「魚が獲れない。」という話だった。

刺身で食べられる太ったサンマがスーパーに並ぶことは今年も無さそうだ。不漁が一過性であって欲しい。

 

 

 

 

 


ひと呼吸の確認

2019年08月23日 | 日記

先月は『辛夷』への短歌投稿を欠稿したので頑張り、何とか10首を揃えた。

雨が降っているので日課の早朝ポタリングの時間に原稿用紙に清書し、朝食を食べてから近くの郵便局へ。

小雨に傘を差しているし、封書はポケットに入れていたので普通であればそのまま投函してしまうところだが、何となく宛名などを確認した。

切手が62円だった。20円足りない。サイフも持っていないので郵便局で追加料金を支払う事も出来ない。

知らずに郵送してしまっていたら〆切に間に合わず、今月も欠稿になるところだった。胸をなで下ろし、運動を兼ねて歩いて行ったので、もう1回、と考えると足も軽くなった。

これからは忘れ物も多くなる。物忘れも進む。

亡き義父が一緒にゴルフに出掛ける時に玄関で、「サイフ」「シューズ」「着替え」「定期」・・・と声に出して確認していた事を思い出した。

もうその年になった。

 

 

 

 


今朝のポタリング

2019年08月21日 | 円 -bicycle-

すっきりしない天気が続いている。

朝起きていつものようにカーテン越しに空を眺めると雲に明るい切れ間があったので日課のポタリング(自転車ぶらぶら走行)に出た。コースは直ぐ近くの漁川河川敷。

先ずは決まったコースを私は時計回り、近所に住む昔の職場の先輩のAさんは逆回りで走ることになっている。

すると大体同じような場所で合流出来るので、後はその日の気分で適当に幾つかのコースの中から選んで世間話をしながらポタリングする。

この方法だと、お互いにスタート時間を気にしなくても良いし、走らなくても良いので気が楽だ。

河川敷道路は自転車の人、散歩の人、ジョッキングの人、皆な顔馴染みだ。

今日は農作業支援で芋掘りが予定されていたので短く切り上げる予定だったが、最近の雨で畑に機械が入れないとのことで中止連絡がり、馴染みのお爺さんとゆっくり話をした。

若い頃にプロに習ってゴルフを始めたことを知って、同じ経験をした者同志で大いに盛り上がった。

「パークゴルフは思いっきり打てないのでやらない。」意気軒昂なお爺さんはいつも愛用の太い枯れたドングイの枝を杖代わりに背筋をピンと伸ばして歩いている。

改めて後ろ姿を見ると、クラブを手にゴルフコースを歩いている姿だった。

 

 《この野花は何という花だろう。19.8.21   6:15 》

 

 


オーボエリサイタルのお知らせ

2019年08月20日 | 日記

九州のオーケストラでオーボエという楽器を吹いている息子が札幌でリサイタルを行うことになった。

札幌の高校の吹奏楽部にいた時に個人指導していただいた先生が福岡開催で進めていた企画を「札幌でも。」と会場の手配などをしてくださったようだ。

息子によると、我々夫婦も“開催実行委員”とかで、最近は予め電話で了解を得たコンサート会場や告知コーナーなどにちらしを持って出掛けている。

「このような感じになります。」と直ぐにデモンストレーションしてくれたところもあれば、ひと言「終わったらどうしますか。」とだけ聞いて受け取るところもある。様々だが、後援団体が自治体であればどなたも安心した顔になるのは面白い。

ファゴットと間違えることが多いオーボエだが、以前にNHKTVの朝ドラの『風笛』で宮本文昭氏のテーマ曲演奏で広く世に知られるところになった。『なつぞら』でも心象表現シーンで時々流れる。

 

芳醇で哀愁を帯びた音色に触れてみたいと思われた方、お足を運んでいただければ嬉しいです。

 

  ・日 時;(札幌) 2019年10月16日水曜日 19:00開演

  ・場 所;札幌市中央区南12条西6丁目414  「渡辺淳一文学館」

  ・チケット;チケットピアPコード 157560  

  ・料 金;一般3,000円 / 学生1,500円(当日 各500円UP)

                   

 

 


日本ラグビー

2019年08月18日 | 楕円 -Rugby-

ラグビーワールドカップ(RWC2019)まであとひと月になったが盛り上がりは今ひとつのような気がしている。

かく言う大昔のプレーヤーも6月の大学同期会で「見所を教えてくれ。」と聞かれて、「最近のルールは分からないし、TVも雑紙も見ていない。」としか返事が出来なかった。

商業主義に染まってはならないというシーラカンスのようなラガーが、今の日本ラグビーはどんなことになっているのか、お盆に一冊読んでみた。

書かれていることが全てそのとおりだとは思わないが、そもそもRWCに参加すべきかどうかで葛藤していた日本ラグビー界がある意味で健在であることに妙な安堵感を覚えた


 

著者は世界最高峰”とされる南半球のプロリーグの「スーパーラグビー」に日本から「サンウルブス」を参加さる原動力となった上野裕一氏(日体大OB)。

「今、日本ラグビーには目指すべきビジョンが無い。」という。ワールドカップイヤーでどうしたことだろうと読み進むと、どうやらプロ化を巡って日本ラグビーは“難破船”状態になっているらしい。

サンウルブズの2020年度シーズン限りの撤退、日本ラグビー協会幹部の大幅入れ替え、前回大会で南アフリカを破った時のヘッドコーチであるエディ・ジョーンズ氏の日本からの転出・・・全てがラグビーとアマチュアリズムという古くからの命題と無関係ではなさそうだ。

世界を目指すならプロ化を徹底すべきと考える上野氏は協会の「アマチュアリズムの堅持」は幻想と考える。

事実、RWCの勝者はイングランドを除いてスーパーラグビーで戦っている南半球のラグビー宗主国だ。

しかし、奇跡の勝利と言われた前回大会の南アフリカ戦の時にサンウルブスは存在していない。

主将のリーチ・マイケル始めメンバーは高校、大学、社会人と日本のアマチュア組織で育ち、確か何人かは個人としてスーパーラグビーのチームに所属してスキルアップしていたと思う。高校野球からプロ野球、大リーグ、世界リーグの構図だ。

社会人のトップリーグは既にプロチーム化しているし、同じフットボールのサッカーは世界の強豪チームに所属しているプレイヤーを招聘してワールドカップを戦っている。この方法で何が不都合なのか、というのが読後感である。

日本協会の肩を持つわけでないが、アマチュア組織がプロ組織を財政支援することはあり得ない。ましてや赤字体質の日本協会がスーパーラグビー運営組織から求められた10億円を負担するのは目的と手段が逆転してはいないか。

世界一を目指すのは理解するとして、そのためにプロチームが必須なのか。先ずはプロリーグに相応しい強さとセンスを備えることのような気がする。

WRC2019が終われば選手の多くが引退するであろうJAPANがサンウルブスの成果を出せるか、興味深く観たい。それが同期のA君への回答かな。

 

 

 

 

 

 


自転車旅にサンドイッチもいい。

2019年08月16日 | 円 -bicycle-

だいぶ前のことになる。東北を自転車旅していた時に、手甲脚絆で全国の城廻りをしている若者とユースで同室になった。朝、何と食パンに味噌をつけて食べていた。

塩分の取り過ぎだし、栄養が偏って身体に良くないのではと言うと、「汗をかくし、タンパク質が摂れるし、一度買えば暫く持つし、何といっても安上がり。」と答えが返ってきた。

実行はしいないままだったが、7月の道東自転車旅で朝食をいつものコンビニおにぎりから「食パン」に変えてみた。

挟むのはトマト、ハム、マヨネーズ。コンビニにサンドイッチは豊富だが、自転車旅の手製もなかなかいけるではないか。

パンは嵩張るが軽いし、当然のことながらやがて無くなる。安いし、野菜の残りでもあれば栄養も完璧だ。それに簡単だ。残っていれば非常食にもなる。

朝の出発時にテントの中で素早く出来てしまうのもいい。知床キャンプ場の朝、インスタントの味噌汁で特性サンドイッチを食べ、コーヒーを湧かしながらあの時の若者を思い出していた。

外は快晴。さぁ3度目の知床峠越えだ。

 

 《19.7.22    4:30 知床国設キャンプ場》

 

 

 

 


韓国叩き

2019年08月14日 | 日記

中部大学の特任教授で経産省OBの細川昌彦氏が日経電子版で、日本政府がとっている「韓国向け輸出管理の厳格化」、「韓国向け輸出優遇からの除外」には無用の誤解があると述べている。

制限対象は半導体製造に使われる3品目だったものが1,000品目に拡大されているが、そもそも現行の制度でもそれらの全てが個別許可の対象になるわけでなく、韓国への影響は限定的なのだという。

半導体製造に使われるレジストなる製品にいたっては許可対象は、日本からの供給量のたった0.1パーセントというから安部政権は何らかの思惑でそのようなことを始めたとしか思えない。

経産省はマスコミには説明しているという。だが報道は韓国の対抗措置に対するバッシング一色だ。反動は日本製品のボイコット、来日観光の激減という形で跳ね返ってきている。

細川氏はTVで記者の不勉強のせいにしているが、そもそもの日本の取った措置の馬鹿さ加減と情報操作の危険性を指摘すべきではないか。ジヤーナリズムはここでも沈黙している。

これから日米農産物貿易交渉、憲法改正議論が本格化する。広く情報収集し、判断しなければならないと思うこの頃。