楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

“柴犬ラク”さん

2019年10月30日 | 日記

“柴犬ラク”さんは飼っている柴犬をモチーフに、オーケストラに纏わるグッズの制作と販売をしている。

最近まで関西のプロオーケストラのクラリネット奏者をしていた音楽家だ。初めてお会いしたのは九州交響楽団でオーボエを吹いている息子の札幌でのリサイタルの会場だった。

リサイタルはこのブログでも宣伝をさせていただきました。多くの人にお集まりいただき無事終了しましたこと、厚くお礼申し上げます。リサイタル案内記事

 

その夜、札幌の居酒屋での内輪のご苦労さん会に京都から駆けつけてくれた“柴犬ラク”さんにもご参加いただいた。

プロオケに入るのはなかなか大変なことなのにどうして退団したのか、聞く由も無いが、息子とはお互いにフリーランスの時にエキストラで乗った演奏会で知り合いとなり、関西と九州のプロオーケストラ団員になってからも付き合いが続いているとのことだった。長い友情は嬉しいことだ。

“柴犬ラク”さんはオケの客演首席やコンサート、講演などの音楽家の活動を続けているが、手書き感豊かなグッズデザインは趣味の域を超えている。息子に珍しいプレーヤーキャラのキーホルダー(たいちラク)を作ってくださった。眼がそっくりで感嘆する。

演奏家ならではの楽器ごとの演奏姿の表現は細やかで微笑ましい。シール、クリアファイル、メモ帳など多彩なグッズのネット販売は次でお受けしています。

是非、どうぞ!!

音楽アーティストのプロデュース・柴犬ラク HP

☆ホームのかわいい柴犬をクリックすると公式オンラインショップです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


RWC2019 いよいよ対抗戦 -4-  残り10分の交代 

2019年10月28日 | 楕円 -Rugby-

決勝はラグビー発祥のホームユニオンのイングランドとウェールズを期待していた。実現すればワールドカップで初のことだった。

大英帝国時代の両国のラグビーは、構成メンバーが上流階級と移民労働者という趣を異にしたものだったので、強烈なライバル意識を持って戦っていた。炭鉱で育ったせいか、石炭と鉄の街のウェールズのラグビーは多少荒っぽく火の匂いがするようだった。

試合前の国歌斉唱は1900年代の初め、ウェールズがイングランド戦で愛唱歌の『我が父祖の土地』を歌って士気を高めたのが始まりという。

今もロンドンの「トゥッケナムスタジアム」のスタンドに地鳴りのように湧くシーンがよく放映される。日本のスタジアムでその文化の一端を感じたかったのが決勝カードへの思いだった。

試合は19Vs16の1PG差で南アがウェールズを破り決勝進出を決めた。残り10分頃まで互いに1トライ、4PGずつの16Vs16の全く互角。力が伯仲するとトライは簡単にはとれない。

ノーサイド間近にアレっという動きがあった。ウェールズはPGをことごとく成功させているNo10を交代させた途端にペナルティを得て、No15が決めて同点の16点とした。勝利の流れを感じた。

しかし、その直後に今度は南アがキャプテンを交代させた。何とその直後にペナルティを得て突き放す。

双方の交代の意図は分からない。PGの応酬の膠着状態を打開し、「トライ」を取るための一大勝負に出たのか。終了5分前に神は南アに3点をもたらした。

野球の投手戦のように派手さは無いが、相撲のがっぷり四つのような見応え十分の試合だった。

決勝もPK戦になるのだろうか。願わくば両者の強力FWから供給されたBacksライン攻撃で勝負がついて欲しい。

 

 

 

 

 

 




RWC2019 いよいよ対抗戦 -3-  敗軍の将語らず 

2019年10月27日 | 楕円 -Rugby-

下馬評ではニュージーランドが優位に立っていたが、イングランドはNZに何もさせなかった。

近代ラグビーは攻めも守りもFWとBacksは協働して事に当たるので見ていて複雑で、どうしてあの場面にこのプレーヤーが居るのかと不思議なことが多い。

セットスクラムではFW8名がフル参加だが、ラックなどの密集プレーやラインアウトからの攻めや守りではFWプレーヤの全員が参加していない。何名を投入するかで状況がめまぐるしく変化する。

エディヘッドコーチは組み合わせが決まってから2年以上をかけてNZとの試合に臨んだという。細かい想定を繰り返し繰り返し練習し、プレーヤーはそれを身体で記憶したことだろう。パスを見ていると正面を見たまま行ったりしている。背後の陣形が頭に入っている証拠だ。

そのことはNZも同様だろう。しかし敗れた。トライ数はひとつずつで変わらない(ともにゴールなる。)。点差は反則による4ペナルティゴールの12点だった。しかも自陣で。

NZともあろうチームが何故そのような初歩的ミスを重ねたか。多くはENGの一歩早いディフェンスによるノットリリース・ザ・ボールだった。

タックルされた選手は自軍FWがサポートに来ていないとボールを離そうとしない心理が働く。Rugbyはやはり〝8エイトの力〟が基礎だ。

敗軍の将は何も語っていない。噂によると来季、日本のトップリーグに参画するとのことだ。何故、NZは何もできなかったのか。その対応策でJAPANがもっと強くなって欲しいものだ。

 


RWC2019 いよいよ対抗戦 -2- JAPAN

2019年10月21日 | 楕円 -Rugby-

アパルトヘイト政策の撤廃を指導し、27年間の投獄を経て1994年に南アフリカ共和国の初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ氏。

自由、敬愛、正義を基調とするラグビーを通じて人種の融和と国民の団結を進めた姿が映画『インビクタス』(2009年アメリカ)に描かれている。

南アは人種差別があるという理由で1987年に始まったRugby World Cupに出場出来ず、1995年に自国で開催した第3回大会に初出場し、初優勝を飾った。ネルソン・マンデラ氏の夢が叶った。

その大会で日本はNZ・オールブラックスに大会最多失点記録となる17-145で敗れている。NZより強かった南ア。ワールドカップに出て良いものかと率直に思った。

4年前、その南アに日本は勝った。ロイター電は「史上、最も大きな番狂わせ。」と報じ、国内メディアも同様の論調だった。

しかし、私は〝Rugbyに番狂わせは無い!〟と固く信じているので、日本の力が強豪国の水準に達したと考えていた。経験的に、勝ったことのない相手にフロックでは勝てない。戦う前に上回っていなければチャンスは無い。

そして今大会を開催国として迎えた。アジアに日本ありを示し、地域でのラグビー普及を目指した。そして見事に果たした。

歴史的な巡り合わせの南アに敗れはしたが、かつては幕下と横綱ほどの差があった相手に、前半3-5で折り返すレベルに達した。決して“夢のような時間”ではないと確信した。選手は誰のためでもなく、好きなラグビーに没頭したに違いない。

「invictus」(インビクタス)とはラテン語で「屈服しない。」の意味。願わくばワントライでも取って欲しかったが、綿密な研究と想像を絶する鍛錬で裏打ちされた自信がベスト8までの道を切り拓いた。次世代へパスを繋いだ姿は感動的で羨ましくもある。

かつて日本ラグビーの理論的支柱であった大西鐵之祐氏の『接近(攻撃タックル)・展開(高速パスワーク)・連続(ボール支配)』ラグビーは今も命を持っていると感じる。

RWC2019が佳境を迎えた。4チームの戦いを観られるのは夢のようだ。

 

     〜 ラガー等のそのかちうたの短かけれ(横山白虹) 〜

 

 


RWC2019 いよいよ対抗戦 -1-

2019年10月21日 | 楕円 -Rugby-

RWC2019はポイント制リーグ戦の予選が終わって、力比べのトーナメント制の対抗戦に入った。

20日の日本と南ァの大一番の前に中継されたウェールズとフランスの試合もまた素晴らしかった。

フランスは昔からどこからもパスを自在に繋げる奔放さから“シャンパンラグビー”と呼ばれていた。

イングランド4ヵ国対抗戦に最初に外国から加わった伝統国だ。相手の流血でスタンドが湧いたという逸話もあったくらいの熱狂ラグビーが持ち味だ。

対するウェールズはシックスネーションズ(イタリアを加えた欧州6か国対抗戦)王者。炭鉱、製鉄の労働者を中心として始まり、朴訥で強靱で粘り強いラグビーが身上だ。

ディフェンスを固めた上で、強烈なスクラム、ラックで攻め込むスタイルは個人的に好きなラグービーだ。

ジャージーは炎のようなウエールズの赤にフランスの洒落た青。くっきりとしたコントラストも印象的だった。

前半はフランスが意外にも泥臭くFWが攻め込み先制し、ウェールズが伝統のディフェンスで凌ぐという展開だったが、後半、やはりフランスは顔面へのエルボーでロックが一発退場。

30分以上FW14人での戦いを余儀なくされ、踏ん張ったが終盤にNO8のトライで逆転された。

スコアは20Vs19日本で最高峰のラグビーを幾つも通しで観れることは地元開催の素晴らしさだ。

このあと、19:15から大一番があった。(つづく)


Rugby 今昔 - その2 無くなったプレー、「有り」になったプレー - -

2019年10月19日 | 楕円 -Rugby-

#昔はあって今は禁止、昔は禁止で今は有りのプレー

首タックル;かつて「スマザータックル」と呼ばれる危険なプレーがあった。首に手を回し足を掛けて自らと一緒に引き倒すというプロレス技だった。100年前のイギリス4カ国対抗戦はむき出しのライバル意識があって、ラフプレーも多かったらしい。今は肩で当たるだけで腕でバインドしないタックルも反則だ。スクラムもクラウチ→バインド→セットと段階的に組むなど、選手の安全性確保のために危険プレーは徹底的に排除されている。

リフティング;ラインアウトはキヤッチャーがジャンプして最高点に達した時にスロアーのボールが到達する絶妙のタイミングが求められる。かつてキヤッチャーを前後のプレーヤーが持ち上げるリフティングは危険プレーで反則だった。相手に足をすくわれると頭から落下する危険性があるからだ。ところが今はリフティングが認められている。観ていて恐ろしい(笑)。

 

ラグビーの基本的ルールはボールより前はオフサイドエリアでプレー出来ないことと危険なプレーの排除。そして最近は観客を意識したプレーの連続性を重視し、ボールのホールド状態の早期解消などのルール改正がされているようだ。

レフリーによって反則を取るか取らないか微妙に異なる。レフリーとプレーヤーのコミュニケーションが重要視される所以だ。

そしてプレーヤーはレフリーをリスペクトする。戦術的なプレーヤーの交代も認められ、観る楽しさが倍加している。明日が楽しみだ。

 

 《JAPAN選手のFbより借用し、文字を挿入。》

 

 


Rugby 今昔 - その1 実は昔もあったプレー -

2019年10月18日 | 楕円 -Rugby-

#昔からあったプレー

ジャッカル;モールが形成されようとしている時は、ボールを持って背を向けている相手プレーヤーを自軍の方へ向けてボールを奪おうとした。タックルされて倒れた相手プレーヤー周辺でラックが形成されようととしている時は、ダウンボールした相手プレーヤーを素早く跨ぎ、ボールをピックアップしようとしていた。何れも相手が集結する前でなければ成功せず、今のジャッカルプレーのボール奪取術は素晴らしい。

ダブルタックル;Rugbyの戦術は「2対1の関係」を作ることが基本なので、タックルは一発必中が至上命題だった。つまりダブルタックルはよろしくない事だったが、今はプレーヤーの配置など戦術研究されていて、有効な手段となっているのだろう。

ハザードパス;パスは相手を引きつけ、出来れば複数のタックル(ダブルタックル)を受けながらするのが戦術上有効なので、ハザードパス自体はあった。ただ、昔は海外と違って、日本ではスクリューはキャッチングが難しく、よろしくないということで両手パスであったため、今のようにスクリューで長い距離を通すことは出来なかった。考えも技術も合理的になっている。

ちよっとしたネーミングでアッピール性が変わる。

 

といったことが昨日仕事で訪れた北見の飲み会で酒の肴になった。お相手は札幌ドームの2試合を観た昔からのラグビー大ファンで、ビールではなく、日本酒で盛り上がった。

昔はあって、今は禁止されて無くなっているプレーは(つづき)で。

 

 

 

 

 

 


私もその人には語って欲しくない。

2019年10月14日 | 楕円 -Rugby-

元・日本ラグビー代表で大学教員をしている平尾剛一氏が「ラグビーを隠れ蓑にするどっかの国の首相はええ加減にせよと思いつつ。その人にはラグビーのことを語る資格はないと思ってる。たのむからラグビーの話題には触れんとって欲しい。彼らの偉業が損なわれるねん。」とツイートした。

「寄り添う。」という言葉が嘘で空疎なので、平尾氏の言に激しく同意する10月14日の朝だ。RWCの無かった50年前のラガーにとって、月に立った思いの清々しい感動を共有したくない。

 


支笏湖ツーリングに行ってきた。

2019年10月12日 | 円 -bicycle-

雪虫が飛び始め、自転車ツーリングの納会をした。行き先は支笏湖。毎朝の河川敷ポタリング仲間のAさんと一緒だ。

恵庭から交通量の少ない道路、千歳からはサイクリングロードを走って往復80Kmだった。Aさんは昨年自転車を始めた75才。昔の職場の先輩だ。支笏湖までは微妙な上り、帰りは楽々の下りのコースであり、ゆっくり8時間かけて完走した。

Aさんの昨年の最長距離は60Kmなのであとは坂道に慣れれば輪行していろいろな景観を楽しむことが出来るレベルになった。毎朝のポタリングの効用か。こちらも嬉しい。

道中、千歳川でカヌー競技を見かけた。若い女性ばかりだったが、大学のクラブだろうか。意外に川の流れが速い。

 

そしてキノコ。休憩所の傍の枯れ木に出ていた。黄色い傘に特徴的な斑点がある。朝の河川敷で会う爺さんが「昔はこの辺の柳の古木にキノコが出た。」という話を思い出し、一応摘み取って帰り、ネットで検索するとどうやらそうらしい。

塩と酢でサッと茹でて灰汁を取った後に水に晒しておいておろし大根と和えたり、味噌汁の具にすると美味いという。早速試してみよう。念のため少しずつ“慣らし運転”で・・・。

 

 《ネット検索画像;やなぎ茸-ヌメリスギタケモドキ-》

 《王子製紙発電所 紅葉にはまだ早い 19.10.11》


RWC2019 -プライドとセンスの戦い-

2019年10月10日 | 楕円 -Rugby-

ラグビーワールドカップで日本が決勝トーナメントに進出できるかどうか。

予選は勝敗ばかりでなく勝ち方、負け方まで加味した獲得ポイント数で順位が決まることに加えて、接近している台風による試合中止までが行方を左右している。

日本は最終のスコットランド戦に勝ちさえすればスッキリと進出が決まる。選手もそう思っているに違いない。

日本の最終戦の相手であるスコットランドはロシアをノートライに抑え、攻めては完膚なきまでに叩きのめした。伝統国のプライドだ。

ワンチャンスの隙を逃さず、どこからもトライを取りにゆくスタイルは発祥の地のセンスであり、相手に「勝てない。」と思わせる術を心得ている。140年も前から、グレートブリテン4カ国とアイルランドによる対抗戦で培われてきたものだろう。

フィジカルやスキルが伯仲していれば最後はプライドとセンスの戦いになる。日本がアイルランドに続いて発祥の地の強豪国を破って世界の強豪国に名乗りを上げられるかどうか、13日は歴史的な一戦だ。

あれだけトライを重ね疲労が溜まってもトライを許さなかったスコットランドのディフェンスとプレースキッカーNo10の正確さ。

奪える得点は最多でも2トライ、2ペナルティーゴールの20点止まり。JAPANがその範囲内に守り切れるかどうか。相手バックスラインからのオープンキック対応がカギとなりそうだ。オールブラックスが初のヨーロッパ遠征で発祥国を席捲した姿をJAPANに見たい。