楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

角打ち 

2022年06月29日 | 日記

2022.6.24

 

知人のAさんが朝の自転車散歩の時に、「小樽に〝角(すみ)打ち〟がある。」と言うので、先日、行ってみた。

Aさんは昔の職場の先輩で、月に1回、「例会」と称して近くの焼き鳥屋と居酒屋で呑む。

居酒屋の主人のKさんと札幌在住のTさんを誘い4名になった。

あいにくの風と雨だったが、誰からも「どうする?」との電話は来ない。笑

 

久し振りに張碓の海をJRの車窓から眺め、2,500円だったか、今は無き〝JR一日散歩切符〟で滝川、長万部、新得方面へとこの4人で温泉と酒を満喫した想い出が蘇る。

鈍行列車でゴットン、ゴットン揺れながら夏の稲穂、秋の紅葉、冬のエゾマツを眺めながら飲んでいると、小さい頃に大人達が駅弁でチビチビやっていた姿がいつも話題になった。

我々もそんなトシになったか・・・。

 

小樽駅からバスで手宮の日帰り温泉に向かった。

ゆっくり浸かって、昼の宴会だ。話題は〝一日散歩切符〟の想い出。

 

ひと眠りしてから小樽市街地までバスに乗り、ちよっと寂しいアーケード街を歩いて夕方5時に目指す「小樽酒商たかの」の2階にある「角打ち」に着いた。

 

「角打ち」

聞いたことはあったが・・・。

調べてみると、始まりは北九州北工業地帯らしい。

 

炭坑や製鉄所の深夜労働者が仕事を終えて一杯やる場所に選んだのが、朝から営業している酒屋だった。

酒屋の小さなカウンターで、枡の「角」に口を付け一杯飲む姿が「角打ち」になったとのことだ。

飲むことを「打つ」と言ったのは、〝博打打ち〟から来ているのではないか。

炭坑で育った人間の勝手な想像である。

 

その後千葉に新たな製鉄所が出来て、労働者が北九州から関東に移り住むことで、角打ちの文化も徐々に広がった。

酒屋の店頭で酒を飲む風習は古くからあり、関西地方では、酒屋で立ったまま飲むことを「立ち呑み」、東北地方では「もっきり」、山陰地方では「たちきゅう」と呼ばれるという。  

北海道は「モッキリ」か。

 

今では洒落た「立ち飲み屋」にサラリーマンや若い女性が立ち寄る時代になった。

 

   

 

「小樽酒商たかの」の主人から良い話しを聞かせてもらった。

「高齢者のグループがちょくちよく来るが、大抵、中に我の強い人がいて自説を曲げずにケンカごしになったりする。貴方たちにはそれが無い。お互いに相手の話を良く聴いて会話を楽しんでいるのが素晴らしい。」と。

九州から始めた全国各地の銘酒漫遊の旅が止めども無く続いた。笑

 

 

【初心者のための利用方法 -ブログ記事より-】

・主人の居るカウンターで1枚100円のチケットを適宜、購入

・冷蔵庫の中の日本酒をチョイスして主人に注いで貰いチケットで支払う(殆どの酒が1杯500円)

・肴を適宜注文(300円~600円、その日の通しはセットで300円;写真)

・水も一緒に飲んで悪酔い防止!

 

この日のチケット代は3,000円/ひとり でした。

終わり。


初キャンプ -つづき-

2022年06月28日 | 円 -bicycle-

6時頃に夜中の雨が上がり太陽が覗いた。

やれやれとコーヒーを飲む。

 

朝食は前夜の残りご飯に乾燥野菜と味噌汁の素を入れたお粥にした。

乾燥野菜は思いのほか野菜らしさが復活していた。

おかずは定番の卵2個とミニソーセージの目玉焼き。

食事はテントの外に限る。

 

8時過ぎだっただろうか、シートに仰向けになってラジオを聴いていると、「goo blogを書いている方ですか。」と声を掛けられた。

同じブログデの「ヒデの日常」さんだった。

自転車、山野草、昆虫の写真記事をいつも楽しみにしている。

 

仕事で長沼に来いて、私がキャンプしていることを知っていて尋ねてくださった。

初めての経験でびっくりするやら、嬉しいやら。

短い時間だったが、文字で読むだけより、会うというのは親近感が格段に深まる。

Kさん、これからも宜しくお願いします。

 

 

 

恵庭と長沼の堺に千歳川に掛かる『舞鶴橋』がある。

平成5年(1993年)10月竣工とある。

最近ペンキを塗り替えて新しくなった感じだ。

 

 

その旧い橋が長沼マオイキャンプ場に隣接した公園に移設保存されている。

昭和12年(1937年)3月竣工と読める。もう85年も経っている。

 

銘板によると、舞鶴橋が掛かっている辺りはアイヌ語で「シ・コツ(大きな沢)」と呼ばれていたが、「死骨」を連想するというので、飛来するツルに因んで「千歳」に変更し、橋も『舞鶴橋』になったという。

支笏湖もそのような経過にあると聞いたことがある。

 

今、長沼ではツルの餌付けが行われていて、8羽の定住が確認されているという。

やがて、『舞鶴橋』も復活するのかもしれない。

 

朝粥を作る 2026.6.27

 


初キャンプ

2022年06月26日 | 日記

 

自転車旅の野宿用具のチェックで長沼オートキャンプ場に来た。

今年は寒い日が続いて、いつもより1ヵ月遅い。

差し当たって旅の計画があるでなし、まあ影響は何もない。

 

明日からまた天気が崩れそうなので1泊だが、久しぶりに芝に寝転ぶのは気持ちがいい。

日曜日ということもあるの、テントは少ないかな。

 

 

恵庭と長沼の境にある舞鶴橋

 

千歳川

 

シンプル•イズ•ベスト

 

 


東京オリ・パラ費用報告の胡散臭さ

2022年06月24日 | 日記

世の中の目が参院選に向かい始めた21日に、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会がやっと最終の費用報告を行った。

大会経費1兆4,238億円は、2020年12月(バージョン5)より2,202億円の減額、2021年12月公表の1兆4,530億円からも292億円の減額になったと財務省OBの武藤事務総長は胸を張っている。

 

組織委員会のHpを見ると億単位の実に簡単な表以外は掲載されていない。

そして、何と「注書き」に「上記は、2022年度以降の経費等の概算額を含む。」とあるではないか。どのような理由であれ、経費の一部は未だ確定していないのである。

タイミングは今しか無いと時間切れで出したのではないか。

 

さらに、あくまで推測であるが、費用の一部を組織委員会から外して国や都の通常経費に振り分けて公表されていた金額の枠内に収めたとしても分からないのである。

細部の開示要求があっても財団法人にその義務は無い。

 

国と都の負担は7,800億円と巨額だが、2022年度以降の概算見込み額を含む〝経費報告〟でよく財政当局が支出を決定したものだ。決算報告では無いのである。

金額の大小ではない。

不道徳な安倍政治を継続させた結果、税金の使い方が杜撰になって幾多の政治疑惑を生み、ことごとく蓋をしてしまってきた事実が問題なのである。

 

経費発表の21日に公式ウェッブサイトは閉鎖し、組織委員会は30日に解散する。

国会は閉じ、組織委員会会長の無所属の元スケート選手の橋本聖子参院議員は7月1日に自民党に復党する。

問い合わせには「一切応じられません。」の〝蓋をする〟姿勢がここでもありありだ。

 

コロナ禍にあってもIOCの強引な開催要求にただ従って、〝未来へ繋げる、平和の祭典、純粋で美しい〟的な言動を繰り返してきた関係者が如何に不誠実な幕引きをしようとしているかがよく分かる。

 

武藤事務総長のひと言がオリンピックの〝胡散臭さの〟全てを表しているように思えた。

「見積もった額より少なく着地させることができた。」

 

折りしも札幌市が地元の低い支持率の下で2030札幌冬季オリンピック誘致を前のめりになって進めている。

来春の札幌市長選挙に元・市民文化局長が招致阻止を公約に掲げて立候補の準備を進めているという。

オリンピックの幾多の問題点が浮き彫りになっても検証もされない。

巨大イベントを起爆剤に人口減少や経済の低迷などの課題を一気に解決しようとする手法は考え直す時期ではないか。

 


2022農作業ヘルパーの記 -野良薯取りの巻- 

2022年06月22日 | 農作業ヘルパーの記

馬鈴薯畑の雑草抜きと大豆畑の馬鈴薯抜きに行った。

片や馬鈴薯の生育保護、片や馬鈴薯の除去。

前年の収獲で畑に残った小さな馬鈴薯(通称、〝野良薯〟)から芽が出て成長(通称、〝野良生え〟)している。

 

雑草(「タデ」「ツユクサ」「アカザ」等)は手で引き抜いて肥料袋に入れて畑の外に排出する。

何回か経験して見落としも少なくなったが中腰はキツイ。

 

馬鈴薯畑の畝は台形で高く、隣の畝との間隔が狭くなっているので歩きにくい。

パートの皆んながヤジロベーのようにバランスを取りながら進む。

 

 

大豆畑の野良生え薯取りにはちょっとした道具を初めて使った。

ただ引っこ抜いても薯が土中に残るため、道具を根の周りに深く差して、薯、茎、葉を根こそぎ取り除く。

ハウスの使わなくなったパイプをT時型に溶接たとのこと。

 

誰かが作って広まったようで、農家には工夫したいろいろな農具がある。

 

《切っ先まで刃のある菜切り包丁~キャベツ、白菜、ブロッコリー収獲用》

 

頼まれた作業支援は3日間だが、収穫期まで暫く雑草取り、野良生え薯取りが続く。

今日(6/22)は私の最終日。

腰を伸ばし伸ばししながら、ガンバロウ。

 


hitaruでオール英国プログラムに浸った  

2022年06月19日 | 日記

 

1週間ほど前に、何気なく目に留まった新聞広告。

全席指定でオール3,000円というチケット設定はクラッシックでは珍しい。

 

いつものとおり、2階席の右前方をゲット。

N響の元首席オーボエ奏者で、指揮者の茂木大輔氏のご推薦どおり、比較的安くて音響も良く指揮者も演奏者も良く見える。

 

 

イギリスものを得意とする尾高忠明さんの指揮で、『「グリーンスリーブス」による幻想曲』などイギリスの作曲家の7曲を聴いていると、いつかスコットランドの古城を自転車で旅をする夢に浸っていた。

 

尾高さんのトークで貴重なお話も聞いた。

 

イギリス人はとても激しい人達で、「違うことは違う」とはっきり言うらしい。

大陸から渡って、先住のケルト民族をウェールズ地方に追いやったアングロ・サクソン族の血なのかと勝手に想像した。

どこかの国と違って、ジョンソン首相のロックダウン中の飲酒会食を忘れずに追求しているのもそのせいか。

 

イギリスではバロック時代にヘンデル(1685-1759)がドイツから帰化するまで、あまり有名な作曲者はいなかったが、

その後20世紀になって、エルガー(威風堂々)、ホルスト(惑星)、ヴーオン・ウイリアムズ(「グリーンスリーブス」による幻想曲)、ブリテン(ピーター・グライムズ)らが輩出したという。

何かしらの影響があったのだろうか。マスク越しで少し聞き取れないところがあった。

この日はこれらの作曲家を中心に、7曲が演奏され、知らない曲もあった。

 

威厳、哀愁、静謐さを持った響きの美しい音楽ばかりだった。

 

車を中島公園近くのいつもの駐車場に置いて、大通公園の北に位置する「芸術劇場 hitaru」まで歩いて往復したら二人ともえらい疲れた。

トシだなぁと笑った。

 

 

 

「グリーンスリーブス」による幻想曲(ヴォーン・ウイリアムズ)☆演奏データは不明です。

 

 


2022農作業ヘルパーの記 -大根育苗の巻- 訂正 

2022年06月18日 | 農作業ヘルパーの記

昨日の当Blogでの疑問

 ポットに落とした大根の種はひと粒なのに、圃場で間引きした時は2~3株だった 

が、今日、札幌の用事から戻る車の運転中に突如、思い出した。

 

ポットの種まきは「キャベツだった!」。

写真は全てキャベツのものです。

訂正します。済みません。

 


2022農作業ヘルパーの記 -大根育苗の巻-

2022年06月18日 | 農作業ヘルパーの記

5月下旬の田植えが終わるとJAの農作業支援はひと息をつく。

次に人手不足を迎えるのは7月からの馬鈴薯、キャベツ、カボチャなどの野菜の収穫期だ。

田植えと同じく、農家が一斉に作業のピークを迎える。

 

それ迄の間、いつもは1週間程度の道内の自転車旅に出るが、今年は肌寒いすっきりしない日が続き、恨めしく空を仰いでいる。

 

今週の2日間、初めてハウスでの大根の種蒔きと、ある程度育って畑に移植された苗の間引き作業に行ってみた。

 

昨日(6/17)は雲行きが怪しい中、間引き作業が始まった。

機械で移植された苗が株間10Cmくらいで2~3本ずつ10Cmほどに育っている。

丈夫そうなものを1本残して間引きする。

 

それぞれが離れていると簡単に抜けるが、密着しているとちょっとしたコツがいる。

始めて30分も経つと、慣れたおばちゃんに20mくらいの差をつけられる。「ゆっくりで良いから丁寧に」というのがJAからの教えだが、やっぱり焦る。(笑)

中腰がキツくなると片膝、四つん這いになって奮闘。畝毎に早く終わった人が手助けに入ってくれて次の畝に移動する。100mくらいあるだろうか。助け合いは嬉しい。

 

8:00から始めて10時30分頃に強い雨が降り始めてハウスで種蒔きをすることになった。

 

 

パレットに専用の土を敷き詰め、ローラーで窪みをつけ、一粒一粒、大根の種を落とす。

 

土で平らに覆って、

 

 

10日ほどで発芽するという。

 

 

2週間するとこれ位の大きさになる。

間もなく圃場に定植し、もう少し育ってから間引きとなる。

 

まてよ、種はひと粒ずつしか落としていないのに、どうして間引きの時は2~3本だったのだ?

圃場に直まきしていたのか・・・。作型によって作り方が違う?

今度収穫の時にでも機会があったら尋ねてみよう。

 

大根1本1本に大変な手間暇がかかっていることを知る。

 

 


カードの不正利用にご注意を  

2022年06月16日 | 日記

カードの不正利用の注意喚起メールはよく読んで対策は行っていたが不正利用された。

PC画面で定期的にチェックしていたら身に覚えの無い請求額になっていて気がついた。

 

利用明細を見ると、6月9日と10日にGOOGLE PLAY ***から一件310円の請求がずらり。

数えなかったが100件はあったのではないか。

他に請求者不明の10,000円が2回あった。

GOOGLEのアブリは使っていないし、使ったことも無い。

 

エッ、やっぱりあるんだというのが率直な感想だ。

直ぐにカード会社に電話連絡した。

 

カードは直ちに停止。「調査の上、不正使用であれば全額補償するからご安心を。」と聞いてひと安心する。

 

昨日、PC画面を開くと、7月の請求明細から不正使用は綺麗に消えていた。

どこからカード情報が漏れたのだろう。油断も隙も無い。

政府機関も大学も大企業もサイバー攻撃されるのだから個人のPCのセキュリティシステムを破るのはプロ集団にとっては朝飯前なのかも。

 

使っていないがネットバンキングでは口座から気付かれないように少額を何回にも分けて詐取する手口もあるとのことで、この手の対策は〝早期発見〟に努めるだけだ。

 

 

 

《2022.6.6  裏側にも2個》

3年目のシイタケほだ木に5個がなった。

味噌汁、バター炒め、焼き物、炒め物の具にとオーダーして、残り1個になった。

肉厚で歯触りに弾力性がある。

なめこはまだ出ない。

 

《2022.6.14  ちょっと歪》

 


野党は選挙情勢調査を衣替えする必要がある

2022年06月15日 | 日記

つい最近、妻が「交代して」と言う選挙情勢調査の電話が掛かってきた。

どういうわけかこれまでも何回かある。

 

その数日後にNHKと共同通信が世論調査結果を報道した。

ひよっとして・・・と思ったが電話は調査会社を名乗っていたようなので政党の調査だったのだろう。

今、政党も各メディアも選挙情勢調査の〝季節〟だ。

 

質問は、「投票に行くか、どの政党、誰に投票するか」という単刀直入の10問程度だった。これまてでも政権や政策に関する項目は無かったので与野党とも内容に変わりは無いのだろう。

電話調査と出口調査を最新の統計処理にかければ〝開票率ゼロ〟で当確が出るのも当たり前である。

シラケてしまう。

 

先日ある大学の先生がラジオで、今の大学では政治に関するものは教材として取り上げることは無いと話していた。かつての学生運動の負の遺産らしい。

その結果、学生は社会問題に関する活動をすると就職に影響すると考え、政治に関する話題は仲間でタブーとなり、支持政党などは口にしないという。

なので投票先が分からず、親に聞くケースもあるというから驚きだ。

 

自分はどうだったか・・・。身近な大学自治や寮の学生自治への強い意識を持った行動が当たり前の時代であり、これらが曲がりなりにも守られていたと感じたから政治そのものには興味は無く投票にも行かなかった。

今の学生にとっての政治評価の指標はどのようなものなのだろうか。

身近な「就職率」が良ければ現状維持・・・ということも聞く。

 

参院選を控えて、これからメディアの「中間・直前情勢」が賑やかになる。

日本人は多数意見に寄って行く性質があるので報道機関の予測は所謂「アナウンス効果」が大である。

ラジオを聴いていて、新聞予測で決めようと考える有権者が増えていても不思議では無いと思った。

 

〝「無党派層が〇〇割を占める」「まだ△△割が投票先を決めていない」から情勢は流動〟という報道機関の決まり文句であるが、この割合が下がるような政治への関心が高まらない限り、つまりは投票率が上がらない限り「不満足ながら現状維持」の政治の停滞は続くのだろう。

 

教育の現場でタブーとされているのなら、政党は選挙情勢調査を「投票に行かない」、「支持政党の無い」層にフォーカスした意識調査に衣替えして政党活動に活かすことを考えてはどうかと思う。

 

これほど課題が山積して、やる前から結果が分かっているような選挙も珍しい。

バラけた野党の責任大である。