楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

サモア戦

2023年09月28日 | 楕円 -Rugby-

 

 

明日29日の午前4時からラグビーワールドカップのサモア戦だ。

負けた方が決勝トーナメント進出を断たれるだろう。

互角、やってみなければ分からない。

 

ラグビーは如何に「ゲインライン」を突破して陣地を取るかのゲーム。

最終的にボールを相手のインゴールエリアにタッチダウン(トライ)するかだ。

ここまでは大方は理解しているけれど、中継解説で全く取り上げないことで実はラグビーの見所なのは、ゲインラインに加えて、「アタックライン」、「ディフェンスライン」、「タックルライン」という4つの仮想ラインの関係だ。

TV画面で実際に手書きで入れて貰えれば、「あぁナルホド」とラグビーの見方、優劣が分かって楽しいと思うのだが。

 

ちよっと小面倒くさいけど4つの仮想ラインは次のような関係になる。

■ゲインライン;双方のプレーヤーの接点からサイドのタッチラインに直角に引いたライン

■アタックライン;攻める側がゲインラインに対して、それを突破するために作る斜めのライン

(加速が必要であり、攻撃の変化、自由度を高めるために、通常は〝深い〟ラインになる) 

■ディフェンスライン;守る側がゲインラインに対して、それを突破されないように作る斜めのライン(攻めてくるプレーヤーに素早く接近してタックル出来るよう、通常〝浅い〟ラインになる。)

*深い、浅いはゲインラインに対する角度の大小。

■タックルライン;アタックラインとディフェンスラインがぶつかり合うラインで、このラインが攻める側も守る側もゲインラインを越えている所に作ろうと攻防を繰り返す。(優勢か劣勢かが分かる)

*アタックラインとディフェンスラインはボールの奪い合いで攻守がめまぐるしく変わるため、瞬時に作り変えていかなければならない。

 

中継では基本的な反則が説明され、ボールを持って独走するプレーヤー、キックの上手いプレーヤーなどがフォーカスされるが、実はそこに至るまでの4つのラインの織りなす攻防がラグビーの見所なのである。

 

セットスクラムとラインアウトの時のアタックラインとディフェンスラインは異なるので、それを見ていると4つのラインの関係が分かり易い。

自軍ゴールライン近くまで攻め込まれた時は、ゲインラインとゴールライン、タックルラインがほぼ一本に重なる関係になるので、意外とトライを取れない。

スクラムの組み直しが繰り返されるので、守る側は消耗するばかりだ。

 

双方のプレーヤーがもみ合っている時(接触)に4つのラインがどう形成され、変化してゆくか、TVの限られた画面では限界があるが、一度競技場で実際に見てみると理解出来る。

 

ゲインラインを一番突破し易いのは密集(セットスクラム、ラック、モール)やラインアウトの周辺であり、スクラムハーフやFW陣の肉弾戦が行われる。

キックはボールを相手に取られるリスクがあるが、ゲインラインを大きく越える戦術になる。

 

ラグビーのオフサイドはレフリーでしか分からない?ので無視してゲインラインをどう突破しようとしているか、それをどう守ろうとしているか楽しむのが一番!

フレーフレーJapan!!

 

【写真】

キヤップを被ったJapanメンバー。

今は国際試合の出場数がキャップ数になっているが、初期の頃のイギリスでは4ヵ国対抗戦(イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド)に出場する選手に、チームジャージーの端切れで作った小さなキャップが記念として送られた。

 

 

 

 

 

 


十勝岳吹上露天風呂へ 4

2023年09月26日 | 『私の自転車旅物語』

今日は9月26日。

十勝岳白銀荘の二段ベッドの布団でぐっすり寝た。

もうすぐ日の出の5:21,日の入りは17:21だ。

秋分の日は正しい。

 

気温は上富良野市街で13℃、標高1000mのここらは10℃くらいか。

昨日より6℃くらい高そうだ。

今年は夏の猛暑で紅葉が1週間程度遅れていると昨日(25日)露天風呂で地元の人が話していた。

 

 

昨日、今年で最後かもと決めている〝吹上露天風呂登山〝をスタート。

荷物は着替えとレトルト食品だけにして軽くした。

 

 

右手遠くに十勝岳の白い噴煙がみえる。

 

 

山林檎の並木。

今年はいつもの1/3の大きさ、さくらんぼくらいだ。

やはり猛暑の影響かもしれない。

 

-と、ここまで書いて朝の吹上露天風呂へ。5:45

(2019年の夏に訪れた時の写真より)

 

近くで訓練中の自衛隊員5名が湯に浸かって疲れを癒やしていた。

いろいろ話す。頭が下がる。-

 

 

自転車登山に戻って。

10kmを切った。半分くらい走ったことになる。

これから徐々に勾配が上がる。

帰りに数えたら十勝岳温泉と白金温泉の分岐までの7kmに、葛折のカーブが31個あった。

休み休み、ひと踏みひと踏み進む。

 

 

残り2.5km。

残り9Kmからここまでが胸つき八丁。何度止まったことか。

昼の握り飯が美味かった。

 

 

 

今年のツール•ド•北海道で悲しい事故があった。

下りで追い越し車線に出ていたようだ。

警察、主催団体の双方で原因を調査しているが、まだ分かっていない。

 

 

あと2km。

ここまで来れば後は小さな丘を越えて下った所がゴールの吹上露天風呂だ。

疲れが飛ぶ。

 

 

ゴール!!

宿は直ぐ近くの白銀荘。

いい温泉があるけど、先ずは野趣あふれた標高1,000mにある露天風呂に入る。

へとへとの身体を熱いお湯がリフレッシュしてくれた。

 

 

地元のオヤジさん数名、ツーリングの若者 3人、ドイツ人ペア。

沖桜と共に稚内まで北上し、紅葉と共に帰るというダイナミックな沖縄のオヤジさんもいた。

ハブを見かけたらラッキー?とのこと。

沖縄自転車旅はハブが怖くて行っていない。

 

 

 

今朝は白銀荘の食堂で万太郎で泣けた。

昨日、山登り中に聴いていた小川洋子の「13人兄弟」という短編に「スエコザサ」が登場していた。

優しい主人公に万太郎が重なる。

 

おにぎりとカップ麺を食べて下山開始。

 

 

白銀荘から出て間も無く〝KOM2〝のマークが目に入った。

King of mountain。

ツール•ド•北海道の山岳コースの頂上付近に設定され、通過の3位までポイントが付与される。

その日のレースで2箇所目になる。

 

ここから下りになり、中央大学五十嵐選手もこのマークを見て通過していただろう。

その数分後に悲劇が待っているとは。

ご冥福をお祈りするばかりだ。

 

ここまで断続的に書いていて、富良野から札幌への高速バスの人になった。

家に帰ったら反芻することがいろいろ有りそうな山登りだった。

兎にも角にも安全で秋晴れに恵まれて終われたことに感謝だ。

 

 

 

2023.9.26   14:15   富良野から札幌へのバス車中にて。

 

2023.9.26  14:15    富良野から札幌へのバス車中にて


十勝岳吹上露天風呂へ 3

2023年09月25日 | 日記

 

喘ぎ喘ぎ、吹上露天風呂に無事到着!

10時に上富良野キャンプ場を出発して14時到着。

19kmなので時速5kmだ。

 

露天風呂に入って、今晩の宿の白銀荘の温泉に入って、レトルトの豪勢な晩飯を食べていたら、ビールが回った。

 

続きはまた書こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


十勝岳吹上露天風呂へ 2

2023年09月24日 | 日記

 

 

快晴の下、富良野から上富良野まで気持ち良く走った。

特産のタマネギが収穫期を迎えている。

 

無事、日の出公園キャンプ場に到着したが、テントのポールを忘れてきた!

幸い小さなサイズのバンガローが空いていて、ちょっと高いが利用するしかない。

 

明日、自転車でおっちらえっちら行く十勝岳が、とおくに白い煙を吐いて待っている。

 

 


吹き上げ露天風呂へ 1

2023年09月24日 | 日記

 

JRで札幌へ

 

朝の自転車散歩コースの川にサケが登り、最低気温が10℃前後。

キャンプもそろそろ限界だ。

 

天気が良さそうなので、十勝岳自転車登山に出掛けることにした。

富良野まではバス輪行し、上富良野の日の出公園キャンプ場まで17km、そこから標高1,000mにある「吹き上げ露天風呂」まで19Kmだ。

最後の7Kmくらいが本格的な上りになる。

 

今日はキャンプ場泊まり。

休み休み、今年も行ってみよう。

 

 


収穫の秋

2023年09月22日 | 農作業ヘルパーの記

2023.5.27

 

2023.7.27

 

2023.9.16

 

家の周りの畑から麦が刈り取られ、稲も刈り取られ、馬鈴薯が掘り上げられ、残っているのはビートと大豆、大根、キャベツくらいになった。

9月も残り1週間、暑かった夏も姿を消した。

 

先週は雨続きで、予定していたJAの農作業はみな中止になったが、今週は久し振りの大根の洗浄・選別・箱詰めに3日間出掛けた。

洗浄、選別は機械化されている。

 

1日およそ1,000ケース。処理量は本数にして10,000本近くになる。

その10,000本を収穫コンテナから取り出して、洗浄ドラムに続くベルトコンベアに乗せるのが仕事だ。

こんなに誰が食べるのだろう?とふと考えることがある。

1週間ずつ播種をずらしているので、10月まで続く。

 

本州では夏の猛暑で野菜の生育がよくないようだが、この辺りはいつもの年と変わらない。

ニュースで北海道の海でふぐ、ぶり、マグロが獲れていることを伝えている。

北海道にはふぐの調理師さんが少なく、加工技術も無いので西日本に移出しているとのこと。

海水温が上がっているようだ。

 

夏の自転車旅で、大間の元漁師のオヤジさんが言っていた「これからマグロは宗谷海峡。」が本当になったら農業も漁業も相当様変わりしているだろう。

 

春にT農場さんから苗を貰った我が家の「ゆめぴりか」が頭を垂れている。

昔を偲んで、籾を瓶に入れて棒で突いて玄米にしてみようかなと思う。


今朝のイングランド戦

2023年09月18日 | 楕円 -Rugby-

日本12点、イングランド34点。

ワールドカップ2戦目のノーサイドの笛が鳴って、リーチ・マイケルがゴールポストを背に、崩れるように座り込んだ。

紳士の彼があのような姿を見せるのは本当に珍しいことではないか。

疲労ばかりでは無いと思った。

 

いくらやっても勝てない。

それもノートライに抑えられて。

その壁の前にへたり込んだように見えた。

自分でも何度も体験したことなので心身の痛みが伝わってきた。

 

レベルが追いついていると思って挑戦しても相手はまたその先を行っている。

追い越すことは本当に厳しく、難しく、時間がかかる。

 

次のサモア戦は絶対に落とせない。

彼らの破壊力は相当なモノだ。

 

今朝のイングランド戦で、後半直後にバックスのセンター付近から左サイドにパスキックが出て、ウイングがキャッチして飛び込んだトライがあった。

日本が伝統的に得意とする戦法のお株を奪われた。

 

サモア戦では肉弾戦に巻き込まれずに早くボール出しをして、バックスの華麗なパスキック技を見せて欲しい。

 


フットボールかハンドボールか

2023年09月16日 | 楕円 -Rugby-

Rugby World Cup フランス大会が開かれている。

日本はチリに1勝し、18日のイングランド戦に繋げられるか。

ラグビー発祥の強豪国で前回は準優勝、日本は勝ったことが無い。

 

大学でラグビーをやっていた頃、イングランドが来日した。

当時の白地に真っ赤な薔薇のエンブレムを胸に付けたジャージーは鮮烈だった。

 

日本は6-0で破れたがノートライに抑えたのは奇跡的なことだった。

或いは本気?でなかったのかもしれないが。。。

 

ラグビーは英国ラグビー校のフットボールの試合で夢中になったエリス少年がついついボールを抱えて走ってしまったのが始まりと言われている。

〝母なるフットボール〟から生まれた。

 

最近のラグビーは密集の周辺で細かくパスを繋ぐ〝ハンドボール〟の様相だが、今回のイングランドはどうなのだろう。

キックを多用するフットボールかラインパスを重視するハンドボールか。

 

司令塔のスタンドオフ(No10)の選手は初戦で「ドロップゴール」を2本決めている。

ボールを一度地面に落として、跳ね返ったところを蹴る「ドロップキック」でH型のクロスバーをクリアすると3点が入る。

難しいキックで、相手ゴールポストの正面辺りで相手ディフェンスと距離がある状態の時に狙う。

スタンドオフはキック力のあるフットボール派かもしれない。

 

最近はあまり見られなくなったドロップゴール。

試合の流れを引き寄せる時、ダメ押しで相手を突き放す時、一発逆転を狙う時に使われる。

18日はどんな展開になっているだろう。

 

望ましいのはスタンドオフの動きを封じること。

スクラム最後列の左右のフランカー(No6,No7)が、相手スクラムハーフからスタンドオフにボールがパスされる時に早いタックルでプレッシャーをかけられるかどうかにかかっている。

 

【2019 日本日本大会の時のBlogから】

Rugby 今昔 - その2 無くなったプレー、「有り」になったプレー - - - 楕円と円 By I.SATO (goo.ne.jp)


庭のホップに実がついた

2023年09月15日 | 日記

 

半月ほど前に、ニュースでビール工場に運び込まれている映像が流れていたが、

庭のホップにも淡い緑色のぼんぼりのような実がついた。

久し振りに雨が晴れ上がって、青空に清々しい。

 

2009年にニセコ・五色温泉と岩内町方面に自転車旅をしたことがあった。

開拓使のお雇い外人であったトーマス・アンチセルが、1871年(明治4年)に岩内で地質調査をしていて野生のホップを発見し、ビールの醸造を進言したことが北海道のビール発祥の起源であることを知った。

地質学者とビール、予期せぬ結びつきだった。

 

幾多の変遷を経て、住んでいる恵庭市にサッポロビール工場、隣の千歳市に麒麟ビール工場が建っている。

 

ホップは、ビールの製造工程では麦芽から作った麦汁を煮沸する時に加えることで特有の苦味と香り付けがされ、泡持ちをよくしたり、殺菌効果を高める働きがあるという。

囓ってみるとほろ苦く青臭い。

 

ホップの種類は多いようだが、25年前に園芸市で買ってきた我が家の品種は分からない。

庭のホップを眺めながらビールを飲む季節になった。

 

 

  

2023.9.15
 
 
 
岩内町の歴史博物館にて 2009.9.5

 

 


美空ひばりの反戦歌

2023年09月14日 | 日記
今朝のラジオで聴いた美空ひばりの『一本の鉛筆』。
 
初めて聴いた。
 
 
 
 
作詞 松山善三 
作曲 佐藤 勝
 
 
「第1回広島平和音楽祭」(1974.8.9)で披露され、美空ひばりは第15回(1988.7.29)でも唱っている。
 
この時は大病を抱えての公演であり、楽屋で点滴を打ちながらの公演だったそう。
 
 
翌年、1988年6月24日に亡くなった。
心に沁みる名曲だと思う。