楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

田植えに太陽フレアの影響 ?

2024年05月24日 | 農作業ヘルパーの記

    小型トラックの苗と田植え風景  2024.5.22


猛烈な南東の風の中で田植えが進んだ。
上空を航空機、自衛隊戦闘機が向かい風の中、新千歳空港をめがけて飛んでゆく。

田植え作業は育苗ハウスからの苗の運び出し、田植え機への積み込み、空の苗箱の洗浄、納屋への運搬などが分担して繰り返される。


昨日(5/23)、残り田んぼがあと5枚となったところで田植え機が自動運転の信号を受けられなくなって中断、午前中はハウスの片づけを行い、午後から手動運転で田植えを再開した。

自動運転では田植え機の上で苗の補充を手作業で並行して行えるが、手動運転では一旦、田植え機を止めなくならず効率が少し落ちる。


急遽、機械屋さんが呼ばれたが、近隣で同じような現象が起きているとのこと。原因不明。〝太陽フレア?〟で話はもちきりになった。
そうだとすると身近なところにも影響を及ぼしているということか。


今日で田植え作業は終了し、12棟ある育苗ハウスのビニール撤去作業が3日間行われる。
当方のT農場の作業支援は本日で終了。さて、ガンバルか。







【参考】農業新聞




農作業もそろそろ終わり

2023年10月27日 | 農作業ヘルパーの記

奥から流れてきた馬鈴薯が中央でサイズ別に4つの方向に分かれる。2023.10.26

 

今年のJAの農作業支援もそろそろ終了時期を迎えた。

今、畑に残っているのは、ビート、大豆、小豆。

今年随分通った大根選別出荷作業は終わった。思えば酷暑の夏から4カ月、早い。

それなりに身体が動かせるのは幸せなことだと思う。

 

昨日はY農場で「原種」馬鈴薯(一般農家が使う種子馬鈴薯を栽培する農家に供給される。種のたね。ややこやしい。)の仮選別作業だった。

規格外などを除いてサイズごとに分別し、大きな袋に収納する。

 

機械選別されてベルトコンベアを流れてきたものの中には大き過ぎたり、小さかったり、基準と違うものも混じる。

それをベテランの女性がピックアップし、それを本来のサイズの袋に運ぶ作業などだった。あちこち歩く。

 

11月に本選別をして20Kgの紙袋に詰めてJAに出荷し、指定された種子馬鈴薯栽培農家に配布されて増産されたものが一般の農家で使われる。

なかなか手間がかかっているが、品種の特性が維持されるよう法律でシステム化されている。

不足しないよう、収量とともに、病気の発生に一番気を使うという。

 

求人アプリで男子学生アルバイトが二人来ていた。

午前中働いて、昼からの講義に出るため帰っていった。

少しでも稼いで親の負担を減らそうとしているのか、好きなことにお金を使おうとしているのか、聞かずじまいだった。

出欠が厳しくて単位を取るのも大変そうだ。

 

Rugbyの練習の無い月曜日はバイトに明け暮れ、貰った賃金は馴染みの居酒屋にたむろしている寮生と一緒に使い切っていた長閑な学生生活を送れたのは幸せだった。

 


収穫の秋

2023年09月22日 | 農作業ヘルパーの記

2023.5.27

 

2023.7.27

 

2023.9.16

 

家の周りの畑から麦が刈り取られ、稲も刈り取られ、馬鈴薯が掘り上げられ、残っているのはビートと大豆、大根、キャベツくらいになった。

9月も残り1週間、暑かった夏も姿を消した。

 

先週は雨続きで、予定していたJAの農作業はみな中止になったが、今週は久し振りの大根の洗浄・選別・箱詰めに3日間出掛けた。

洗浄、選別は機械化されている。

 

1日およそ1,000ケース。処理量は本数にして10,000本近くになる。

その10,000本を収穫コンテナから取り出して、洗浄ドラムに続くベルトコンベアに乗せるのが仕事だ。

こんなに誰が食べるのだろう?とふと考えることがある。

1週間ずつ播種をずらしているので、10月まで続く。

 

本州では夏の猛暑で野菜の生育がよくないようだが、この辺りはいつもの年と変わらない。

ニュースで北海道の海でふぐ、ぶり、マグロが獲れていることを伝えている。

北海道にはふぐの調理師さんが少なく、加工技術も無いので西日本に移出しているとのこと。

海水温が上がっているようだ。

 

夏の自転車旅で、大間の元漁師のオヤジさんが言っていた「これからマグロは宗谷海峡。」が本当になったら農業も漁業も相当様変わりしているだろう。

 

春にT農場さんから苗を貰った我が家の「ゆめぴりか」が頭を垂れている。

昔を偲んで、籾を瓶に入れて棒で突いて玄米にしてみようかなと思う。


農作業支援 -納豆大豆-

2023年06月29日 | 農作業ヘルパーの記

毎朝、納豆を食べている。

最近は小粒の製品が多い。

箸で混ぜると昔の大粒の納豆より粘りが出て美味しく感じる。

住んでいる恵庭で栽培されている大豆は殆どが納豆用の小粒大豆だ。

 

今週はO農場に二日間、小粒大豆の雑草とりに出掛けた。

丈が20cmくらいに育った小粒大豆の畝は長さが200m近くある。

遙か遠い〝ゴール〟を目指して、中腰になったり、地面に四つん這いになったりして、10cmほどに伸びたタデ、アカザ、前作の野良薯などを取り除いて腰に付けた容器に入れて行く。

 

農業は雑草との戦いだ。

この地球上で圧倒的に生育している草木の中に人間は僅かな農地を作って食料を栽培しているのだから仕方が無い。

 

ひと畝30分。

何回も行ったり来たりしながら昔の納豆のことを想い出していた。

 

小学校の頃は豆腐屋のアルバイトがリヤカーで豆腐、揚げと一緒に売っていて、小学校の上級生のNさんがリヤカーを曳いていた時もあった。

角のような型をした真鍮のラッパを上手に吹いて、朝夕の街中に流れる長閑な時代。

それは「ト-フ-」と聞こえた。

一日が始まり、一日が終わる知らせのようだった。

 

豆腐屋のIさんはどうしているかなぁ。

小柄でほっぺたが赤く丸い顔をしていて、クラスの皆なは「Iのトーフ屋」と囃し立てた。

今だと立派なイジメになってしまうが何故かカラッとしていた。

 

昔の納豆は〝薄皮〟で三角形に包まれ、太陽を思わせる赤い模様の包装紙のデザインが印象的だった。

本州では水戸納豆に代表される藁に包まれたものだと聞いたことがある。

材木を薄く紙のようにした〝薄皮〟自体が無くなり、三角納豆も消えた。

 

200mの畝を行ったり来たり、単調な作業をしながらこんなことを想い出したりしていたら雑草取りの一日が終わった。

 

納豆がなおのこと美味くなった。

 

2023.6.29   ツル薔薇

 

 


農作業支援 -大根の選別-  

2023年06月17日 | 農作業ヘルパーの記

5月に田植えが終わって、JAの農作業支援依頼も半月ほど休みだったが、今週は二日間、O農場さんへ早出し大根の選別作業に出掛けた。

来週も三日間だ。

雪が融けて4月の畑が乾いた頃にマルチ栽培(ビニールトンネル)を始めたものが、60日ほど経って出荷時期を迎えている。

 

選別作業は「水洗い」⇒「サイズ分別」⇒箱詰め⇒「出荷」。

「水洗い」と「サイズ分別」は自動化されている。

 

畑からコンテナで持ち込まれた泥付き大根を洗浄ドラムに投入するコンベアに乗せる作業を男二人で受けもった。

箱詰めは専属の女性4人。

 

大根は一日で大きさが変わるので、同じ時期に植えたものは大体3日間で収獲しなければならない。

そんなわけで、大根の作付面積は箱詰めの女性を何人くらい確保出来るかで決まってくるそうで、最近はどこの農家も人手不足に苦労しているようだ。

 

形の悪いものは包丁でカットして別途、箱詰めにするが、今回はその作業も経験した。

形、大きさがまちまちのものを20Kg程度になるように素早く詰めるのはなかなか難しく要領を得るまで時間を要した。

 

大根の収穫は播種時期が3~4日程度ずつ違うので、秋の漬物用大根が終わる10月まで続く。

ここらの農家は他に米、麦、大豆、ビート、野菜類(馬鈴薯、キャベツ、白菜など)を栽培しているのでいろいろな作業が組み合わされて行われ、米と麦を除く作物の雑草取りや収獲作業に農協から依頼を受けて出掛けることになる。

足腰と相談しながら何とか今年も続けたい。

 

O農場の秋蒔き小麦 あとひと月もすれば収穫が始まる。 2023.6.16


稲のプランター水田??

2023年05月27日 | 農作業ヘルパーの記

JAの農作業支援で行っていた  Tさんの農場の田植えが25日に完了した。

18ヘクタールの水田に植えて、10棟の種苗ハウスのビニール、配管を撤去し、雑草除去などを行った。

今年も去年並みの通算、6日間の手伝いだった。

腰が痛い。笑

 

 

帰りにTさんから「ゆめぴりか」の苗を貰って、家の〝プランター水田〟に観賞用に植えた。

順調に行くと、7月に一瞬だけ消し粒のような白い花が咲き、9月には黄色く色づいた稲穂が見られる。

 

コメは赤道付近が原産であり、生育は日照よりは日々の気温を累積した積算温度に影響される。

通常は穂が出てから45日経過し、積算温度が1,000℃~1,050℃に到達したタイミングが刈り取り時期とされている。

精密機械のような農作物である。

 

そして、1粒の種籾が500倍に増える何とも有り難い食べ物だ。

因みに小麦は15倍~25倍。

 

2023.5.26

 

出来秋?まで、稲の生育がアップできますように。

 

 


今年も田植えが始まった

2023年05月20日 | 農作業ヘルパーの記

2023.5.18-19

 

T農園さんで今年も田植えが始まった。

恵庭では早い方だ。

 

4年連続でJAの作業支援で行くことにした。

18haに苗を植え終わるのは今月の末頃になる。

 

作業は、田起こし、水入れ、代掻き、ゴミ上げと続き、18日が田植え初日となった。

JAの作業支援は、ゴミ上げからになる。

 

水の張られた水田の土を代掻きして混ぜると藁屑が浮いてくる。

それが風下の角に溜まるので、柄の長い熊手ですくい取って畦に上げる。

 

今年初めて1日だけ経験した。

両腕、脇腹の筋肉を使い、手の親指にマメが出来きた。

 

 

田植えはGPSを利用した機械が行うので、作業は温室でひと月成長した苗を小型トラックに積み、圃場へ運搬し、田植機に積み込み、再び温室に戻るという工程を5~6人で分担して繰り返し行う。

圃場で空になった苗箱は水路で洗い、トラックに積んで母屋に運ぶという作業が合間に行われる。

 

初年目は全体の時間の流れが掴めずうろうろしたが、最近はどこのポジションでも少し余裕を持てるようになった。

 

いつも思うのだが、手植えの時代は大変な重労働だったわけで、農家の人には頭の下がる思いだ。

 

田植機はポットの底をピンで打って、ローラーに落とし、アームが田に植え込む。

本当に良く考えられた機械だ。

 

お土産に自家用のアスパラガスを貰い、長いまま油で炒めて塩・コショーでビールのつまみに。

うま味が閉じ込められ、ポキポキして美味!

 


トマトとレタス

2023年05月02日 | 農作業ヘルパーの記

正面は恵庭岳 1,320m

 

連休前の農作業支援はYさんのところでトマトのハウス内定植とハウスレタスの収獲だった。

昨年は11月の雪が降りそうな肌寒い時期に、ハウスの撤去作業をした。

 

今年は初めての春のハウス作業がYさんの農場になった。

この時期、北海道はやっと畑起こしの季節。

山に雪が残り風はまだ冷たいが、ハウスの中の作業は汗がしたたり落ちる。

 

 

トマト

 

別のハウスで種から60日間育てた中玉トマトの苗。

三輪車で運び込んで、収穫し易いように花が通路側になるように定植する。

成長とともに段々にワイヤーを張って、テープで固定してゆく。

6月から出荷が始まる。

 

レタス

  

 

レタスの収穫。

包丁で根元を切って、外葉を何枚か取り、ひと箱に6玉を入れて午前中に農協に出荷する。

乾燥しないように上部をレタスの葉で覆う。

 

今日(2日)は4人で145箱を作った。

キャベツのように重くはないが、腰が痛い!

 

小さいのを3玉貰ったので、家の昼はパンとレタスサラダ、スープにして貰った。

連休明けは大玉トマトの定植が待っている。


2023 農作業支援事業スタート

2023年04月29日 | 農作業ヘルパーの記

 

住んでいる街の回りの畑起こしが始まった。

今年もJAから農作業支援の依頼が来て、25-26日の種籾播きが初仕事だった。

 

半年、〝冬眠〟していたので足腰に堪える。

行った先のFさんの奥さんは「冬は肩が凝る。」と言う。

何もしないでいると身体の調子が狂うらしい。

中腰姿勢の多い農作業は素人にはキツイけど、今年も行ける時は頑張ってみる。

 

田植え仕事はこれまで経験しているが、「種籾播き」は初めてだった。

納屋の機械で均等に種籾が蒔かれた70Cm✕40Cmくらいのトレーを木枠のパレットに積んでビニールハウスまで運び、レールに乗せられた台車で中に搬入する作業だ。

 

木枠のパレット1台に200枚積まれている。

一つのハウスにパレット4台、800枚を2時間くらい掛けて、レールに乗せた台車で運び込む。

 

 

トレーを敷くのも今は機械。手作業の時代は大変だったことだろう。

 

 

4日くらいで発芽するという。それまで銀シートで覆う。

 

 

両サイドに雑草防止のための青いネットを敷き、天井に散水用のパイプラインを布設して完了。

 

二日間で4棟(8ha分)に苗床を搬入した。

1ヶ月後に田植えが始まる。

それまではハウス内温度が40℃以上に上がらないよう風を入れたりして小まめな管理が必要だ。

ひと粒、ひと粒の米に手間がかかっている。

 

コメが余り、肥料などの資材価格が1.5倍~2倍に値上がりして経営環境は厳しい。

少しでも手助けになればと思う。


来週は2022 最後の農作業

2022年11月11日 | 農作業ヘルパーの記

最低気温が氷点下に近づいてきた。

窓の網戸を外し、アジサイを冬囲いし、あっという間にひと坪農園を片付け、車のタイヤをスタッドレスに換えた。

 

周辺の農家の畑に残っているのは甜菜だけかなと思っていたらJAから来週2日間、人参の収獲・選別作業の支援依頼があった。

日中も最高気温は10℃を切る。

人参は甘味が増すのかな。

寒風が身体に浸みる季節だがやってみることにした。

 

2021年の農作業支援の最終日は10月15日、2020年は11月5日だったので今年は10日程度も遅い。

年々、JA登録者が高齢化して離脱しているとも聞く。その影響かもしれない。

 

 

《2022.11.7  17:30   トマト農家Yさんのハウスから恵庭岳(右端)を望む》

 

先週から今週にかけては延べ4日間、トマトハウスの撤去を初めて経験した。

今年の収獲を終えたハウスのビニールを天井に巻き上げて背骨に縛り付け、枯れたトマトの樹を外へ運び出す。

長さが100mもあり、1日に2棟をやると日没近い午後4時になる。

 

トマト専門のYさんは25年前の新規就農だった。

年齢は50才台の半ばか。

当時はトマトも新規就農も珍しい時代だったようで大変な努力があったと思われるが、今では町の直売所の人気コーナーになっている。

 

ハウスはパイプとビニールという異質な物を細かな金具、ワイヤー、ゴムで実に巧みに接続している。

最初の組み立ても毎年の一部解体も大変。農家は凄い。

 

我が家の収穫物はシイタケだけになった。

 

2022.11.11