楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

世の中は狭い

2024年02月29日 | 日記
27日は昔の職場の先輩と3人で17:00から近くのネパール料理店で新年会だった。


前菜  ネパールの食材  2024.2.27


その前に近くの温泉でひと風呂浴びることになっていた。
サウナでどっと汗をかくとビールが美味い。

ここから世の中は本当に狭いものだと思うことが続いた。
サウナにいた若者二人がどこかのオヤジさんに話しかけられている。

聞いていたら京都から大学の卒業旅行で来ていて、一人はオーケストラの指揮者を志望、一人はコンサートホールの企画運営の会社に就職するという。

「私の息子もその世界にいます。厳しいようだけどやり甲斐あると思うから頑張って!」とエールを送ってサウナ室を退出する二人を見送った。


暫くして露天風呂に行くと若者二人もいる。

音大の指揮科はそうそうオーケストラを相手に指揮法を学ぶことは出来ないので、採用も学年で二人程度。

普段はもっぱらピアノで学ぶということは聞いていたのでそんな話やら京都のホールには一度聴きにいったことがあること等を話していたらサウナの件のオヤジさんが露天に入ってきた。

話好きでコロナワクチンから政治の諸々まで大展開する。
最近、東京から恵庭に転居してきたらしい。

やっと露天風呂から退出するタイミングが出来て、出ようとするとなんと出身地が同じ芦別市。しかも同じ生まれ年であるという。

俳優の水谷豊、ジャーナリストの手島龍一が同郷であることで盛り上がり、湯当たりしそうになった。

世の中、本当に狭い。


カトマンズから来たというネパール料理店の人は来日して7年目。
その間日本各地の料理店で働いてきて日本語も上手。

ヒマラヤ山脈に近い地域は年中雪が残り、インド側はかなり暑いことを知った。


風に吹かれて  

2024年02月26日 | 日記
久しぶりに「風に吹かれて」を聴いた。
1963年、21歳のボブディランが仲間と公民権運動 人種差別について語り合っていて書いたという。

1970年、日米安全保障条約改定と大学紛争で封鎖解除した機動隊が常駐していた頃、学生会館か、寮の窓からか、流れていたことを想い出す。
日本に熱と力があった時代。




元の曲が黒人霊歌の「ノーモアオークションブロック」であることを知った。ブロックは奴隷が立たされた〝台〟を指す。
歌詞は烈しい。




紛争、人権、公民権、貧富差・・・
人間社会の根本的な問題は今も風に舞っているー。


選挙区の皆さん、4月の補選は大事です!

2024年02月24日 | 日記
自民党の裏金事件に関して、国会の政治倫理審査会が週明けの28日と29日に開かれることになった。

2024年度予算案採決の前提となる中央公聴会は29日に開催されることもさっさと決まった。

3連休に選挙区に帰ったセンセイ方が支持者からの批判に申し開きが出来る線で合意したという印象だ。


自民党は「政倫審で国民の皆様に説明しますから。」、「大事な新年度予算も成立させますから。」と。

一方、野党は「とにかく政倫審を開催させることにしましたから。」「これから国会喚問も要求してゆきますから。」と。


その政倫審は非公開、出席者は5人、質疑は一人当たり1時間。
野党の要望にゼロ回答してきた自民党が僅かに引いた一方的ルールだ。

出席者5人のこれまでの言動は「私は知らなかった。」であり、この後に想定される検察審査会で不利になるようなことを言うはずもなく、何も期待出来ない。


かくしてモリカケ、サクラと続いてきた〝誰が、何故、何に〟がまたもや閉ざされる。

「野党は手順を踏んで与党を追い込む作戦で、今度はヤル気だ。」と見る向きがあるがはたしてどうか。
中央公聴会を含めて予算を通すスケジュールが裏で決まっている。

これまで自民党は野党の要求にゼロ回答なのだから、野党は審議拒否をしてでもこの問題を徹底的に追及してもらいたかった。
暫定予算になっても仕方がないほどの腐敗した政治構造があるのだから。


政権党の政治家(屋)が組織的に法律を破って税金を説明出来ない闇のカネに変えていた社会は異常だ。

選挙区の皆さん、4月の衆院補選は大事です。



冬もピークか

2024年02月21日 | 日記
2月19日、「雨水」が過ぎた。
昨日は気温が高く夜中に雨が降った。昔の人は自然をよく観察し、暮らしていたものだ。

土の中の虫が動き出す「啓蟄」は3月5日、家の周りの雪の嵩がガサっと低くなり、朝起きが眠たく感じる。
体内時計が少し進んだか。


窓から見る雪にちらちらと霙が交じる。
宮沢賢治の有名な詩である『永訣の朝』の霙はこの時期のものなのだろうか。

春に向かう季節に病床の妹を思い、カザルスの演奏するバッハの「G線上のアリア」を聴きながら書いたのか。ではないかと言われている。

3分30秒の長い詩だ。



九響東京公演

2024年02月18日 | 日記



コロナ禍によって4年間延期されていた
九州交響楽団の東京公演を待っている。
あとひと月になった。


日本のプロオケは36団体(正会員25)。
地方オケが東京で定期公演することは珍しくなくなったが、九響の東京公演は実に20年ぶりという。

小泉和裕音楽監督になってから10年。
メモリアルイヤーになった。


春を思わせる暖かい陽ざしが入ってくる2階の部屋で、壁にずっと貼っていた4年前の公演ちらしを見ている。コロナ禍によって演奏会が次々に中止になった頃を思い出す。

息子が九響にお世話になってからも10年目を迎えた。

小泉音楽監督としてのラスト公演にたくさんのお客様が来てくださることを願っている。

お近くの方はこの機会に是非、熱くて優しい九響サウンドをお聴きになってみてください。





曲目でベートーベン4番が2
番に替わっている。


-最近心に残った曲-


サミュエル・バーバー(1910-1981)/ヴァイオリン協奏曲 - 第2楽章 
バイオリン/ジェームズ・バスウェル
マリン・オールソップ指揮/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団



政治不信が増幅される

2024年02月16日 | 日記
岸田首相が3月20日に韓国を訪問し、ユン大統領と会談する方向で検討していることが分かった。
 
再開された「シャトル外交」の2回目で、関係改善をアピールする狙いがあるとか。
 
北朝鮮の核・ミサイル開発に対し、日米韓3カ国の連携強化を確認し、元徴用工訴訟、日本人拉致問題も議題になるという。
 
 
3月下旬は2024年度予算案の国会審議が最終盤に差しかかる時期。
普通であればポーズとは言え与野党の激しい駆け引きが行われている時期で、緊急に訪韓しなければならない議題とは思えない。
 
韓国も4月に総選挙を控えている。
結果次第ではユン大統領の政権基盤が揺らぐ展開も予想される。
状況を見るのが外交というものではないか。
 
 
折しもアメリカ大リーグのドジャースとパドレスの開幕戦があって、大谷とダルビッシュが韓国に来ている。
 
岸田首相は開成高校で野球部にいて守備はセカンドだったらしい。
大谷フィーバーに便乗することが出来ると期待してもおかしくない。
 
しかし、首脳会談は口実と世間の誰もが見透かすのだから浅はかな観測気球である。
 
 
岸田首相はキョロキョロしながら敵を作らずに歩を進める政界遊泳術には長けているが、政策は周りが進言したことをあまり考えもせずに進めて、世論の動向を見ては修正するパターンを繰り返している。
 
今回の件も〝今でないでしょう〟と自民党の中からも?マークがいくつも上がっているようなので即引っ込めるだろう。
 
信用できない首相が政治不信を増幅させている。

難しい農業法が国会に出ている

2024年02月14日 | 日記
暑かった昨年の夏、JAの農作業支援で出掛けた先の大根農家のOさんが「そんなこと言われたって簡単に出来ないよぉ。」と半ば苦笑交じりに話したことがあった。

国は食べ物が不足した時に戦時下の農産物の強制拠出のようなことを考えているといったことだった。


それが「食料供給困難事態対策法案(仮称)」のことであることが先日の地元紙の報道で分かった。

食料エネルギーは国の安全保障にとって最重要なものだが、法案は自衛権行使の範囲などが大激論になっていた時の国家存立危機事態を連想させる。


報道によると、コメ、小麦、大豆など(特定食料)が不足する緊急事態の時に政府は供給目標を設定し、農家に増産計画の届け出を指示出来るとし、従わない場合は20万円以下の罰金を科すという内容だ。

輸入業者には輸入促進を要請し、農家、出荷・販売業者、輸入業者への立ち入り検査の規定も設けるという。


Oさんが言うように、コメを作るにも水田は転作で畔が取り払われているし、大根を減らして小麦、大豆を作るにしても専用の機械、施設が必要になる。

先にこのblogで書いた『食料・農業・農村基本法』の改正で目指す方向との整合性はどうなのかということもある。


重要なことは食料供給困難事態になって慌てて号令をかけるのではなく、今から計画的に食料自給率を高め、温暖化に対応した新品種の開発を加速させることではないか。

ミサイルより農業だ。

緊急事態は食料も飼料も肥料も農薬も輸入が戦争や気候変動で確保が困難になる事態であり、その場になって農家に号令かけても間に合うものではない。

2022年の食料自給率(カロリーベース)はコメ97%  小麦17%  大豆6%  野菜79%  果樹39%という実態にあり、総体では38%の頭打ちだ。


昔から言われているように、農業は工業のように装置を変えれば簡単に生産品目の切り変えが出来たり生産効率を上げたり出来る産業では無い。

岸田政権では農業に限らず諸々の政策が机上で考えた場当たり的なものが多く、世間の指摘に晒されては修正を繰り返している。


「食料供給困難事態対策法案(仮称)」もその轍を踏みはしないか。
時間に追われて霞が関の政策立案能力が落ちているように思えてならない。

政府自民党の農林水産部会で議論はされていると思うが、メディアは四半期ぶりに改正を審議している『食料・農業・農村基本法』とその関連法について国民の関心を高めないとこの先の備えが覚束ない。
























「食料・農業・農村基本法」が審議されている

2024年02月11日 | 日記
昨年夏の猛暑は道内の農業にも広く収量、品質の低下を及ぼしたことが道の調査で明らかになっている。

今朝の新聞(2/11)には隣の町の養豚業で出産を控えた多くの母豚が死んだことが報じられている。
異常気象と国際的な政情不安定等でこれから食料が安定的に確保されるかどうか心配になる。


「食料・農業・農村基本法」と言われても大抵の人にとっては〝何じゃソレー〟だろう。

日本の農業をどのように進めるかの基本を定める重要な法律が今の国会で四半世紀ぶりに改正される予定だがメディアで取り上げられることは少ない。

昔の仕事で携わった者としては寂しい限りであるが、農業は国の安全保障の手段そのもので、ミサイルよりも大事である。


記憶を蘇らしてみた。

現役の若いころは1961年(昭和36年)に制定された前身の「農業基本法」で仕事をしていた。

この法律は農業と工業の所得格差是正を主眼に制定され、人、モノ、土で成り立つ農業構造を改善し、生産性は飛躍的に向上したものの兼業化や労働力の流出、自給率の低下などの課題も生じて、1999年に「食料・農業・農村基本法」が新しく制定された。

法律名に「食料」、「農村」が加わったのは、食品加工流通が進展したこと、景観や文化、湛水機能といった農村の持つ価値、機能を評価しようとする意図があった。

農村の機能・価値は金額に換算すると30兆円と試算され、国内農業を守り海外との貿易交渉に臨む論拠ともなった。


しかし、1995年にGATTが発展的に解消されて設立された世界貿易機関(WTO)は南北の利害対立から完全に機能不全に陥り、2カ国間ないし複数国間の貿易交渉にシフトし、さらに牛海綿状脳症(BSE)の発生で基本法には「安全問題への対処」が欠けていることが明かになった。

この間、〝農業は過保護〟という間違った言説が流布されて国際貿易交渉で農産物が自動車の輸出を増やすための取引材料にされたことは残念で悔しい思い出だ。


今回の法律改正は現下の地球環境、国際情勢も踏まえて、▽食料安全保障の抜本的な強化、▽環境と調和のとれた産業への転換、▽人口減少化における生産水準の維持・発展と地域コミュニティの維持を3本柱にしているようだ。

これから基本法の改正(2024年)、基本計画の作成(2025年)、農業振興関連4法案の制定と続く。

食料危機時の対策や食料価格への合理的費用の考慮、多様な農業担い手人材の位置づけ、輸出の促進など、課題は山積だ。

今、この国の食料自給率は38%。(2022年)
いつまでも1Kgの肉を生産するのに8〜9Kgの穀類を必要とする〝サシの入った牛肉〟でもあるまい。

メディアが農業問題を多角的に報道し、国民の関心事になることを願う。




近くの商店街で 2024.2.10


政治資金収支報告書は抜本的な見直しが必要

2024年02月08日 | 日記
先日のブログで書いた地元選出の自民党和田義明衆議院議員の2022年分の報告書が1月31日付で修正された。

【資料は抜粋】




コピーの字が小さくて分かりにくいが、収入が226万円増え(安倍派=清和政策研究会からの寄付と明記、日付不明)、支出は変わらず、翌年への繰越額が990万円増えている。

和田議員は1月31日の自民党安倍派の報告で、2020年から2022年分について990万円のキックバックがあったことが明かになっているが、この額が2022年の繰越額の990万円と一致している。


つまりは、2021年からの繰越金を764万円増加修正し(2021年の裏金と思われる)、2022年はさらに226万円をプラスして翌年への繰越金を増額修正したということだ。

結局は裏金の990万円の使途は明らかにせず、すべて繰越金として処理したことになる。
「990万円は口座に残ったままです。」と詭弁を弄するのだろうか。
お金に色は付いていない。税金も裏金の一部になったはずである。

こんな杜撰で安易な考えが自民党国会議員に蔓延していると思うと、選挙が終わってからも有権者が議員の政治活動をチェック出来るように政治資金報告書の内容を抜本的に見直す必要があるだろう。


「政党ぐるみの脱税ではないか。」との見方も出ている。
森友事件の公文書の偽造に深く関わったとされる人物が長官になった国税庁。
査察しなければならない大きな問題だと思う。



手書きで寄附の内容の寄付者の氏名に「清和政策研究会 2,260,000 円 年月日は不明」と記されている。




手書きで「寄附される収入のうち一部の寄附は受けた日については特定することができないため記載できません
当該不明部分については判明した時点で訂正します。」と追記されている。